《出來損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出來損ないをむ》2
気にしていない2つ目の理由が、貴族だ。
貴族はいときから英才教育をけることになる。それはつまり、學園でも高いクラスに編されるということだ。
クーリアは、自分が白というだけでめられる結果になるのが目に見えていた。
…それ以前に、面倒だからという理由があるが。
高いクラスになれば、その分勉強は厳しくなる。そうなれば必然的に心休まる時が無くなってしまう。
それがクーリアには耐えられなかったのだ。
(ホント私に難癖つけてくれた先生に謝だわ。)
そんな普通なら有り得ない謝を心の中で述べながら、クーリアはサラと共に教室へと向かっていった。
このコルメリヤ學園はとんでもなくでかい。さすが王都隨一の學園である。
詳しく言うと、食堂や図書館、育館、運場にいたるまで、全て2つ學園に設けられてある。
その理由が、この學園が北棟と南棟に分かれていることにある。
北棟にはA~Cクラスの教室が。
南棟にはD~Gクラスの教室がある。
…つまりはそういう事だ。食堂のメニューも、図書館の蔵書數も、育館や運場の広さも、北棟にあるもののほうが優遇されているのだ。
まぁ気持ちは分からんでもない。高いクラスには高い分が集まりやすい。それなりの設備が必要なのだ。それに、それを見て下のクラスが躍起になってくれればという、淡い期待もあるのだろう。
北棟と南棟では、大きさは変わらないが、設備が大きく異なるのだ。
クーリアとサラはそんな北棟には見向きもせず南棟へとっていった。
そしてその更に奧にあるGクラスの教室へと足を運ぶ。
ガラガラと教室の扉を開けると、ザワザワと騒がしい教室が一瞬靜まり、またもとの騒がしさへと戻っていった。
そんなことを気にも止めず、クーリアとサラはいつもの席へと向かった。
「よう。おはよう」
「おはよー」
すると先客が挨拶してきた。
先に挨拶したのは、ヴィクター・ルミナス。この男も、クーリアの初等部からの友人だ。
次に挨拶したのが、イルミーナ・ランペル。の子のような喋り方と名前だが、れっきとした男である。彼もまた、クーリアの初等部からの友人だ。
「おはよう」
「おはよう…で、なんでイルミーナが私の席にいるのよ」
さもいるのが當然と言ったふうにサラの席に座っていたイルミーナは、そう言われてし悲しそうな顔をした。
「そんな…ボクがいちゃだめなの?」
上目遣いで言ってくるが、サラ達3人は、この対応がふざけて遊んでいるだけだということをよく知っている。
「はいはい。どいてねー」
そのためサラに容赦はない。どいてねーと言いながら押しのけていく。
「分かったからおさないで!」
椅子から落ちそうになったところで、やっとイルミーナが立ち上がった。
「ほらほら。席につけー。授業を始めるぞー」
いつの間にやらってきていた擔任の先生の言葉で、今さっきまで喋っていた人達はあっという間に自分の席へと著いた。
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