《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達、出會いました ③

喫茶店にると、席に通らされ椅子の橫に車椅子をつけた。

慣れた手つきで車椅子から喫茶店の椅子へを移させた。

人は見かけによらないとかこのことだろうか?見た目だけならすぐに座りそうなその金髪の年は俺が座り終わるまで待っていてくれた。

2人とも席につき俺はカフェオレ、金髪の年はコーラーを頼んだ。

先に口を開いのは金髪の年だった。

「俺の名前は一ノ瀬駿。駿でいいよ」

「名前……?あ、俺は白咲律」

「りつ……へぇ」

駿は俺の顔をじーと見てを乗り出し

「よく見ると可い顔してるなぁ。顔可いのになんでそんな目隠れるくらいの髪型してんの?勿無い」

・・・

俺達初対面だよね?

褒めてるのか褒めてないのかの絶妙な言葉遣い。いや、違うか……。貶されてるな。

最近の子はこんなじなのか。

「どこの高校行ってんの?」

「俺?」

「そう」

「俺23歳だから、社會人」

駿は目を見開いてびっくりした顔で

「えーマジかぁ!!!」

と機に頭をぶつけた。

店員がカフェオレとコーラーを持ってきたのもそのタイミングだった。

「すげぇ顔じゃん」

「駿……は高校生?」

「偽高校生、行ってないの」

「へぇ」

「行ってるフリはしてる」

「そんなんしたら親が心配しない?」

「親はいない」

親はいない……

その言葉にしドキッとした

「ごめん」

「いや、いてるよ。ただ俺の中ではいない。嫌いだから。大嫌い」

「親は大事にしなくちゃ」

「やだ。無理」

駿の顔を見ると眉間に皺を寄せ、本當に嫌いって言っている空気だった。

今は若いからそうかもしれないけど、両親は後悔しないように大事にしてしいとは思う。

古い友人ならそう言うかもしれない。でも俺達は初対面だから、説教じみたことを言うのはやめよう。

「あ、そうだ。助けてくれたお禮に……いいものではないかもだけど」

今日取材で持ってきた沢山のアクセサリーの中で一番の自信作であるネックレスを取り出した。

白イルカのネックレス。

さらに見を乗り出し

「すげぇ、綺麗」

と目をキラキラさせて言った。

興味深そうにアクセサリーを駿は手に取った。

「俺さ、足悪いから定職なくて。今はアクセサリーの通販してるんだ。このHP。」

スマホで自分のHPを見せると、頷きながら俺の話を聞いてくれた。

すると駿もスマホを取り出した。

「メール換しよ」

「え?」

「俺、律に興味あんの。アクセサリーもこのデザインも大好き。友達になって」

「友達?!」

「ダメ?」

よくよく駿の顔を見ると、さらに目がキラキラ輝きい顔をしている。

「い……いいよ」

「やった!アクセサリーもありがと。大事にする。通販だったら売ってるんだよね?何円するの?」

「いや、あげるから無料だけど……」

「ありがと!」

駿はニコッと笑い、ネックレスをつけた。

あぁ、、その笑顔凄く羨ましい……。

俺も笑って、似合うね。とか言えたらいいのに……。

口端が引き攣る。

「あ、そろそろ時間だ」

「一緒に外出るよ」

時間が迫ってきたので、駿とは喫茶店の外でお別れをした。

変わったやつだなぁと思った。

それと同時に、駿に対してなにか違和じた。

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