《いじめられっ子のキャJKは自分を変えるため、ダンジョンに挑む〜底辺弱者は枕とレベルアップで強者へと駆け上がる〜》覚悟?なにそれ味しいの?
「家を出ても気づかないのか」
ジャージに著替えて外に出ても私の存在に気づかない両親。
家の前のダンジョンの口──ゲート──にる。
「ここがダンジョン部か。はは。畫像通り過ぎでしょ」
私が來ているこのダンジョンの推奨レベルは不明。調べても出て來なかった。
推奨レベルの大まかな設定はゲートから出ている魔力を測定して測るとか、詳しい事に興味は無い。
観地等の人が多く集まる場所程、難易度の高いダンジョンが生させる。
ダンジョンは生され半年経つと中からモンスターが外に出る仕様がある。
探索者はダンジョンを攻略して消すのが義務となる。
私は別に探索者じゃない。
あくまで『遊び覚でダンジョンにる愚か者』である。
警察とかに見つかっても、説教されるだけだ。
ダンジョンで死んでも気づく人は居ない。
モンスターに食われる可能だってある。
ダンジョンで死んだ事例なんて數えるのも億劫になる程ある。
そんなのに、初期スキルなんて日常でしか役に立たなかったモノしか持っていなかった私が挑む。
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枕を持って。
「意思疎通は出來るんだよね?」
右回転する枕。
肯定を示す時は右回転、否定する時は左回転だ。
ちなみに脳指示も可能である。
この枕、正直使い方が分からない。
「來たっ!」
最初にエンカウントしたのは可らしいくゼリー。
スライムと言うゲーム定番雑魚エネミーである。
私の武(ウェポン)、防(アーマー)、道(アイテム)は枕のみだ。
ジャージだって學校指定のだし。
「スライム遅いなぁ。なんか可い」
ろうとすると、枕に妨害される。
枕をでながら「ごめんね」と言っておく。
「試してみよう。大きくって、スライムを潰して」
枕はスライムを包める程には大きくなり、スライムを包み込んだ。
そのまま力一杯小さくなっている。
スライムの中はき通って見えており、中にあったのはモンスターの心臓である『魔石』だけだ。
スライムは魔石を破壊したら瞬殺出來るらしいけど、そしたら魔石が手にらない。
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ただ、重要なのは肺などのが無い事だ。
窒息死は狙えないので、枕を地面に置いて座る。
後は私の重で潰れてくれたら良い。
「⋯⋯終わった?」
枕がぴょこぴょこする。可い。
退いて、枕が開くとそこには魔石が會った。
「倒した⋯⋯意外と簡単」
魔石をけ取ると、枕が魔石を凝視(多分)して來る。
魔石を枕に突き出すと、右回転を高速でする。
「良いよあげる」
枕は枕カバーのチャックを開けてパクパクさせる。
「この中にれれば良いの?」
右回転⋯⋯私は枕カバーの中に魔石をれた。
チャックが閉まり、パクパクと枕がく。
「⋯⋯え待って、食べてる? もしかして食べてらっしゃる?」
ルンルンに右回転する枕。
「いやあああああ! 1000円が枕の餌に⋯⋯そんな、1000円、1000円、うま棒100本分が⋯⋯」
悲しいオーラを出していたら、顔を覗いて來る。
その姿に私はクスリと笑った。
やっぱり、日頃愚癡を言っている枕なだけあって、とても気が緩んだ。
「一割冗談だよ。ごめんね〜怒ってないよ〜よしよし」
冷靜に考えたら私は何をしているんだろうか?
神と言う名の空飛ぶ枕をでている? でている?
遂に私も頭がイッたか。
「晩飯食べてないからお腹空いたな。お金も無いけど⋯⋯奧に行こうか」
それからスライムを見つけては重潰しで倒す。
疲れたら壁際に寄って、壁を使って私を覆い隠す様に枕を大きくする。
破壊不可能の完全な守り壁を手にれた私。
寢床も用意出來、とてもらかく暖かい。
「會話出來たら良いんだけどねぇ」
敷いている枕をでる。心做しか枕の繊維が揺らめいた気がした。
「移再開するか」
寧ろ會話出來ない方が良いのかもしれない。
と同じだ。いや違うか。相手は枕ぞ?
