《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達、出會いました ⑨
一度はハローワークに行ったが足に障害があるぶん仕事探しはそう簡単ではなかった。
足だけの問題じゃない。事故後で家族を失ったこともあり全てが無気力だった。
その時に出會ったアクセサリー作り。趣味範囲でやっていたが今は収源となっている。
インターネットで売っていたが初めは全然売れなかった。気が必要で苦労した。
売れ始めたのは2-3年たってからだろうか。
今でこそ、1ヶ月15萬程稼げている。
仕事部屋と呼んでいるがそこはアクセサリー作りという俺の憩いの場所。
その場所は俺にとって今はかけがえのない場所だ。
1つ1つの小さな粒は糸で繋げると大きなアクセサリーになる。
粒がアクセサリーとなって出來上がった時はなんともいえない達と嬉しさでいっぱいになる。
俺にとって天職と言える仕事だ。
「っていい?」
「いいよ」
駿は仕事部屋で出來上がった數々のアクセサリーを丁寧に手に取っていった。
「綺麗。俺、ファンになりそう」
「えー、恥ずかしいなぁ」
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「律はバイトとかアシスタントは雇わないの?」
「雇ったら、お金かかるからな。雇ったら楽なんだろうな」
「じゃぁさ、俺を雇ってよ」
「え?」
「お金いらないからさ。そのかわり、家事とか全部するから。」
泊まる宿泊料金の代わりに家事や雑用をさせてほしいと言われた。
俺の家に初めてきて、雇わせてください。なんて急すぎて驚いた。
駿を疑ってるわけじゃないんだが、適當にあしらってみるか。
「駿は高校生だろ?お金なしで雇うのは労働基準法やなんやらに引っかからない?」
我ながら適當な託を並べてみた。俺は法律に詳しくないが難しい言葉を並べてみる。
「じゃ、雇わなくていいから友達としてここで手伝っていい?」
そういう意味じゃないんだよな……。そして、そう言われるとなんと答えていいかわからない。
遠回しに々言っても、駿も俺の言葉に言葉を重ねてくる。
はっきり聞くしかない。
「なぁ、駿」
「なに?」
「なんでそんなに俺に構うの?」
「……」
駿は俺の目をじっと見た。
すごく綺麗な顔で、綺麗な目で俺を見ている。
ただその目は冷たくて、冷徹なじだった。
「別にこれと言って、理由はないかな。俺は今まで何人の人も毆ってきたし、警察に何回も捕まった。なのにこんな俺を心配してくれる人なんていなかった。律は赤の他人なのに、俺を一人の人として心配をしてくれてる。普通のことだけど嬉しいんだよ」
律は俺にさらに近づき、俺と視線を合わせてきた。
「今ここで、自殺しろって言われてたらできるくらい俺は心が壊れてる。俺はずっと生きるためになにか依存しないと生きていけなかった。最初は暴力、親からの解放。なにをしてもなにを見ても満足はできなかった。でも律に出會えていまが見えかけてる。律、お願い、俺を見捨てないで」
駿の瞳の奧は冷たい、でも見える瞳はでキラキラしている。
どういう事かは全然わからない。
親や周りの人から充分ながなかったからこうやってし優しくすると嬉しくて依存しちゃうのかなって思う。
でもそれは決していいことではない。
依存したら依存した分離れた時の悲しさや虛しさ、寂しさは大きい。
そして依存は次の依存を生む。
その依存はほぼマイナスな方向へと行くだろう。
「今もし出ていけっていうなら俺、自殺する」
「脅し?」
「脅し」
「困る……。まぁ、今日は泊まっていいよ。今後のことは明日考えよ」
「やった!ありがとう、律」
いつもの駿の笑顔に戻った。
今日は泊まっていいって言ったのは俺だし、今々考えても答えは出ないだろう。
「お風呂ってきたら?著替えとかは・・・駿は長高そうだから弟の貸すよ。下著は新しいのあげる」
「ありがとう。久々のお風呂嬉しい!」
お風呂は本當に久々だったのだろな、と思うほどぴょんぴょん跳ねて喜んでいた。
その景を見て俺はなんとも言えない複雑な気持ちになった。
改めて読んでいただき本當にありがとうございます!
謝しています。
PVを見てるとすごく嬉しい気分になります。
もしよければ次に繋げれるよう、想、レビュー、いいねを頂けると嬉しいです。
我儘ではありますがよろしくお願いします
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