《【連載版】無能令嬢と呼ばれ婚約破棄された侯爵令嬢。前世は『伝説の大魔』でした。覚醒後、冷遇してきた魔法學園にざまぁして、國を救う。》05

二限目は魔系の講義。

一限目で起きた出來事を聞いたであろう教師。

教室にってくると、まるで奇妙なもののように私を見つめていたが、すぐに目をそらして授業を開始。

そして、甲高い聲で現代魔法の式回路構と、古代魔法の回路構の相違點を説明し始める。

おや?

現代魔法の理論はあっているけれど……。

「先生。いいですか」

「なに?リンジー。

授業の容が高度過ぎたかしら?」

教師は普段通り、私をからかうが、その冗談を笑う生徒はいなかった。

皆、一限目の実技を見て、すっかりみ上がっている。

冗談がり、バツが悪そうな教師。

「いいえ。

先生、授業は簡単です。

そうじゃなくて、先生の古代魔法の説明が間違っておりますね。

正確には――」

私はバカ丁寧に古代魔法の回路の組み方を説明してやった。

黙って聞いていた教師。

己の間違いに気がついたのか、段々と泣きそうな顔になっていった。

「もういい、もういいわ!

適當な事を言わないで頂戴。

あなた、教師より賢くなったつもりなの?」

「『転移(テレポーテーション)』……はい。

これは図書室にある『古代魔法回路構大全』の八巻です。

今図書室から空間転移魔法で取り寄せました」

私の手の中に、分厚い大きな本が現れた。

どよめく教室。青ざめる教師。

私は席を立ち上がり教師にその本を押し付け、355ページをよく読むよう告げた。

教師は泣きながら教室を去った。

そう。すべてが変わったのだ。

私は『海の祠』で出會った男に額をれられ、前世の記憶がよみがえったのだ。

私の前世は、三百年前この半島を救った『伝説の大魔』エララ。

元祖『虛(ゼロ)級』の魔法使いなのだ。

前世の記憶がよみがえった今、全ての元素の魔法回路が組めるし、式も発できる。コントロールも自在だ。

今の魔法は三百年前より回路構が簡易化されており、発前の仕組みが変わっていた。

私は現代の回路構の勉強をしつつも、本能的に古代魔法回路を組もうとしていた。

そのため、回路が錯綜して魔法が発できなかっただけだったのだ。

今は過去の記憶通り、古式の回路で魔法を構し、発出來る。

全て、素晴らしい威力だ。

過去世の私は、『伝説の大魔』……最強の魔と謳われていた。

『無能令嬢』リンジー・ハリンソンはもう消えました。

今の私は、『伝説の大魔』と同等の魔法使いです。

そう。

これが本當の私。

(続く)

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新キャラそろそろ登場です。

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