《いじめられっ子のキャJKは自分を変えるため、ダンジョンに挑む〜底辺弱者は枕とレベルアップで強者へと駆け上がる〜》完結
顔が傷だらけな事を皆に驚かれたのは言うまでもない。
しかし、なんとか言いくるめて、料理を食べて貰った。
紗波さんの厳しい教えの元、鍛えたのである。
ある程度の味の保証はされている⋯⋯と思うよ。
「お姉ちゃん味しいよ!」
「ほ、ほんと?」
「うん! ほんとっ!」
「そ、そっかぁ」
し頬が綻び、緩やかになる。嬉しいので仕方ないとも言える。
裕也さんも味しいと言ってくれて、私の頬はさらに緩く紅くる。
「し濃いね。塩が多いよ」
「⋯⋯あい」
しかし、紗波さんは違った。本當に厳しいよね。
それにしても、こんな風に食卓を囲めるなんて、今でも夢みたいだ。
過去の私に現実だと言っても、きっと否定しているだろう。
こんな幸せをじれるなんて、思っても見なかった。
「ご馳走様でした」
今日の反省をしながら、お店の準備を始める。
世奈も「やる」と言い出したが、丁重にお斷りした。
中學生にやらせる訳にはいかないのだ。
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この日はすぐに源さんが來て、警察の件を質問して來た。
裕也さんが々と説明をして、なんとか収める事に功した。
まぁただ、源さんがある程度察しているのもあるのだが。
ちなみにが繋がっていた事を言ったら、転げ落ちた。
翌日、私は登校していた。登校してすぐ、生徒指導室に呼び出された。
そこには、骨折している筈もないのに、腕にギプスを巻いている羽織と波が既に居た。
下卑たゲスい薄ら笑いを浮かべる二人を冷ややかな目で見下ろしてやった。花の姿は無かった事にしだけ驚いた。
先生に座るように言われたので、座った。
「七瀬がこの二人に、一方的に暴力を振るい、骨折させた。そうだろ?」
「違いますよ?」
「これを見ろ!」
そう言って取り出されたのは診斷書であった。
そこには確かに、二人が骨折した事やには毆られた痕があった事を示した。
⋯⋯馬鹿らしい。こんなの、こいつらなら簡単に用意出來る。
そして、教師達もこいつらの味方だ。
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ここでの味方はたったの一個。しかし、その一個はここに居る教師達よりも圧倒的に頼もしい。
「そんなの噓ですよ! 毆られた痣を見せてくださいよ! 絶対にありません! 私は『毆られ』ても『毆った』事はありません!」
私はキッパリそう言った。すると、羽織が機を叩いて立ち上がり、指を指しながらんだ!
「ふざけんな! お前のせいで、こっちは數ヶ月腕が使いにらなくなったんだぞ! その事分かってんのかァ!」
「毆られたって言う割には元気ですね」
と、嘲笑しながらふざけた様に言い放った。
先生の鋭い目も別に怖くない。この目を怖いと思う奴は小心者だろう。
「先生は私のこの顔を見ても、彼達の味方をしますか?」
「⋯⋯あ、當たり前だろ!」
一瞬だけ躊躇ったぞこいつ。金で平伏されたのか、上からの圧なのか。
まぁ、どうでも良いか。
まずは盛大に教師のメンツってヤツをズタボロにしようでは無いか。出來るかな?
「私は三回、このお二人からいじめをけていると相談しました! お金は奪われ、腹は毆られ、顔は地面に押し付けられ、數えれないくらいに毆られ、蹴られ、土下座をしました! そして昨日、顔を何回もナイフで斬られたんです!」
一度深呼吸。
「痛い、止めて、お願い!」
過去の記憶がフラッシュバックする。昔は耐が無くて本當に痛かった。
「しかし、それを嘲笑で締めて、暴力を再開する。私は何回も、あなた達先生方に助けを求めました! その時に言ったじゃないですか! 『あぁ、一応聞いてみるよ』って! なのに一向に解消されず、それどころかその事実がバレて余計に酷くなった!」
そして、大袈裟に指を二人にばす。
この二人の親がどんな人なのか、どのような立場なのか、全世界に屆く勢いでんだ。
「先生達は、お金や権力に屈して全面的に彼達の味方。先生は『弱い者』では無く『権力者』の味方!」
そんな風にんでいると、教師が機を叩いて、殆ど脅しに近い形で低くく鈍い聲を出す。
「今はその話をしてるんじゃない」
「そうですか?」
私は態度を変えずに先生の目を見る。見て、その奧を見據える。
睨み、ガン見し、目を離さない。
「私は暴力を振るわれ、誰にも味方されない『負け犬』! 対して、暴力を振るっても問題にるどころか教師が味方をする『勝ち組』! その関係は変わらない!」
「だからなんだ!」
