《(本編完結・番外編更新中です) 私のことが嫌いなら、さっさと婚約解消してください。私は、花の種さえもらえれば満足です!》ある日の返信

前回に引き続き、ライラとアルが婚約した後のお話です。

ライラ様

お手紙、ありがとう。とても楽しく読ませてもらいました。

挨拶ぬきで、ライラちゃんの普段の様子をお手紙に書いてしいと頼んだのは私ですから、気楽に書いてね。

だって、ライラちゃんとこうやって、お手紙の換ができるのが、とっても嬉しいのだから。

私は、小さい頃に側妃になることが決まってしまったから、お妃教育ばかりで、お友達がいなかったの。

だから、ライラちゃんは、娘みたいなものだけれど、初めてできたお友達みたいな気もして、ワクワクしてるのよ。

それと、お花のスケッチを見せてもらいました。どうもありがとう。

本當に珍しいお花ばかりで、とても興味深いです。

細かく描かれたお花の絵から、ライラちゃんの植へのがよく伝わってきました。

お花の特徴を、しっかりとらえた絵は、植を丁寧に込めてお世話をしているライラちゃんだからこそ描ける、素敵な絵だと思います。

また、是非見せてくださいね。楽しみにしています。

それと、マーラのの手袋が、そのような威力を発揮したなんて、大変驚きました。

すぐに、マーラに詳しい隣國出の學者さんに、マーラについて話を聞きました。

そのなかに、興味深いお話があったのですよ。

ある隣國の小さな村で、マーラは、邪気を食べる生きだと言い伝えられているそうです。

昔、呪われて、病に伏していた人が、マーラので作られたを著て、病が治ったからだそう。

だから、いまだに、そこの村人たちは、魔除けとして、マーラのをお守りに持っているようです。

學者さんからいただいた資料を、アルに渡しておきますね。

私は、近な人たちに、よく、マーラのの手袋をプレゼントしています。でも、だれからも、そんな不思議なことが起きたとは聞いたことがありません。もちろん、用している私もアルもです。

隣國でも、その村以外には、マーラのをお守りにするという風習はないみたい。

學者さんが言うには、その村で、病が治ったという言い伝えが本當ならば、年代的に、野生のマーラのを使ったことになるそうです。

でも、今は、野生のマーラはいない。全て、人間が飼っているマーラだけです。

つまり、野生のマーラにそのような不思議な力が仮にあったとしても、今や無いも同然なのでは、とおっしゃっていたわ。

私はね、邪気をすいとれるライラちゃんが、マーラの手袋を使ったからこそ、マーラの弱まった能力を活化したのではと思っています。

だから、ライラちゃんに、手袋とおそろいの、マーラのであまれた帽子をプレゼントさせてね。

ライラちゃんは、邪気をすいとれるから大丈夫だけれど、しでもライラちゃんを守ってくれることを願って贈ります。冬になったら、庭仕事にでもつかってくださいね。

こちらも、アルに持たせます。

しばらく、ライラちゃんとお話できていないから、そちらの屋敷を訪れたいのだけれど、王宮の行事がたてこんでいて、殘念ながら、しばらくはけません。

王都に來るときは、絶対に連絡してね。

アルはね、ライラちゃんに會いに行く週末が近づいてくると、顔がゆるんでるのよ。

見る度、笑ってしまうの。

小さい頃から、アルには、王宮暮らしで苦労させてきたから、こんなに楽しそうなアルを見られて、本當に嬉しい。ライラちゃんに出會えてよかったわ。これからも、アルをよろしくね。

それと、お庭の仕事は、どんどんアルを使ってください。

どうやら、植や庭の本を読んで、勉強をしているみたいだから。アルの親友が教えてくれました。

では、また、お手紙をくださいね。楽しみにしています。

コリーヌ

次回は、別の登場人の視點にかわります。

読みづらいところも多いと思いますが、読んでくださった方、ありがとうございます!

ブックマーク、評価、いいねをくださった方、勵みになります。ありがとうございます!

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