《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達、出會いました ④
喫茶店を出た後、すぐに駿からメールが來た。
【ありがとうございました。今度いつ會えますか?】
と。
メールを読んだらすぐ返さないとなんとなく申し訳ない気持ちだったから、返事はまた帰ってから返そうと思った。
そんなことを考えながらスマホをカバンにれた。
々考えていると、お父さんの友達が働いているとあるビルに著いた。
名前なんだっけな……。
名刺貰ったけど、ちゃんと見てなかったな。
なんて思いながらビルにり、ドアを開けると沢山の人達が俺の方を見た。
こんなに沢山の人に見られるのが久々で、恥ずかしくて怖くて下を向いた。
「あ、君だね。律君。」
いかにもジェントルマンな雰囲気をもつ男の人が立っていた。
何歳かはわからないが、お父さんの友達だから40歳後半から50歳くらい。
白髪はあるが、それがまた格好良くいいじで歳をとった人ってじ。
その人は俺に目線を合わすため、屈んでくれた。
「君が小さい時よく遊んであげたの覚えてる?」
「しだけ。最近も會いましたよね。名刺貰ったから」
「君達が事故に遭う前ね。さ、奧の席にどうぞ。」
あ、そうだ。思い出した。
お父さんの友達の名前は山下誠一郎、確かお父さんは誠さんって呼んでた。
山下さんは奧にあるガラス張りの部屋を指で指した。
指指された奧の部屋へ、車椅子を漕ぎ向かった。
個室のような部屋に通され、周りをキョロキョロしてしまう。
なんせ久々に遠出の外出。久々に生の人間とのコミュニケーション。
張はする。
さっき駿とのコミュニケーションは、練習と思っておこう。
「最近、パソコンで通販見てたら君のアクセサリーの口コミがあってね。見せてくれる?」
持ってきたアクセサリーを機の上に並べた
「なるほど、綺麗なアクセサリーだね。言い方は悪いが普通に売っているアクセサリーと一緒には見えるが……何故か惹かれるものがある」
「ありがとうございます」
「……。ところでここからはビジネスの話になるんだが。君は顔立ちも綺麗だし、男前だね。それでいてこの綺麗なアクセサリーを作るとなると世間が放っておかないだろう。お金だって有名になれば困ることはなくなる。この雑誌以外にもテレビとか出る気はない?」
「いや……」
「今は顔出しはしない。考えといてくれる?」
考えといてくれる?って聞かれても
人前に出るのは怖い。
まず、噓でも笑えない。
その辺にいる笑顔で売っている人形がマシなくらい能面だ。
あとはお金には困っていない。
両親が殘した莫大な産が俺にはあるし、家のローンもない。
所謂、俺が雑誌やテレビに出るメリットがない。
雑誌に出ることでアクセサリーが売れるのは嬉しいかもだけど……今はそこまでのもない
「すげぇ、綺麗」
ふと、俺のアクセサリーを手に取った駿を思い出した。
俺のアクセサリーをあんな嬉しそうに大事に持っていてくれて、付けてくれた。
今まで買った人達はメールだけで、のない文字だけを
【ありがとう】
【また買います】
はよく見ていた。それで満足だった。
今思うと買った人達は駿みたいにあんな嬉しそうな顔をして、手に取ってくれていたのだろうか。
「顔を・・出さないなら……」
「じゃ、顔は出さないで。寫真を何枚か撮って雑誌には飾らせてもらうよ。もし、律君が乗り気になってくれたなら今度は顔を出してきちんとした記事で載せよう」
「はぁ……」
カメラが俺の方を向いている。パシャパシャと音を立てて何枚か撮られている。
顔を出さないとは言え恥ずかしい。
でも人の好意を無闇に斷れなかった。
「いいね……律君」
カメラ越しだが、山下さんの視線が痛い。
早く終わってほしい。
それだけを願った。
改めて読んでいただき本當にありがとうございます!
謝しています。
PVを見てるとすごく嬉しい気分になります。
もしよければ次に繋げれるよう、想、レビュー、いいねを頂けると嬉しいです。
我儘ではありますがよろしくお願いします
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