「分かっんだろ! 権力者なら簡単に書類の偽裝は出來る! 金でも構わない! こいつらは絶対に骨折していない! していたとしてもそれに私は関わってない! 私はげられる立場であり、げる立場じゃない! 大骨折なんて魔法で今時簡単に完治するでしょ!」
「そう言う問題じゃない!」
「そうですかねぇ!」
魂を込めてんだ。
それに反応したのは羽織である。
「いい加減にしてくんない? ダンジョンでレベルを上げて、それをひけらかす様に私達を痛めつけたんでしょうが! 何もしてないのに、気に食わないって理由でさ!」
「それは⋯⋯」
「そうだろが! 言い訳すんな!」
おぉ、私に喋らせるつもりは無いようだ。
「もう言い訳は良いだろ? 親さんに話す」
「え? 何言ってるんですか?」
「あぁ?」
「言わなくても、知られているかもしれませんよ」
「何を言って」
私は振り返り、居るであろう場所に向かって顔を向ける。
そして、手を広げて背びをする。
三人程居る教師は訝しげに私を見て來るが、視線を追って行くうちにその事実に気づいたようだ。
カメラ⋯⋯スマホのカメラが向いている事に。
「見えてますかー。この顔の切り傷はこの人達に付けられたです! 私の言った事は事実です! その証拠にこれを! 噓だと思うなら、その理由はきっと私が言ったのと同じ、『何故回復魔法で治してない』でしょうか? それが通るなら、この骨折も証拠にらないと思います」
そう言って、世奈から借りたスマホの畫面を見せる。
畫面をタップして、映像を再生させる。
ドン、ダン、などの毆る音から罵倒する聲。
それはとてつもなく、この二人に似ていた。
『止めてください』
そんな聲がスマホから出て來る。私のがしだけ震えた。
無意識に震えてしまった。
裕也さん達の所に行ってから、毎日の様に録畫したその景。
これが全ての証拠となる。
「そ、そんなの偽裝だ、偽裝!」
「そうだ!」
二人がび、教師達も止める様に言う。スマホを作して、とある畫面を見る。
おぉ、これがバズると言うのだろうか?
「良いですよ」
そう言った。⋯⋯さぁ、ダンジョンの崩壊で一躍悪い意味で有名にった學校はさらに悪評で包み込まれる。
全ては、ネット民によって。みんなも知ってるだろう。ネットの恐ろしさを。
しかも、今回私は事細かにんだのだ。この二人の會社も、親も、特定なんてすぐに終わる。
微かに聞こえる。ここは職員室と近い。
クレーム電話か、はたまか嫌がらせ電話か。
「これは盜撮だぞ! 犯罪だぞ!」
「教師が生徒に手を上げるのは犯罪じゃないんですかぁ?」
ぐらを摑まれて睨んで來るのでそう言った。
「自分の立場を重んじて、弱者である私を蔑ろにして、餌にして、いじめられている事も知っているのに無視して働いている職業は楽しいですかぁ?」
「お、お前」
「は、はぁ? いやちょ、待って」
お、羽織達の顔が真っ青にった。そりゃあそうだろう。
この二人が強いのは、親の力があったからだ。
『虎の威を借る狐』この言葉良く似合う。
そんな大好きな親も大変だろうなぁ? こんな事があからさまにったんだから。
會社と子は関係ないと、會社が言っても、世間はどう見るかねぇ?
ネット民は叩けるモノがあればとことん叩く。そして明るみになる暗い部分、或いは広がり収集のつかないデマの數々。
知ってるか? 世の中はなぁ、悪く世間に広めたもん勝ちなんだよ!
「地獄に墮ちろ⋯⋯下等生」
小聲でそう言い、高速で腕を振るってギプスを切斷した。
そして、別段普通にく腕が顕とった。
完全無実の照明と、真犯人の提出を終えた。
當然、事実がみ消される學校側では無く、當分殘り続けるネットと言う環境にだ。
後は、広まれ広まれ。もう、どうにでもなれや!
あぁははははははははは!
今日は教師達が忙しく、休みとったとさ。
家族に心配させる結果とったが、これで全てが終わった。
そう思う。花に付けられた傷はヒノで回復しておく。
「これで、終わりだ」
なんか、呆気なかったな。
お疲れ様でした
完結ですっ。
完結ですので、勇者になった場合の世界線と魔王にった場合の世界線をご説明。
まず勇者。冒頭は同じですが、數ヶ月後の出來事で勇者になる事を決意。
まず、お父さん、裕也さん、紗波さん、世奈、紗奈さんは死にます。
世界の最悪と他の勇者と協力して救い、その後神と敵対する。復讐心と憎悪を持って神を殺すために世羅は行する様にる。
魔王にった場合。
滝宮くんだけは死ぬ。
他の勇者とは全く違う方法で世界の最悪に立ち向かう。
全てが終わったら魔王の力で大富豪になり、不老不死のでヒノと一緒に最高の睡眠を得る為に暮らす。
魔王の場合は神との敵対はしない。しかし、脳お花畑勇者とは敵対する。
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