《腐男子先生!!!!!》番外編「なんで書籍化ってこんなに嬉しいんでしょうね」
エイプリルフール特別番外編です。ストーリーラインから外れた、ifのお話。
それは、いつもの生準備室。
いつもの腐男子先生と。
いつもの早乙朱葉の會話。
「あ、え、噓。やばい」
「なになに」
スマホを見ながら唐突に聲をあげた朱葉に、桐生が気軽に首をばす。
「待って待って待って、この!! 小説! 先生も読んでたよね!? 書籍化決まったんだ!!」
朱葉が見せたのはSNSで知ったWEB小説だった。朱葉は小説を読むときは二次創作ばかりで、WEB小説は有名どころしか知らないが、それでもフォロワーさんのすすめには目を通す。
桐生に紹介したことはなかったが、確か、「めっちゃ面白いんですけど……」とSNSに書き込んだ時、速攻で反応があったはずだし、すなわち読んだはずだった。しかも桐生は朱葉と趣味が似通っている。
案の定、桐生もそこで気づいたようだった。
「あ! あーーーあーーーーーーーあーーーーー俺は知ってた俺は知ってたぞ」
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「え、知ってたの!?」
「ああそうだ、見てくれ數ヶ月前からの不自然なリライトに加えてプライベートとは思えない多忙さ、伴う更新頻度の低下、しかし意が低下しているわけでもない。加えてそれまでは頻繁に見られた書籍化やメディアミックスに対する憧れがSNS上の発言からも見られなくなっている上に、何か期待をおさえきれないようなコメント! これらから導き出される結論はひとつ!! それは!?」
「先生がキモい」
「そっちじゃない!!!! 書籍化、ないしそれに類する華々しい報告である!!!!!!」
イエーイ、と思わず二人でハイタッチをしてしまう。先生はキモいと思ったけれど、書籍化、嬉しくないわけがなかった。
「いやー毎日スマホで読める小説なのに、なんで書籍化ってこんなに嬉しいんでしょうね」
「それは逆だよ早乙くん。どこの馬の骨ともわからない作品であったらこんなに嬉しくなることはないのだ! 俺達が! 手塩にかけて見ていた作品だからこそ! 新しい門出を! 涙をもって迎えることが出來るんだ!!!! あたかもそれは!! はじめてランドセルを背負った子のごとし! 稚園で毎日見ているからといって! 學式が嬉しくないわけがない!!!!」
力説をされて、先生ってもしかして子持ちかな? と朱葉は思った。
まあ心に推しがたくさんいるように、オタクは心にパパもママもベビーもたくさん住まわせているものだ。
力説はスルーしながら、朱葉が言う。
「ああ~でも楽しみですよね。どんなイラストつくんでしょうね、あたしこの、悪役ヒーロー結構好きなんですよ~。めちゃくちゃチートなのに、なんだか青二才っぽいところがたまんない! ヒロインも小みがありますよね。セットで可く描いてしい!!」
「俺はチートでいったら、その父親の方が好きだな。絶対にワイルドなイケメンに描かれることを保証する。魔王という言葉はまさに彼のためにあるし、唯一執著している相手が無ってところもいい。無。その言葉には夢と希が詰まっている」
その後も「この展開が神」「この呪文がまさに廚二」「しかしどうしても腐った目で見てしまう」「BLみがある」「BLみをじる」と二人で言い合い、報を拡散していく。
「……ふふ」
ふと、小さく朱葉が含み笑いをしたので。
「どしたどした?」
桐生が尋ねれば。朱葉が笑って。
「いやいや、スマホじゃないですよ。なんか今ふと、思ったんです。わたし、今までオリジナル作品って、最後まで描いたことないし、今後もないんじゃないかな~って思ってたんですけど、わたしと先生の話って、なんかめっちゃ面白いじゃないですか。いつか、私実録漫畫かなんかにして、人気になったりしないかな~って思っただけです」
しませんけどね、とちょっと照れくささを誤魔化すように朱葉が笑えば。
「いいな」
桐生もを乗り出して、楽しそうに話にのってくる。濃い友達の、彼も彼も出して、タイトルは、こんな風にして。妄想だけだけど、いくらでもアイデアは出てくる。話をしながら、朱葉は思うのだ。
先のことは、一個もわからないけれど。
自分の描いた話なら、どんな形かわからないけれど、二人のことを、幸せにしてあげられる気がする、と。
「そのときは、先生、なにかリクエストありますか?」
たわむれに聞いた、その言葉に。
「そうだな」
ぱっと顔を輝かせて、桐生が言った。
「早乙くんを男にしてBLにするってのはどうだろう?」
めっちゃ臺無しじゃねーか、と思わず教卓に、蹴りをいれてしまった。
けど、ちょっと萌えた。言わなかったけれど。
というわけで、
「腐男子先生!!!!!」書籍化記念の、特別番外編、でした。
エイプリルフール間に合った!!!
ゆっくり活報告にでも書かせてもらいます。どうぞこれからも、ふだせんとあげはさんを、よろしくね。
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