《出來損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出來損ないをむ》89
晝食を取るために馬車を止めた際、サラがクーリアへと詰め寄った。
「あのね、クー。対処してとは言ったけど、いきなり馬車の中に魔獣の死を投げれないで?」
「じゃあゆっくりれるね」
「論點そこじゃない!ちゃんと 報 告 !いい!?」
「はーい」
「……はぁ」
クーリアの軽い返事にため息をつきつつ、サラは周りの警戒へと向かった。
「お姉ちゃん、捌けるの…?」
「まぁ大は」
先程馬車へと放り込み、サラに怒られた鳥型の魔獣の死。それをクーリアは解していた。元々解などは學んでいたのだ。
……それをどこから學んだのかと言うと、
「わたしが教えたのよ♪」
そう。ナターシャからだった。これはクーリアがんだことでもあった。
「……そんなにお金なかったの?」
「そういう訳じゃないよ。でもそうそう買えるものでもないし、覚えておいて損はないとおもったから、ね…よし、できた」
綺麗に捌かれた鳥型の魔獣三(・)。
……そう。あの馬車に放り込んだ魔獣の他に、二を撃ち落としていたのだ。……もちろん、それも報告なしに馬車へと放り込んでいた。悪気はない。ないったらない。悲鳴を楽しんでいた訳では無いのだ。……多分。
「まぁ捌いても結局スープにれるだけなんだけどね」
「それでも豪華にはなるじゃない。村に行く前の腹ごしらえとしては十分よ」
「…それもそうですね。あ、リーフ。風で匂い散らせてくれる?」
「うん。分かった」
リーフィアが火の火力を上げないよう、匂いだけを用に上空へと上げる。かなり魔力制が高くないと出來ない蕓當だ。
「用なものね…」
思わずと言った様子でナターシャが呟く。冒険者としての、純粋な賞賛であった。
「えへへ…まぁ、お姉ちゃんほどじゃないですけどね」
「…クーちゃんは特殊だものね。比べるべきものじゃないわ」
「ねぇそれどういう意味?!」
「クー、沸騰してる」
「あっ」
吹きこぼれてしまっていたので、クーリアが急いで鍋を火から上げる。すぐに火力を下げる手段が無い為だ。
「あなたが特殊なのは周知の事実でしょう」
哨戒から帰ってきたばかりのサラまでもがそう言う。
「……なんでサラまで」
「特殊だな」
「特殊だねー」
「特殊です」
「……泣いていい?」
全員から特殊だと言われ、クーリアが思わず泣きそうな表を浮かべる。
「…褒め言葉でもあるのよ?」
「…率直に喜べないのはなんでだろうね?」
「……その顔やめてよ。真顔怖いわよ」
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