《機甲學園ステラソフィア》チーム・ミステリオーソ

準々決勝第一試合

Aブロック

その名の通り、永遠に! エターナルネバー

VS

は我らに オラシオン

Bブロック

不思議大好き仲良し四人 ミステリオーソ

VS

どんな相手も振り切ります アクセラレーター

準々決勝第二試合

Aブロック

無限の星は夢の數 バーチャルスター

VS

これぞオリエンタルミステリー! ミコマジック

Bブロック

追風一杯、順風満帆! ブローウィング

VS

ようこそ、ヒミツの花園へ リリィワーズ

準決勝

Aブロック勝ち抜きチーム同士

Bブロック勝ち抜きチーム同士

晝休みは終わり、後半戦の幕が上がる。

チーム・ブローウィングも準々決勝に備え、演習場へと向かっていた。

Bブロックの演習場ではもう既にチーム・ミステリオーソとチーム・アクセラレーターの試合が始まっていた。

チーム・ミステリオーソ。

4年ヒンメルリヒト・ヒミコとその裝騎フリップフロップ。

3年クラスタリアス・リコリッタとその裝騎ラヴァーズ・シックス。

2年レインフォール・トーコとその裝騎ニューウェイ。

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1年ヒラサカ・イザナとその裝騎アイロニィ。

チーム・アクセラレーター。

4年アカイ・リュカとその裝騎ロートサイクロン。

3年ルートウッド・アオイとその裝騎シグナルブルー。

2年アクトゥアリーサ・C・アマリージョとその裝騎ヴォラドール。

1年ガンネア・エイスとその裝騎ファストステップ。

その狀勢はミステリオーソが明らかに優勢だった。

「風になりたいんですよぉぉおおぉおぉおおおおおおおおおおおおおお」

試合を前にして、我慢できないマッハがエントランスを走り回るのを目に、スズメたちはモニターを見つめる。

ヒラサカ・イザナの4騎抜きに目を引かれがちなミステリオーソだが、それ以外のメンバーもかなりの強さを誇っていた。

4年ヒンメルリヒト・ヒミコの裝騎フリップフロップ。

両足にローラーを備えたフリップフロップは砂埃を上げながら激しくフィールドを疾走する。

そして、その手に持った電磁薙刀ライジンを華麗に振るい、2年アクトゥアリーサ・C・アマリージョの裝騎ヴォラドールを薙ぎ倒す。

そこに襲い掛かりナイフ・クサナギを突き刺す1年ヒラサカ・イザナの裝騎アイロニィ。

機能を停止したヴォラドールの次の獲を探し、アイロニィは駆ける。

2年レインフォール・トーコの裝騎ニューウェイを狙い4年アカイ・リュカの裝騎ロートサイクロンが放った炸薬弾。

それを3年クラスタリアス・リコリッタの裝騎ラヴァーズ・シックスの左腕に裝備されたワイヤーシールド・リコリスが防ぐ。

そしてそのまま、ラヴァーズ・シックスはもう片方の手に持ったワイヤーシールド・リコリスをフリスビーの要領でロートサイクロンへと投げつける。

刃のように鋭いワイヤーシールド・リコリスはロートサイクロンのを引き裂いた。

その隙を狙い、裝騎ニューウェイが対エネルギー切斷剣ミヅキリを閃かせ、ロートサイクロンの機能を停止させる。

リーダー騎を失い、焦りが見えた3年ルートウッド・アオイの裝騎シグナルブルーと1年ガンネア・エイスの裝騎ファストステップ。

そこにアイロニィは畳み掛けるように弾を投げ込む。

炎の中、退避しようとしたシグナルブルーとファストステップの足を絡みとる、ラヴァーズ・シックスのワイヤーシールド・リコリスのワイヤー。

きが止まったそこを狙い、フリップフロップとニューウェイがそれぞれ電磁薙刀ライジンと対エネルギー切斷剣ミヅキリの1撃を加える。

そのまま、殘りの2騎は機能を停止した。

「イザナさんもすごい……でも他の方もかなりの強さですね」

「まぁ、あのチームはヒラサカ除いても何だかんだで強者揃いだからなぁ。イマイチ地味だけど」

「去年は総合3位でしたっけ?」

「3位決定戦の常連チームだな」

「それはウチらブローウィングもですわよ?」

「そうなんだけど…………」

「日程には見當たらないですけど、3位決定戦とかあるんですか――?」

「あるんだよ。決勝が終わった後に演習場で自主的に。5位決定戦とかもあるし」

「自主的に――ですか」

「まぁ、二次會みたいなもんだな」

「へぇ……それでウチは去年何位だったんです?」

「あー、4位…………」

「それってこのミステリオーソに負けたってことですか」

「ああ負けたさ!」

そう言いながら、ツバサは悔しそうにうなだれる。

「こ、今年こそは優勝しましょう!」

「そうだな……いやぁ、良い子がってきてくれてお姉さん嬉しいよ」

「そうですわねぇ~」

「あっ、チーム・ブローウィングだ! やっほー、そういえば次だっけ?」

不意に掛けられた嫌に元気で高い聲。

そこにいたのは、4人の子生徒の姿だ。

「ヒミコ――――チーム・ミステリオーソか」

そう、ソレは4年ヒンメルリヒト・ヒミコ率いるミステリオーソの面々だった。

「今年は優秀な1年生が來てくれたおかげで、ブローウィングと3位を爭う必要は無さそうだよぉ~」

當てつけのように言うヒミコに、ツバサはにこやかな笑みを浮かべたまま、

「優秀な1年ならこっちだって同じさ。今年こそお前らミステリオーソをぶっ倒して、ついでにソレイユ達バーチャルスターもかっ飛ばすさ」

「ふぅーん、そっちの1年サエズリ・スズメちゃん、だっけぇ?」

「あ、は、はい……」

「ふむふむ……まぁ、々頑張るんだね~。ま、あたし達、負・け・る・気・が・し・な・い・け・ど」

「言っとけ――」

「ふふん、じゃあ、ひとまずお先に準決勝で待ってるよー。リリィワーズに負けて5位決定戦に出る事にならなければ、だけどね~」

「おうよ――お前らは準決勝でボッコボコにしてやるよ!」

「楽しみだね~。それじゃ、失禮するね~」

上機嫌のまま、その場を去るヒミコに、3年リコリッタがやれやれと肩をすくめ、2年のトーコがツバサ達に丁寧な禮をするとその後へ著いていった。

ヒラサカ・イザナはしばらくジーっとスズメの顔を見ていたが、去り際にスズメにこっそり一言。

「今度は私を失させないで――――」

そう言い捨てると、先輩達の後ろへとついていった。

「やれやれ……ヒミコはいつにもまして天狗狀態だな……足を掬われんぞ」

「面倒くさい方ですわよねぇ」

ツバサとチャイカは2人とも苦笑を浮かべながらため息を吐いた。

「そういえば、さっきヒラサカが何か言ってたみたいけど――」

「い、いえ、特には……」

「そーか?」

「はい……」

ヒラサカ・イザナが告げた言葉に多の引っ掛かりをじながらも、スズメは彼達を見送るしかできない。

「私はあの人に、勝ちたい……」

チーム・アクセラレーター

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