《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達、出會いました ⑦

殺される……

そう言われた時、を持っていたトングの手が止まった。

「いや、帰ったら俺が親を殺してしまうかもしれない」

駿はフッと笑い、俺から視線を逸らした。

俺はその表と言葉を聞いて思った。

俺が思う思春期だから両親が嫌いという可じではなく、憎悪と殺意に満ちたじだった。

「一日泊ったら満足するから」

ほら、またキラキラした希に満ちた目で俺を見る。

あーどうしようか。

この展開は予想してなかった。

ここで見放すか『いいよ』と引きけるか・・。

「……いいよ」

「いいの?」

「い……いいよ……」

駿のあの目に負けた。引きけました、俺。

そして、すぐに後悔した。やっぱり俺は斷れない格なんだよな。

でも今更、『やっぱり無理!』なんて言えず。

「ほら、いっぱい食べて!」

「今度は俺が焼きます」

「えー……じゃお願いします!」

さぁさぁ!食べよ!

この狀況で食べないわけはいかない。

やけ食いだ!と思いながらお腹がはち切れるまで食べ続けた。

「うまいうまい」

「もっと味そうに食べてくださいよ」

味いよ」

「……そう?」

俺、味しそうに食べてない……?

傷つくじゃん。

最高に味しそうに食べてるつもりだけど

こんな時も表出ないんだな。

『律さ、なに考えてるかわからない』

事故にあってから、3年間。何回この言葉言われただろう。

人形と話してるみたいとか言われて、周りから人がいなくなった。

泣きたくても泣けなくて。

辛かった。事故は俺たちのせいじゃないのに。

「律……」

「え……?」

「今は俺と焼食べて楽しむ。それ以外は考えなくていいと思います」

なぁ、俺たちは2回しかあってない赤の他人だよ?

どこの誰かまだ全然知らないのに。

なんでそんな優しい言葉かけてくれるんだ?

期待したくない、でも期待してしまう。

傷つきたくない、だから自分から他人に近づかないようにしている。

きっと、駿も俺から離れていくんだろうな。

そう思ってしまう。

「律の家に行く前にデザート買いましょうよ」

「いいね、駿の奢り?」

「年下の俺に奢らせます?」

俺を見てゲラゲラ笑う駿を見て一生懸命口角をあげようとした。

口が重い……。

今、俺はどんな顔をしてるんだろう……。

「泊まらせて貰うので、奢りますよ」

「なぁ、駿。俺って今笑えてる?」

「いいえ」

「ごめんな」

「出逢った時からなかなかはない人だなぁて思いました。でも、噓でを作るよりいいんじゃないんですか?そんなことより、律は心が綺麗な人だと思いますよ」

「やめろよ、恥ずかしい」

サラッと恥ずかしいこと言うなぁ、駿は。

沢山を焼いて食べたからお腹がいっぱいになった。

俺も駿も時間を見て帰る準備をした。

駿はし油染みた車椅子をハンカチで拭いてくれていた。

俺が彼ならその気遣いはキュンってするぞ。

「律、改めて泊めてくれてありがとう」

「なんだよ、今更じゃん」

「俺の命の恩人だよ」

俺は車椅子にうつり、駿と一緒にレジに向かった。

駿が持ったカバンは通學のカバンだろうか?ボックス型のショルダーバックだった。

財布を取り出そうと、そのカバンを開けた隙間から黒いものが見えた。

あれって黒髪のかつら……?

車椅子に座っている俺は低い位置のものがよく見える。

ファッションかな?

その時は深く考えなかった。

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