《いじめられっ子のキャJKは自分を変えるため、ダンジョンに挑む〜底辺弱者は枕とレベルアップで強者へと駆け上がる〜》もう、何も怖くない()
一度ダンジョンにって、怖い場面を乗り越えても、結局何一つ変わらない。心もも弱いまま。
だからこそ、私は再びダンジョンを訪れるのだ。
武なんて無い。前の短剣はきちんと返したし、ゴブリンの棒も持ってない。
私の武であり盾は枕であるヒノだけだ。
唯一の味方でもある。
「枕が武って、我ながらけない」
ビクンっと反応して、私にり寄って來るヒノ。
それがちょっぴり可く思えるのは私だけだろうか? 私だけだろう。
枕がいて可いと思てる私はどうかっているようだ。
「冗談だよ」
抱き締めてでてやると喜んでくれる。
ダンジョン部を進むとスライムと出會す。
スライムだけならヒノだけでも十分だろうが、レベルが上がってし能力が上がった私が居ればさらに早く終わる。
なので、ヒノを鷲摑みにする。
「行くよー!」
スライムへと走り、ヒノを振り下ろす。
イメージ的には枕投げで屈んだ相手に枕でベシベシ叩くじだ。
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だが、今回のはそれとは訳が違う。
まず、この場でヒノを振り下ろしてもスライムには當たらない距離に居る。
だが、ヒノは自分のサイズを自由に変える事が出來る為、スライムに當たる様にばす事が可能なのだ。
「⋯⋯やっぱりスライムだけなら、簡単だな」
プチッと潰せば終わりだ。
魔石はヒノに食べさせるが、その代わり金にらない。
ヒノは魔石を食べて長する可能があるし、る可く食べさせておきたい。
勿論、ただの餌って可能も捨て難いが。
ボリボリと魔石を食べているヒノを見ながら私は思う。
何処で消化しているのかと。
ま、そんなのはこんな現代で些細な事だ。
気にせずスライムを倒して行こう。
スライムを何も倒しているのだが、飽きて來た。
これと言ったアイテムが手にる訳でも無く、一時間徘徊しても収は確実にゼロだ。
「ヒノに食べさせる魔石を減らそうかな?」
すると、ヒノが高速で左回転して否定して來る。
分かりやすくて良いね。
言葉が通じなくても心が通じ合えるってヤツかな。
「枕相手に私は何を考えているんだ。⋯⋯このままでは効率が悪い。分かるね?」
右回転。賢い子?だ。
「なら、しばかり移手段を変えよう」
ヒノが大きな絨毯の様にり、「乗ってくれ!」と言わんばかりにり寄って來る。
だが、當然私は拒否だ。あ、し拗ねた。
「違うんだよ。いくら汚れないとは言え、足蹴にしたを枕にして寢たくないんだ。だから、こうする」
ヒノにしがみついて、浮かぶ。
だらしない格好だが、ダンジョンの天井はかなり高く、ゴブリンに接敵しても大丈夫だ。
いざとったらヒノが全防して飛んでくれる。
下半がブラブラするが、上半に力をれなくてもヒノが上手い合を保ってくれるから楽だ。
あれだな。子供が筋マッチョの腕にしがみついてブラブラして貰うアレ。
私の場合では前進に持たれているじだけど。
スライムと出會ったら下ろして貰い、ヒノを振り下ろして倒す。
移が快適過ぎてやばい件に付いて。
歩きをしていた過去の自分が馬鹿らしくて涙が出るね。無駄な水分を消費したくないので我慢するけど。
警戒しながら歩くのに100メートルおよそ一分くらい掛かる。
だが、ヒノ飛行では一分で300メートルは移出來る。
これで全力では無いのだ。最高過ぎてやばい。
しかも、しかもよ? 空中に居るので警戒する必要も無い。
完璧過ぎてやばい。しかも、枕だからそのまま寢るのもおっけーである。
流石にしないが。
「空飛ぶ枕⋯⋯ヒノで金儲け出來んじゃね?」
ナイスアイディアだと思う。街中で飛行する乗りなんて無い。誰でも気安く使えて素早く目的地に到著する⋯⋯ヒノタクシー⋯⋯これは行ける!
