《【連載版】無能令嬢と呼ばれ婚約破棄された侯爵令嬢。前世は『伝説の大魔』でした。覚醒後、冷遇してきた魔法學園にざまぁして、國を救う。》06
あのリンジーが、ついに魔法を使えようになった。
しかも最高に強力な魔法を……そうわかった途端、クラスメイトの態度が一変した。
「リンジー、君ならやると思っていたよ!」
「さすがハリンソン家の令嬢だ!
『虛(ゼロ)能力者』だ!
ねえ、俺たち実習で同じ班になるのはどうだい?」
「ねえ、リンジー!
ランチ一緒にどうかな~。
前から話してみたかったのよね!」
男も、も、不気味な作り笑顔で迫ってくる。
これまで、私をあれだけないがしろにしていたくせに?
むしが良すぎないですか?
「皆様、悪いけれど、私のことはほうっておいてくれる?
私は『無能令嬢』なんですからね。
エド、あなた、『リンジーと話すとお前までイジメられるぞ』って他の生徒に言って回っていたわよね」
エドの顔がさっと変わった。
「それはその……何か誤解があるようだね!
僕はリンジーが心配で……リンジーの友達までイジメられないように気を遣っていたんだよ」
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なんとずるい言い訳だ。
「あら、お気遣いだったのね。ありがとう。
でも、私をイジメていた人を止める気遣いがしかったわ。
でも、私が有能だと気付いていたのね、ありがとう。じゃあ、とりあえずいなくなってくれる?
私と話すとあなたまでイジメられてしまうからね。はい、さよなら」
絶句してすごすご去っていくエド。
全く。ずるい奴は苦手だわ。
「あとあなた……ユーリだったかしら?実習で同じ班になるのはお斷り。
以前私が一人あぶれてしまった時、班にれてと頼んだら斷ってきたわよね?今更、結構です」
揺した様子のユーリ。
「いやそれは……。ほら、班がいっぱいだったからで……」
しどろもどろで苦しい言い訳。
私は構わず追撃。
「そうだった?六名一組で、一人足りない班になってたわよ?あ、もしかして計算が苦手なの?
お気の毒。初等科からやり直したら?
私は同じレベルの方と同じ班になったほうがいいわね。だから、やっぱりお斷り」
顔を真っ赤にしたユーリ。
無言で私の機から離れていく。足元ふらふらですけど?
「そうそう。レイ、ランチはアンヌマリーと食べることにしているの。
出來ればあなたは離れた席に座ってくれる?
あなたの噂話と悪口好きは知っているけれど、聞きたくないので」
レイ嬢は絶句。
いつも人の悪口や噂話に興じるゴシップガールだ。
口をパクパクさせると、ぎくしゃくしたきで踵を返して去っていった。
私は調子良くすり寄ってくるクラスメイトの全てを突っぱねた。
私を囲おうとしていたお調子者共は、狀態のクラスメイトを目の前に震え上がっている。
そして、同じ目に遭うまいとそろそろと離れていく。
もう私をあざ笑う生徒はいなかった。
全く、みんなどれだけ調子がいいんだか。
「リンジー。君には驚いたよ」
そこに、元婚約者アンドルーが劇的に登場。
大げさなきで私の隣の機に座り、芝居役者のようなきで足を組んで前髪をファサ!
相変わらずカッコつけたきで、つい鼻で笑ってしまった。
「今の君なら、僕の妃にふさわしいよ。
君がどうしてもとむなら、もう一度婚約してあげてもいいよ。
さっきルシアとは別れたところなんだ」
そうえいば教室にルシアの姿が見えない。どこかで泣いているんだろうな……。
アンドルー、私が覚醒したのを見て、早速彼をフッたのね。
なんて軽薄な男。
「いいえ、お斷りいたしますわ。
大変栄ですが、私は『いいお友達』でいたいのです。
アンドルー王子のおかげです。この夏は一人で祠の番をしておりました。
とてもとても有意義な時間でした。
これからは、もっと一人の有意義な時間を大切にしたいと思っておりますの。
ですので、ルシアとお幸せに。
王子の幸福を『友達』として祈っております」
「なんだと……!
このレジュッシュ王國の第二王子の僕の申し出を斷るというのか?」
「え?婚約破棄をなさったのはアンドルー王子ですよ。
『いいお友達』にしてくださったのも王子ではないですか。
友達になれて、大変栄だと思っておりました。
まさか、一國の王子が何度も同じ話を破棄してまた撤回してと繰り返すおつもりで?」
「ぐぐう」
アンドルー王子は唸り、歯を食いしばって死ぬほど悔しそうな顔をした。
私は立ち上がり、アンヌマリーに聲をかける。
「アンヌマリー、さあ、ランチにしましょう。
今日は食堂ではなく、屋上のカフェテリアでランチなんてどう?」
「いいわね!行きましょう」
私は鬼のような形相のアンドルーに背を向けて、アンヌマリーと教室を出た。
背中に「覚えていろよ!」と捨て臺詞が聞こえてきたけれど、聞こえないふりをした。
(続く)
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