《過労死した王妃、2度目の人生は『破天荒』に歩む!》お母様と話す、尚お父様は敵です
著替えてから食堂に行くと既に両親がいた。
「おはようございます、お父様、お母様」
「うむ、おはよう」
「おはよう、エリス」
あれ?確かお母様は調が優れなくていつもは自室で一人で食べていたような記憶が……。
「お母様、今日は調はよろしいんですか?」
「えぇ、今日は気分が優れているの」
「醫者からもお墨付きをもらっている、明日のお茶會には一緒に參加できるな」
(どの口が言ってるんだか……)
お父様の言葉に心毒舌を吐く。
この時、お父様は既に人を作って家には余り寄り付かなくなっていた。
お母様は私が婚約して1年後に亡くなる事になるんだけど間違いなくその死期を早めたのはお父様の愚行だ、許さん。
(お母様には生きて貰いたいしお父様は敵確定だから一番良いのは二人に別れてもらって私はお母様に著いていく、お母様の実家は男爵家だから自然にアルモン様の婚約者から外れるからそれが一番自然だわ)
私は穏やかに食事を取りながらこれからの事を考えていた。
食事を終えた後は家庭教師の婦人が來ての貴族としてのマナーや知識を學ぶんだけど王妃経験があるので問題無し。
婦人からは驚きの聲をあげられた、ぶっちゃけこの人達から教わる事は何も無い。
結果、早く時間が終わったのでお母様の元に行く事にした。
「あら、どうしたの?もう勉強は終わったの?」
「はい、先生方は帰られましたわ」
「エリスは頭が良いわね」
優しい笑顔で私の頭をでてくれるお母様にが溢れ出しそうになる。
私が婚約してからは王妃教育等で忙しくなりお母様と一緒にいる時間が無くなり私は寂しかった。
結果、充分なコミュニケーションを取る事も無くお母様は亡くなってしまい私がお母様の本音を知ったのは亡くなった後お母様の日記を見た時だ。
そこに書かれていたのは私の長を見ずに亡くなる事の無念さ、お父様にされていない寂しさ、お父様の裏切りを知った時の怒りや恨みが切々に書かれていた。
コレを読んだ時の私の神的ショックは測りきれないで一週間ぐらいは思考が停止して記憶が曖昧だった。
だから、今回は出來る限りお母様の元に寄り添う事に決めた。
「エリス、貴は王妃になりたい?」
「え?」
いろんな話をした後、いきなりお母様にそんな事を聞かれた。
「私はね、貴が幸せになれるなら別に王妃にならなくても良いと思っているの」
「私が幸せ、ですか……」
「えぇ、娘の幸せが親にとって一番の幸せなんだから……。貴は貴らしく振る舞いなさい」
そう言ってニッコリ笑うお母様。
「はい、わかりました」
(うん、この笑顔を守る為にも明日のお茶會、絶対に失敗してやる!)
私は固く決意した。
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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