《出來損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出來損ないをむ》126※
「づかれたぁぁ…」
「お疲れ様」
帰ってきて早々ソファに寢転がったクーの頭をでる。コレがね、結構癖になるり心地なのよ。
「うぅ…大、わたしがやらなくてもルナ様だけで出來る仕事ばっかなのにぃ…」
「まぁ、ルナ様だって忙しいんでしょう」
そもそもルナ様とは一何者なのか。それは所謂、霊の生みの親といったところだ。一応は神様でもある。
全ての霊の親のような存在なので、霊の力を持っていた頃のクーの事も、自分の子供のように思っていたらしい。
だからこそ、クーを霊として転生させてくれたとも言える。
「あ、そうだ。リーフィアが會いに來てたわよ」
「え…いつ?」
「貴方が連れ去られて1時間後くらいに」
「うそぉ…」
見るからに殘念そうな表を浮かべ、ソファに顔を埋める。
クーが転生したことを知っているのは、わたしとリーフィアの2人だけと數ない。その理由は、死んだ人が霊に転生したなど、あまり知られるべきでは無いからだ。
「普段ちゃんと仕事しないからよ」
「うぅ…」
何故ここまでクーが悲しむのかというと、リーフィアと最後に會ったのが半年前だからだ。どうにもタイミングが合わない2人である。
「まだわたしからは離れられない?」
「うん……まだ不安定」
霊として転生したクーは未だ存在が不安定で、誰かから魔力を提供してもらわないと顕在化できない。なのでわたしがリーフィアに會いに行くか、向こうから來てもらわないといけないのだ。
「うーん…明日は空いてる?」
「…多分?」
「じゃあ、一緒にリーフィアに會いにいきましょうか。幸い明日は休みだから」
「いいの?」
「流石にリーフィアもクーも、長いこと會ってないのは辛いでしょ?」
「それは…まぁ」
「じゃあ決まり。さ、明日に備えて早く寢ましょ」
「はーい」
まぁ正直、霊になったクーは眠る必要無いんだけどね。
次の日。
「じゃあいきましょ、離れないでね」
「そもそも離れられないよ」
フワフワと宙に浮かぶクーを見る。実は今ないので、ぶつかる心配もない。こうして見ると、本當に霊になったのねと思う。
屋敷を出て街中を抜け、リーフィアがいる場所へと向かう。途中クーに話しかけそうになってしまったが、なんとか堪えた。傍から見れば獨り言だからね。
「にしても、リーフが魔法師団の副団長になるなんてね」
ふとクーがそう呟く。魔法の才に優れていたリーフィアは、2年ほど前に副団長の座に就任していた。
…まぁリーフィアがそこまで努力をした理由が、クーを取り戻す為だけだということは、黙っておいた方がいいだろう。
ハッピーエンド以外は認めないっ!! ~死に戻り姫と最強王子は極甘溺愛ルートをご所望です~
婚約者の王子とお茶をしていた時、突然未來の記憶が流れ込んできたフローライト フローライトは內気で引き籠もりがちな王女。そんな彼女は未來で自身が持つ特殊かつ強力な魔力に目を付けた魔王に誘拐されてしまう。 それを助けてくれるのが心根の優しい、今目の前にいる婚約者の隣國の第二王子、カーネリアン。 剣を取り、最強と呼ばれるほど強くなっても人を傷つけることが嫌いな彼は、フローライトを助けたあと、心を壊して死んでしまう。 彼の亡骸に縋り、後を追った記憶が蘇ったフローライトは、死に際、自分がもっと強ければこんなことにならなかったのにと酷く後悔したことも同時に思い出す。 二度と彼を失いたくないし、王子と自分の將來はハッピーエンド以外あり得ないと一念発起したフローライトは、前回とは全く違う、前向きかつ、バリバリ前線で戦う強すぎる王女へと成長を遂げる。 魔王になんか誘拐されるものか。今度は私があなたを守ってあげます! ※基本、両想いカップルがイチャイチャしつつお互いの為に頑張る話で、鬱展開などはありません。 ※毎日20時に更新します。
8 123俺の幼馴染2人がメンヘラとヤンデレすぎる件
幼稚園の時に高橋 雪が適當に描いたナスカの地上絵がメンヘラとヤンデレになってしまう呪いの絵だった。 それからと言うもの何度も殺されかけ雪は呪いのかかった彼女達とは違う中學へ入った。 そしてしばらくの月日が経ち…… 一安心した雪は高校生になり入學式初日を終えようとする。 「……?」 確かに聞き覚えのある聲がしたのだが隣にいた彼女はあったことも見た事もないはずのものすごく美人で綺麗な女性だった。 そして雪は彼女に押し倒されると聞き覚えのある名前を告げられる。 雪の高校生活はどうなってしまうのか!? 彼女たちの呪いは解けるのか!?
8 84女であり男でもある私は復讐をしていきます
容姿端麗、文武両道な伯爵令嬢シトラル・サランバールは國の次期権力者達の嫉妬を買い、15歳の時無実の罪で殺されてしまう。 その後、神と名乗る少年に出會い神に選ばれ、加護を貰っている同い年の子に転生(?)する。 転生した子は男の姿にも女の姿にもなれる體質に強力な魅了魔法と光魔法を持って生まれていた。 その力を使い、無実の罪でシトラルを殺した人たちに復讐をしていくことを決意する 今度こそ最愛の人と幸せな人生を!! 初めて書いた作品なのでまだまだ下手なところは沢山あると思いますが、アドバイスやフォローをしていただけるとありがたいです!
8 134奴ら(許嫁+幼馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…
春休みが終わり、高校生二年目が始まろうとするその日、父親が長期間海外で滯在する事になったことを聞かされた天坂 興。この日を境に許嫁、幼馴染諸々が引っ越して來て我が家がシェアハウス狀態に。 そして興は彼女たちの心を、自分の本心を知ることになる。果たして興はどんな答えを出すのか……。
8 153腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める學園生活〜
この作品は「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが」の特別編です。 2年生になった主人公藤山優はある日転校してきた山田ミーシェと仲良くなったことで今までの冴えない學園生活とは一転、振り回されることに?! 學園×戀愛×青春です。 戀愛ものは初めてですが、頑張ります。
8 171幽霊公女(プランセス・ファントム)
退廃の空気ただよう世紀末のパリ。人ならぬものの血を引く美しい公爵令嬢が、二人の契約魔をしたがえ、闇夜にひそむミステリーを解く物語。主人公は見た目はお人形のように綺麗ですが、面倒くさがりのけっこうイイ性格です。俺様で過保護なインキュバスや、悪運の強い貴公子(煮ても焼いても食えない性格と體質)との戀とか愛とかもあったりなかったり。 R15は保険です。 偶數日ごとの投稿です。
8 87