《出來損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出來損ないをむ》17※
「ふふっ」
思わず昔を思い出して、笑ってしまった。
「おいおい。この狀況で笑うか?」
「あ、ごめん。ちょっとね…」
クーにフラッグを任せて、私たちは今敵陣に向かって突っ込んでいってる。
「クーリアは大丈夫なのか?」
「大丈夫。クーはやる時はやるから」
私はクーがどれだけの実力を持っているのかをよく知っている。ヴィクターとイルミーナも知ってはいるけど、それはクーの本気の実力じゃない。だから心配してるんだろうね。まぁ私から言うことじゃないから、言わないけどさ。
「とりあえず、どうする?」
ある程度進み、一旦臨時の作戦會議をする。
「1人ずつ分かれて各個撃破?」
「大丈夫か?」
「大丈夫じゃない?」
それに私たちが全員やられたとしても、クーがなんとかしてくれるはず。
「じゃ、行くか」
ヴィクターは右手、イルミーナは左手、私はそのまま真っ直ぐ進む。
「…っ!きたね」
しばらく進んでいると、突然どこからか小石が飛んできた。 かわして周りを見渡すと、木の上に1人の男子が立っていた。
「お前ら…バカなの?」
出會ってそうそうそんなこと言う?
「なによ」
「だってよ、フラッグ1人だけだろ?」
あら、もう知ってるのね。
「大丈夫よ。あなた達を行かせなければいいんだから」
私は呪文を紡ぎ、魔法を発させる。
「……《エアバレット》」
「くっ!」
空気の塊が真っ直ぐ男子へと飛んでいく。すると男子は木から降りてそれをかわした。
………だけどね?
「甘い!」
「うぉ!?」
降りてきたところを回し蹴りで追撃する。魔法にばかり気を取られていたのか、あっさり蹴りをくらった。
パリンっ!
どうやらネックレスが割れたみたい。思ったより割れるのが早いのね。でもまぁ早いの方が試合は回せるものね。
「あー!なんだよ、もうかよ… 」
「私の勝ちね」
男子は渋々と言ったじでその場を後にした。
「さて、フラッグは…あ、あった」
思ったより近くにあったわね。地面に刺さっている赤い旗を引き抜く。
すると、ポーンという音が聞こえ、アナウンスが流れた。
『青チーム、フラッグ1本獲得!獲得したのは…サラ選手!』
ちなみに私たちのチームの旗は青。だから青チームなのよね。相手は赤チーム。
『おぉ!?なんと、赤チーム全滅!よってこの試合、青チームの勝利!』
あら?全滅?思ったより呆気なかったわね。
『最後に赤チームの主將を討ち取ったのは…クーリア選手?だ!』
………クー、なんだかんだ言って倒してるのね。でも、なんで疑問?
『青チームは速やかに本部まで!』
ここに來るのは転移だけど、帰るのは徒歩なのよね…なんて面倒な。
あ、それと、主將っていうのはリーダーみたいなもの。私たちのチームは、私が主將なの。
「おーい。サラー!」
ヴィクターが手を振りながら走ってきた。
「勝ったな」
「當然じゃない」
ヴィクターと本部へと向かう。途中イルミーナ、クーと合流した。
「クー、やったじゃない。主將倒したのね」
「え?うーん…倒した…の?」
なんか歯切れ悪いわね。
「どうしたの?」
「いや、その主將?私の防魔法に突っ込んでぶつかって自滅…」
……バカだったのは相手の方だったらしいわね。
ハッピーエンド以外は認めないっ!! ~死に戻り姫と最強王子は極甘溺愛ルートをご所望です~
婚約者の王子とお茶をしていた時、突然未來の記憶が流れ込んできたフローライト フローライトは內気で引き籠もりがちな王女。そんな彼女は未來で自身が持つ特殊かつ強力な魔力に目を付けた魔王に誘拐されてしまう。 それを助けてくれるのが心根の優しい、今目の前にいる婚約者の隣國の第二王子、カーネリアン。 剣を取り、最強と呼ばれるほど強くなっても人を傷つけることが嫌いな彼は、フローライトを助けたあと、心を壊して死んでしまう。 彼の亡骸に縋り、後を追った記憶が蘇ったフローライトは、死に際、自分がもっと強ければこんなことにならなかったのにと酷く後悔したことも同時に思い出す。 二度と彼を失いたくないし、王子と自分の將來はハッピーエンド以外あり得ないと一念発起したフローライトは、前回とは全く違う、前向きかつ、バリバリ前線で戦う強すぎる王女へと成長を遂げる。 魔王になんか誘拐されるものか。今度は私があなたを守ってあげます! ※基本、両想いカップルがイチャイチャしつつお互いの為に頑張る話で、鬱展開などはありません。 ※毎日20時に更新します。
8 123引きこもり姫の戀愛事情~戀愛?そんなことより読書させてください!~
この世に生を受けて17年。戀愛、友情、挫折からの希望…そんなものは二次元の世界で結構。 私の読書の邪魔をしないでください。とか言ってたのに… 何故私に見合いが來るんだ。家事などしません。 ただ本に埋もれていたいのです。OK?……っておい!人の話聞けや! 私は読書がしたいんです。読書の邪魔をするならこの婚約すぐに取り消しますからね!! 本の引きこもり蟲・根尾凜音の壯絶なる戦いの火蓋が切られた。
8 186愛される王女の物語
第2王女は生まれた時に母をなくし、荒れ果てた後宮で第1王女とその義母に虐められていた。 周りは彼女を助けない。國民はもちろん、國王や王子さえ… それは彼女の生存を知り得なかったから。 徹底的に義母が隠していたのだ。 國王たちは後宮に近づくこともしなかった。 いや、近づきたくなかった。 義母とその娘に會いたくなくて、出來るだけ関わらないようにしていた。 では、そんな中で育った誰も知らない第2王女を偶然に出會い見つけたら…?
8 160獻身遊戯 ~エリートな彼とTLちっくな戀人ごっこ~
女性なら誰もが惹かれるイケメン銀行マンの穂高清澄(ほだかきよすみ)は、『ミスターパーフェクト』と呼ばれている。 取引先の社員である日野愛莉(ひのあいり)は、ひょんなことから彼とエッチをする関係になってしまった! トラウマから戀愛ご無沙汰だった二人は、胸をきゅんきゅんさせながら手探りの戀人ごっこにハマっていき──?
8 56付き合って結婚した後
「付き合ってから結婚するまで」のスピンオフ作品です! こちらでは主人公の五十嵐優人とヒロインの工藤陽菜が結婚した後の新婚生活、子育て、イチャイチャや他の友達の生活を投稿していきます! ちなみに、名言やはっきりした起承転結はありませんのでよろしくお願いします。
8 50男嫌いの悪役令嬢はイケメン悪魔と契約し攻略対象から逃げ切ります
男嫌いの侯爵家令嬢とイケメン天然ピュアな悪魔のおかしな戀愛物語。--- 前世から男嫌いで觸られると蕁麻疹の出る體質なのに乙女ゲーム世界に転生させられた私…侯爵家令嬢アリーセが考えた唯一の方法!それは悪魔を召喚して男とか攻略対象とかから遠ざかること!!………と思っていたのに召喚した悪魔がイケメンだしこいつにだけは觸れるし蕁麻疹でないし?ちょっと私も変だし?
8 60