ただ、そうなると々と問題がありそうだな。
「あぁ、ヒノは嫌だった?」
私が持たれているので、私ごと右回転する。
ヒノはタクシーにるのは嫌らしい。なら諦めるしかない。
「お、スライムの群れだ」
五くらいのスライムがぴょんぴょんしている。
ヒノが大きく広がり、スライム五なら包めるくらいには大きくった。
そのまま浮遊を解除して、落下する。
「枕プレース!」
私は絶系とかが得意で良かったと心底思う。
今更だが、ヒノから落ちたら痛いだろう。それだけの高さはある。
レベルが1のままなら下手したら死ねる⋯⋯高さでは無い。骨折は軽くすると思うけど。
そのくらいの高さはあった。
ほんと、この質で良かった。飛行が難無く出來るからね。
ちなみにスライム達はヒノ越しから蠢いている事が見えたので、ヒノ越しにひっぱたいて倒した。
魔石はれなくヒノがバリボリ。
「ヒノは太らない⋯⋯太ってもサイズが変えれるから問題ないのか」
太った方が寄りらかくるかもしれんな。
それから移していると、再び出會った。
初日に挑んで私にダンジョン攻略なんてするなと言って來た元兇が。
ヒノが無ければトラウマ、或いは私もああなっていた元兇。ゴブリンである。
ゴブリン一、武は棒。小學生が鈍を持つ強さだが、能力はそれよりも普通に高い。
だからこそ、あのチームが負けているのだ。
「あれ? ヒノが居なければそもそもダンジョンに來てなくね?」
ヒノがざわめくが、私は問題ないと言う。
第一、ヒノが居なければ私はクソサン共に反抗すら出來ない弱者だった。
私に勇気を與えてくれた⋯⋯それだけで私はヒノと巡り會えた事に謝している。
「トラウマギリギリラインの払拭と行こうか」
私達はし離れた場所で著地して、私はゴブリンに近づく。
相手も気づいた様で、こっちを見て不審がって居る。
向けられる眼は昨日の景を思い出させてくれる最悪の瞳だ。
本能とに満ち溢れたモンスターに私はこれ以上、負けたくない。
もうこれ以上、目を背けたい相手を作りたくない。
「私の糧にってくれ。⋯⋯來いよ! 緑人間もどき!」
『ギジャアアアアア』
いやあああ! 本當に來たああああ!
もしかして言葉通じてます? そんな訳無いよね? 無いと言ってくれ。言葉には出さなくて良いからね。
嫌、來ないで。普通に怖いから。お前の顔がどれだけ怖いか分かるか?
ヤンキー顔の男がタトゥーを顔にしているくらいには怖いんだぞ。
「ヒノ!」
私の武は枕、そして防は枕、さらに盾も枕!
私に殘されているのは枕のみ!
そもそも正面からゴブリンと戦う様な人に私が見えるかね? 見えねぇよ!
確かに怖い。今でも怖い。超逃げたい。
だけど、逃げない。かない。止まっている。
後は、相棒(ヒノ)が相手を倒してくれる!
「昨日のでゴブリンは窒息死するって知っているんだ。わざわざ拳で戦う馬鹿は居ないよ。⋯⋯お前じゃないだろうけど、昨日の人達の分まで苦しんで逝け。その方が、気が休まる」
そう吐き捨て、ゴブリンが塵となって消えるまで待った。
手でどれだけ剝がそうとしてもヒノは剝がれない。
徐々に酸素が消え空気が吸えずに窒息死。
苦しんで死ぬ。
殘ったのは魔石と棒だった。
「はは。流石」
一なら、もう怖くない(噓)。
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