《出來損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出來損ないをむ》5

「クーリアァァァ!!」

だだっ広い運場でいきなりんだのは、ナイジェルだ。さけんだ理由はただ1つ。

「また戻らなかったなぁぁ!!」

そう。2時間経ってもクーリアが戻ってこなかったのである。

別に図書館は時間制限などはない。だが、一応は授業中なのだ。そのためクーリアは、終禮までには帰って來なくてはならなかったのだ。

「ねぇねぇ。これで何回目だっけ」

サラがヴィクターに尋ねる。

「確か…5回目か?」

「違うよ。7回目だよ」

ヴィクターの間違いをイルミーナが訂正する。

「クーはほんとに懲りないわねぇ…」

そう吹くサラは呆れたような、それでいてブレないクーリアに嬉しさをじているようでもあった。

「あいつ!今度こそ呼びだ…「呼びました?」し…」

ナイジェルがバッと振り向くと、そこには悪びれる様子が全くないクーリアが立っていた。

「お、お前いつの間に…?」

ナイジェルが驚くのも無理はない。何せクーリアが立っていたのはナイジェルの後ろ。そしてナイジェルはずっと運場のり口を見ていたのだから。

「さっきからいましたよ?」

「んな訳あるかぁぁ!」

場にナイジェルのびが響き渡った。そしてそのびは同じクラスの生徒の気持ちも表していた。

「えっとー…すいませんでした。ちょっと集中し過ぎてて…」

「そういうことを聞いてるんじゃない!」

ナイジェルがそう言うと、クーリアは心底面倒くさそうな顔をした。今では友人と話すことが多くなり、ある程度を表に出すことが多くなっていた。

……もっとも、それでも親しい人にしか気付くことができない程の変化なのだが。

「いいじゃないですか。それより終禮しないんですか?」

「だぁー!これで授業を終わる!そしてクーリア!後で職員室に來い!」

最後にそう言って、ナイジェルは去っていった。

「うぇー…めんど」

「仕方ないわよ。クーが悪いんだから」

ズーンと気持ちが沈んでいるクーリアを、サラがめ…てはないが、勵ました。

「それより、どうやって?」

ヴィクターはそんなことより、クーリアがどうやって現れたのかが気になって仕方がなかったらしい。

「どうやってって…普通にポーンって」

「「「ポーン?」」」

3人とも全くもって理解出來なかった。

……もちろん、クーリアがわざと理解できないようにしたのだ。

(ホントの事を言えば、それこそ一大事になるのは目に見えてるもんね…)

クーリアでも、それくらいの常識は持ち合わせていたのだ。

「じゃあまたね。早く行って帰らなきゃ」

「あ、ああ…またな」

3人に別れの挨拶を告げ、クーリアは職員室へと走っていった。

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