《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達、出會いました ②

俺が車椅子生活になって、早3年。

まだ何も不自由がなかった頃、大手會社に就職先が決まり將來安泰なんて思っていた。

しかし事故が起こってしまい足がかなくなった。車椅子生活が始まった。これでは仕事に支障をきたすと思い、會社に事を言いに行った。俺の希により定を取り消しにして貰った。

さぁ、なにをしようかと途方に暮れていた時、目の前にお母さんが趣味で作っていたアクセサリーが目にった。元々手先が用だった俺は、アクセサリー作りを始めてみた。

海が好きで、海の生きをモチーフにしたモノトーンのアクセサリーだ。

はじめはうまくいかないことも多かったが、意外にもインターネットで販売すると売れていき、今ではちょっとした有名人だ。

売れていくと雑誌やテレビ取材の電話がかかってきた。しかし俺は雑誌やTV取材は斷った。

理由は2つ

車椅子の姿を見られたくないこと。

そして、事故の後癥である喜怒哀楽が表現できないこと。

特に後者は取材するにあたってたぶん致命傷にはなるだろう。

しかし今回は取材をけた。

亡くなったお父さんの友達が雑誌の編集者をしていて懇願されたのだ。

お父さんの友達にはよくお世話になったため、斷ることができなかった。

取材場所はとあるビル

ビルに行くまでの道のりは決して近くはない。

健常者で普通の通手段だったらそれほど遠くはないが、車椅子の俺にとっては遠くじる距離だ。

最寄駅や近所に買い程度ならある程度車椅子で行けるところは把握していて、俺にとっても行くことは簡単だ。

しかし新しい場所となれば話は変わってくる。

とあるビルまで表示された攜帯の地図で見ながら、車椅子を進めて行った。

車椅子は不便だ。

エレベーターを待って乗ったら、車椅子で幅が取られるので気を遣ってしまう。

電車やバスの乗り降りは必ず他の人の手を借りないといけない。これもまた気を遣う。

トイレにいたっては介助用トイレが必須だ

だから他の人より時間がかかる。

外出する時は早めに家を出てできるだけ、時間に余裕があるように……と心がけている。

時計を見ると待ち合わせまであと1時間くらいあった。

とあるビルの近くの喫茶店で時間を潰そう。

「あ、ここ味しそう。安いし」

今時の綺麗な喫茶店に目がいった。

ただり口に小さな段差がある。

周りの人に助けてもらうか……。

いや、やめよう。

諦めて車椅子をバックさせると

ゴン

となにかにぶつかった。

「あ、ごめんなさい」

後ろを振り返ると、長が高く、髪は金に金を重ねたような髪年が俺を見下ろしていた

「中ります?」

と聞かれとっさに首を橫に振った

「なんでらないんですか?」

「あ、いや……。段差があってれないんで」

「じゃ、手伝いますね」

そう言って金髪の年は車椅子のハンドグリップを握り、フットサポートに足をかけ車椅子を跳ね上げた。

「うわっ」

意外に力が強く、車椅子が思った以上に跳ね上がりびっくりした。

「大丈夫ですか?これで中にれますよ」

金髪の年は喫茶店のドアを開けた

店員が出てきて2名さまですか?と聞いてきた

「あ、いや1名……「はい、2名です」

金髪の年は俺の言葉に被せてきた。

「え?」

「いいじゃん、別に」

今の若い子ってこんなじなのか?

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