《機甲學園ステラソフィア》チーム・シーサイドランデブー

生歓迎大會二日目

第一試合

Aブロック

は我らに オラシオン

VS

いつか大人になるその時まで アララト

Bブロック

ようこそ、ヒミツの花園へ リリィワーズ

VS

私達、皆ヒロイン! マジェスティックフォー

第二試合

Aブロック

その名の通り、永遠に! エターナルネバー

VS

神代にして ヤソガミガハラ

Bブロック

素敵なを探して シーサイドランデブー

VS

追風一杯、順風満帆! ブローウィング

第三試合

Aブロック

アイ・アム・アイアンガール! アイアンガールズ

VS

これぞオリエンタルミステリー! ミコマジック

Bブロック

どんな相手も振り切ります アクセラレーター

VS

がんばってがんばります! マイナーコード

第四試合

Aブロック

無限の星は夢の數 バーチャルスター

VS

あったか家族 マンチャドーレス

Bブロック

速くて、強くて、可い! ヴィーナスラヴ

VS

不思議大好き仲良し四人 ミステリオーソ

生歓迎大會2日目。

スズメ達ブローウィングとヘレネは寮の前でバーチャルスター、ウィリアムバトラーのメンバーを待っていた。

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「おはよーさん、昨日はウチのヘレネちゃんがお世話になったなぁ」

ミカエラらウィリアムバトラーの3人が姿を現し、ミカエラがスズメにそう告げる。

「よう眠れたか?」

「そ、そうですね。快眠でした」

「當然」

「まぁ、それならええんやけど……」

それからしばらくして、ソレイユらバーチャルスターの4人が姿を現す。

「待たせたな! 早速行こうか」

「て行っても、アタシらブローウィングは2回戦だから演習場に直行だけどね」

「ヘレネも行く……」

「さすがにソレはダメやて……ほら、ヘレネちゃんこっち來ーや」

「ぶー」

そう言いながらも、渋々とミカエラの元へといくヘレネ。

「や、やっと解放されました……」

ふぅ、と一息吐くスズメにミカエラが近づいてくる。

「ありがとなスズメちゃん」

「え、何が、ですか……?」

ミカエラの耳打ちにスズメは首をかしげる。

「あんなに楽しそうなヘレネちゃん見たんは初めてや。あれでもあの子戦災孤児やし、これからも仲良くしてあげてな」

「あ――――は、はい。是非!」

モード・ヘレネの故郷マギアはかつて魔大國として栄え、このマルクトと戦爭をしていた。

それも、本格的に戦端が開いたのは僅か12年前のマルクト神國による侵攻に始まる。

それから僅か1年でマルクトはマギアを植民地と化し、後完全に併合した。

當時モード・ヘレネは4歳。

その両親は、マルクト・マギア戦爭でマルクト國に殺されたのだった。

「それじゃ、皆、また後で!」

「ああ、ちゃんと勝ってくれよブローウィング!!」

「そうやで! シーサイドランデブーに1発かましたれ!」

「當たり前さ!」

そう手を振りあうと、ブローウィングは演習場へ、バーチャルスターとウィリアムバトラーは観戦席へと足を向けた。

演習場行きの特別機関車に乗り込むと、そこには先に座って出発を待っている4人組の姿があった。

「おはようございます。チーム・ブローウィング」

「チーム・シーサイドランデブー……!」

艶のある髪に、大人っぽい雰囲気を持つシーサイドランデブーのチームリーダー、機甲科4年マーキュリアス・クイーン。

無表でこちらをジッと見つめてくる機甲科3年アストリフィア・サツキ。

鋭い目つきで、異様なプレッシャーを醸し出す褐の機甲科2年ナイト・テイラー。

どこか怯えたようにおどおどする機甲科1年ディーコン・ジャンヌ。

チーム・シーサイドランデブー。

「2回戦Bブロックはよろしくお願いします」

にこやかに笑みを浮かべながら握手を求めてくるマーキュリアス・クイーン。

「おう、よろしくなクイーン」

笑みを浮かべながらその手を握り返すツバサの姿を見ていると、スズメの肩から力が抜けてくる。

「どうしたスズメちゃん?」

「い、いえ……た、戦い方が凄いチームなので、怖い人達かと思ったんですけど……」

「ああ、意外と良い人ばっかだぜシーサイドランデブーは。テイラーちゃんはちょっと怖い、けどな……」

「何か言った――――?」

ギロリと睨みつけてくるナイト・テイラー。

「い、いや別に」

「あと、ちゃんはやめてくれない?」

「あ、ああ、テイラー、さん」

「アンタの方が先輩じゃん。さんって何」

「こらこらテイラー。先輩に対して失禮よ」

どうやら、ツバサはこのテイラーが苦手らしかった。

「それと貴がサエズリ・スズメちゃんですね。昨日の試合は控室で見せて貰いました。素敵でした」

「あ、ありがとうございます」

クイーンがスズメにも握手を求める。

それをスズメも握り返し、禮を言った。

「そっちの1年はディーコン・ジャンヌちゃんだっけ」

「ひぁっ……その、よ、よろしくお願いします…………」

「よろしくなジャンヌちゃん」

「今年の1年は奧手な子が多いんですよ!!」

本當、なんでだろうね。

ツバサが差し出した手をおどおどと握り返すジャンヌ。

「私も――よろしくねジャンヌちゃん」

「よ、よろしく……」

スズメもツバサに倣って手を差し出す。

スズメの手を握ったジャンヌの手の力は、ものすごく弱弱しかった。

「そ、それであの……あの人は…………」

「ああ、アストリフィア・サツキか。彼は無口で無表だからちょっと怖いのは分かるけど、怖がらずに挨拶してみ?」

「そうですね、サツキもスズメちゃんに挨拶をしてごらん?」

ツバサとクイーンに促され、スズメとサツキが対面する。

「え、えっと……よ、よろしくおねがいします」

スズメが差し出した右手に、だがサツキはかない。

「あ、あの……」

「サツキ、大丈夫、スズメちゃんは怖いものじゃありませんよ」

「な、なんなんですかコレ…………」

じっとスズメの瞳を見つめるサツキ。

だが、不意に彼いた。

スズメの右手をけ取ると、その手の甲に口づけをする。

「やったなスズメちゃん、最高得點だぞ!」

「本當ですね。久しぶりに見ました!」

「な、何なんですかコレェ――!!??」

なんだかよくわからないやりとりを繰り広げているに、機関車が演習場の西へとたどり著いた。

「西口はアタシ達のチームの待機場か……行くぞ、ブローウィング」

「諒解!」

「じゃあな、2回戦で戦おうシーサイドランデブー!」

「楽しみにしてますよ、ブローウィング」

ブローウィングの面々が機関車から降りて行き、機関車はシーサイドランデブーだけになる。

「本當に楽しみですね……」

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