窟の迷路の様な空間を枕と共に進んでいると、短剣が落ちていた。
遂にまともな武ゲットだ。
「え?」
短剣を手に持つと、ヌルッとした覚が手に著いた。
ゆっくりと右側を向くと、道が進んでおり、私の足元には赤い型の絨毯が敷かれていた。
新しい絨毯のようだ。
「うそ、でしょ?」
そんな訳ない。寧ろそうであってくれたらどれだけ良かったのだろう。
男の死が、完全に生きてない瞳が、私を見て來る。
十中八九あの人の短剣だろ。
ごめんなさい。短剣盜むつもりなんて無かったんです。
だからそんな目で見ないでよ!
「はぁはぁ」
呼吸が早くなる。ドクドクとる心臓の鼓はそれ以上だ。
私を落ち著かせる為に枕が後ろから抱き締めて來る。
それが人ならしは落ち著けたのだろうか?
いや、枕の方が良いか。落ち著けた。
「はぁはぁ」
晩飯食べてなくて良かったって今本気で思う。
もしも食べてたら、吐いたに固形が混じってる。
死の男に近づく。
「なんだよこのの量。それに、モンスターは人間食うんじゃないのか」
私は心の何処かでゲーム意識があったのかもしれない。
魔の事をモンスターと言っているのがいい例だ。
「たじゅうげでぇ」
「⋯⋯」
「へ?」
曲がり角に死はあり、曲がった後の道を見る。
アダルト系のビデオだのアニメだのゲームだの漫畫など。はどうでも良い。
そんな中、ゴブリンと言う存在が居る。
ゴブリンは通常のゲームでは雑魚扱いされるエネミーだろうが、アダルト系はどうだろうか?
強そうななら問答無用で勝ち、集団で襲う。
それがその世界の設定なら、ただのだろう。
だが、だけど、それがもしもこのダンジョンにも適応されるとしたら?
目の前で起こっている現狀を説明するには十分だろうか。
『ぎじゃあ?』
「いやあああああああああ!」
私が見たものは三のゴブリンに犯されている二人だった。
十四のゴブリンの死と思われる魔石が転がっている。
やばい吐きそう。吐けるなんて無いのに吐きそう。
助けてと懇願して手をばして來る一人。
そして、涙を流して固まっている虛ろな。
私にどうしろと?
さっきまでいじめられてイラついて愚癡って寢てた子高生にどうしろと?
助けろ? 助けれるか。
こちとら人間の死もも初めて見たんだよ?
ゴブリンがこっちを見て笑って來る。イヤな笑みだ。
余っていたゴブリンがの顔から手を離してこっちに來る。
武は持ってない。
だけど、無償に怖かった。
足が震えて立てない。手を使っても立たない。
ジリジリ迫って來る絶と言うなのゴブリン。
なんだよ。この世界はそっち系なのか?
小學生にも優しくあれよ。小學生に見せても大丈夫なレベルにしろよ。
「いや、來ないで」
絞り出した聲がこれか。
ああ、終わった。
今は夜、助けなんて來る筈が無かった。
⋯⋯だけど、助けは來た。
いや、助けてくれる存在は隣に浮いていた。
ゴブリンに向かって飛來する枕。
「危ない!」
なんで私はよりも枕の方を心配しているんだろうか。
だが、私の心配とは裏腹に枕はゴブリンの顔を包み込んだ。
その景を唖然と見るゴブリン二と私。
それから數十秒後、ゴブリンは死んだ。
魔石になった。ゴブリンは人に近い見た目をしている。
肺が存在する。
空気の吸えない人間は窒息死する。それを枕は私の指示無しで行った。
他のゴブリンは私に咆哮して、武を持って立ち上がった。
ダンジョンにって來て後悔している。なんでこんな目にあったのか。
覚悟を決めたつもりになっていた。でも、何処かでゲーム覚にっていた様だ。
「はぁはぁ」
だけど、枕のおでしだけ気持ちが楽にった。
言ったら悪いけど、私はあの二人の様な目にあいたくない。
怖いし、そんな癖も無いし。
それに相手はモンスターだ。化けだ。
だったら迷う事なんて無い。
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