《出來損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出來損ないをむ》2

「いらっしゃいませ」

カウンターに座りながらいつものように言葉をかける。

……無表で。

というのも、クーリアがを表に出さず、常に無表になったのには理由がある。

クーリアはある伯爵の令嬢として生まれた。

だけど、クーリアは『白』だった。魔力はあるけれど、適が無屬しかなかったことで、クーリアは家族…いや、父親に罵られた。

それは言葉という武で、次第に暴力も振るわれていった。

笑っていれば気にらず打たれ、泣けばうるさいと打たれ…

そうしているうちに、クーリアは表を表に出さないようになっていった。それは、彼の父親以外の家族にも……

クーリアの母は元はただの庶民だった。しがない食堂で働いていたところを目に付けられ、半ば無理やり婚約したようなものだった。

その後母は4人の子どもを産んだ。男の子が2人。の子が2人。

クーリアはその中で長として産まれた。つまりクーリアには妹がいる。ちなみに男の子2人はクーリアの兄だ。

そのクーリアの妹を含め、兄2人は貴族に相応しい魔力と適を持っていた。

……そのせいでクーリアはより罵られるようになったとも言えるのだが。

だが、父親以外はクーリアに優しかった。いつも罵られていたクーリアを庇ってくれていたのだ。

そんな狀況で、クーリアがなにもしなかったかと言われれば……答えは否だ。

自分よりも才能がある妹に嫉妬したか?それも否だ。

じゃあ何をしたのか?

クーリアは自分が出來ることを探し始めたのだ。屋敷の書庫にり浸り、研究の日々。

その當時クーリアはまだ3歳だった。その時點でクーリアも、魔法とは違うとてつもない才能をめていたのは明白だったのだが……ほとんど家族との流すらしない父親は、その事に気づくことはなかった。寧ろ、何かに縋り付くように見えるクーリアを嘲笑したのだ。

そしてクーリアが研究を始めてしばらく経ったある日、とうとう事件が起きた。突然離婚すると言い出したのだ。

無論言い出したのは…父親のほうだった。堂々と人がいることを暴し、才能ある3人は引き取り、母とクーリアを家から追い出した。

そして追い出された2人は路頭に迷う……なんてことはなかった。

予めその事に気づいていた4人(まだかった妹を除く)は協力し、綿に計畫を立てていたのだった。

さらに言えば母は元庶民。箱りの貴族令嬢とは違い、大抵のことはできた。

そうして各地を転々とし行方をくらませた後、母の両親、つまり、クーリアの祖父母の店へとを寄せたのだった。ちょうど今で3年目になる。つまり、クーリアは現在6歳になった。

……とても6歳とは思えないけ答えをしているのだが。

「クーリアちゃんはいつも通り想がないねぇ」

常連客の言葉に、クーリアは現在の狀況へと引き戻された。

「そんなこというならオマケしないんだから」

できる限り不満の表を浮かべ、クーリアは答えた。

このやり取りもいつもの事だった。常連客はクーリアの嫌味を言っているのではなく、ただの想なのだ。

……最初の方はクーリアがキレて大変だったのだが。

「そ、そんな事言わないでおくれよぅ。クーちゃんは可い!可いから!」

あからさまな態度の変化にクーリアは親しい人にしか分からない苦笑を浮かべた。

(まぁあからさまであっても、そう言ってくれるのは嬉しいな。)

そう思い、クーリアはパンを1個サービスしたのだった。

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