《僕の妹は〇〇ですが何か問題ありますか?》天使型のロボ

晝休み……。

あー、お腹空いた。晝ごはん食べようーっと。僕が座敷子の子《わらこ》が作ったお弁當を食べようとした時、何かが空から降ってくるのをじた。それは校庭めがけて降ってくる。この反応、なくとも生きではないな。僕は人間の闇で作った巨大なマットを校庭の上に置き、それによって校庭が崩壊するのを未然に防いだ。

「宇宙人かな? 隕石かな? それとも……」

僕が落下のそばまで向かうとそこには夏樹《なつき》(僕の実の妹)がいた。

「ねえ、お兄ちゃん」

「ん? なんだ?」

「これ、天使じゃない?」

「天使というより天使型のロボだな」

「だねー。というか、いったい何でできてるんだろうね」

「それはこれから調べれば分かるよ。それにしてもきれいな銀だなー。水銀でも使ってるのかな?」

僕がそう言うとそれは再起した。

「あっ、起きた。おはよう、天使ちゃん」

「……? ……!!」

それはどこからともなく現れた銀の剣を持つと僕にその切先を向けた。

「こいつ! お兄ちゃんになんてことを!!」

「夏樹《なつき》、あまり大きな聲を出すな。こいつは多分、びっくりしてるだけだから」

「でも!!」

「夏樹《なつき》」

「……分かった。でも、こいつがお兄ちゃんに敵意を向けたら私多分我慢できないよ」

「そうならないように頑張るよ。ねえ、君。どこから來たの?」

「……?」

「うーん、言語じゃなくて別の方法で報を伝達してるのかな?」

「……」

「まあ、とにかく僕たちに敵意がないことを伝えよう」

「どうやって?」

「うーん、そうだなー。あっ、そうだ。夏樹《なつき》」

「なあに?」

「ちょっと頭でてもいいか?」

「え? なんで?」

「いいからいいから。ほら、おいで」

「え? あー、うん、分かった」

夏樹《なつき》が僕のそばまで來ると僕は夏樹《なつき》の頭を優しくでた。

「よしよし」

「な、なんかちょっと恥ずかしい」

「家ではよくしてるじゃないか」

「まあね。でも、今は変なやつの前でされてるから」

「そうか。そういうことか。よし、そろそろいいかな」

僕は夏樹《なつき》から離れるとやつの前まで移した。

「僕たちに敵意はないよ。だから……おいで」

僕が両手を広げるとそいつは銀の剣を消滅させた。その後、そいつは僕のそばまで歩み寄った。

「よしよし」

僕がそいつの頭をでるとそいつは僕をギュッと抱きしめた。

「なんだ? 甘えたいのか? しょうがないなー」

僕はそいつの頭をでつつ、そいつの腰に手を回した。

「僕たちに敵意はない。ただ君を元の世界に帰したいだけなんだよ」

「……」

相変わらず一言もしゃべらないがこれでお互い一安心だな。

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