《いじめられっ子のキャJKは自分を変えるため、ダンジョンに挑む〜底辺弱者は枕とレベルアップで強者へと駆け上がる〜》勝利の喜び
「【流】」
となって電気から抜け出した。
「たっく。ボロボロじゃんか」
どうしてだうか? どうしてこの攻撃を諸にけた?
奴のスピードなら確実に避ける事は可能だった。
そもそも何かしますよが強かったのに、なぜかなかった?
何が、何がきっかけだ?
「ちぃ。これでもくらいなよ!」
そう言って、懐に隠してあった袋を取り出し、中のをばら撒く。
それはを反して、眩しくる。
「鏡?」
目を離す事無く相手を観察する。
鏡の様なガラスの破片をばら撒いた花は手を掲げる。
「あの作は⋯⋯まさかっ!」
「バーン!」
虛空にの球が大量に出現し、それが鏡に向かって降り注いだ。
本來、にれるのは二つか三つが限界だったであろう『バーン』の攻撃が、る必要が無いので一気に迫り來る。
鏡の破片にぶつかり、反して曲がる。
曲がったはそのまま違う破片に當たり、また曲がる。
それを繰り返して私に迫って來る。
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「見えない」
その反速度は當然速く、目の前が見えなくる。
橫にいても躱せるのか不明の段階でこの數だ。
なので、ヒノでぐるりと私の周囲を囲んで塞ぐ。
外界と完全に遮斷したヒノの中は暖かい。
ヒノに衝突し貫こうとするは部からでも分かる。
「頼むよヒノ」
破壊されない事は分かってる。
そして、私はヒノを信じてるので問題ないだろう。
後は私の指示が間違わなければ問題ない。
ヒノが近くにれば私に怖いモノはないのだ。
そう言う意気込みが出來る程にヒノの存在は私に絶大の信頼を與えている。
「⋯⋯今っ!」
ヒノが通常サイズに戻り、高く跳躍した。
私達が居た場所は果ナイフの刃がグルグル巻にしようと迫っていた。
「予想通り!」
相手を拘束出來るなら、しない手は無いよね。
だから、ある程度の予想は出來ていた。
「これは避けれないよね!」
を連れて私の橫まで跳んで居た。
「火遁、火花!」
ヒノから素早く花火を取り出し火を火薬に直接著けた。
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「なっ!」
これは私の完全憶測に基づいたモノである。
あの水を躱せ無かった理由⋯⋯それは視力。
奴は自分の扱うなら問題ないが、自然界のは問題。
のきなどをその視力で視て、そして脳が処理落ちを始める。
そのような仮説を立てたのだ。
ペットボトルの水がを反して奴の目に映した。
それによって、脳が処理落ちして、躱せなかった。
それが正しいと事を証明する為に、私は花火を利用した。
「殺す気かっ!」
「花火で火傷するのがレベル20程度、レベル30を超えれば通常の花火では一切ダメージをけない!」
服は別なので、気をつける必要があるが。
バチバチと弾ける花火。近くに居るので、私も當然眩しくじる。
だが、強化された視力を持つ花はもっと酷い。
目の前で弾けた花火の音により耳が當分使いにらず、目は激しいで當分使えないだろう。
しかも、見たモノを強制的に脳処理するのなら、脳の働きも弱くる。
「クソっ!」
果ナイフを振るおうとするが、先程までの鋭さが存在しない。
簡単に懐にり、拳を固める。
「終わりだっ!」
拳を突き出した。
ドンッと鈍い音が響き、一點に集中させた力が腹を凹ませる。
部で一點に集中していたベクトルが弾け、の側から破壊する様な痛みを與える。
「がはっ」
そして、そのまま花は意識を失う。
私の様な痛みに耐があるのなら別だろうが、無いならこんな風に気絶するだろ。
「勝った、か。ギリギリ⋯⋯一か八かの大勝負、勝っぞヒノ!」
喜んだ。
もしもただ相手の攻撃をけて、どのくらいのダメージをけるのか確かめる為にけたのなら、この作戦は意味が無かった。
しかし、そんな事無く、私の予想通り事は運び、勝つ事が出來た。
花火で相手の視覚と聴覚を奪う作戦⋯⋯今後も使えそうだ。
地面に転がした花を見下ろす。
今思えば、こいつは自ら暴力を振るう事はしなかった。
ただ単に面倒だったのか、それともレベル差を気にしての事か。
基本的に悪口などだった。
「疲れたし、毆るのは辭めるか」
三人とも並べて、ヒノで寢かせる様に言う。
ヒノは心底嫌そうにしたが、無理言って聞かせた。
ヒノで寢かせれば、どんな傷でも完璧に治る。
「へ〜骨ってこんな風に再生するんだ」
基本的に自分が使うので、誰かのが再生する所なんて見た事が無かった。
骨はにょきにょき再生する。
「某漫畫の牛飲んだら歯が治る仕組みみたい」
そんな事を呟いた。
私は自分の拳を見て、もう何発か毆っておくか、そんな考えが脳裏に過ぎった。
しかし、それは思い留まり、スマホを確認する。
だいぶ前にスマホ自は充電して使える様にってた。
連絡出來ていたら、お父さん達に連絡していただろう。
⋯⋯していただろうか?
「ま、どうでも良いか」
スマホを作して、必要なモノを確認する。
後は、こいつらの寫真でも撮ってやろうか?
それは辭めておくか。
「さーて、ヒノ。後はどのくらい話題にるかだよなぁ」
回復が終わるまで、再生するのを観察しておく。
別に観察してもなんの意味もないのだが、暇なので見ておく。
「帰るか」
回復が終わったので、私はヒノに乗って家に帰った。
私が最初に著いたらしいので、鍵を開けて中にる。
「裕也さん達は何してるんだろ?」
店の掃除を軽く済ませて、晩飯の準備でも始める事にする。
ヒノがれば掃除も簡単である。ヒノが掃除機や雑巾を使えば良いのだ。
ヒノを雑巾代わりにする事は絶対に出來ない。
「ヒノ、何か食べたいモノある?」
って、なんもないよね〜知ってた。
紗奈さんとのダンジョン探索は土日に集中させる事にした。
今ではメッセージできちんとやり取りをしている。
來てないのかなって、定期的に確認している。
通知が來たら一瞬で反応して返信している。
「そろそろ世奈が帰ってくる時間か」
ヒノに迎えに行かせる事にする。
バス停までそんなに距離は離れてないが、心配なモノは心配だ。
後は火を通しながら待つだけであり、ヒノも居なくったのでテレビを付ける。
余裕が出來ると、とても暇である。
「あー、脳お花畑の勇者さん、日本で八人目のレベル1000超えにったのか。勇者の力ってすげぇ」
しかも世界最速らしい。
『興味が湧いたか?』
「余程の事が無いと話して來ない癖に⋯⋯これはそんなに重要な事か?」
『當たり前だ! 正式な契約を⋯⋯』
「しねぇよ! 勇者だの興味無いっての。そもそもアンタが今焦ってるのって、魔王にる可能があるからだろ? 早く私で何するか決めろよ」
そう言ってると、扉が開いた。いや、開いていた。
「お姉ちゃん」
「せ、な」
その目はなんと言うか、同的と言うか冷ややかと言うか、うん。これから神との會話は気をつけようと思う。
「て、その顔の傷何っ!」
「あ、いやこれは」
私は焦った。これはまだ、殘す必要がある。
次回で完結ですね。
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