《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強は準備を始める㉓

一日早いですが、更新しておきますー。

スペースマーマンを狩り始めて數分第一陣を狩り終えて休憩をれ、第二陣のスペースマーマンがわらわらとある方向から湧いてくるのに村雨が気づいて教えてくれた。

どうせ湧き待ちするなら、いっその事湧く場所へ行こうと言う話になって移する。

そして、見つけてしまったのだ。

『うわー。もうこれ、隠す気ないよな?』

『つーか、何で海底にこんなもん置いたんだ?』

『宇宙船キター!』

『完全な円盤型じゃん! 中見たい!』

かせたりするのであるか?』

『何と言うか……折角のファンタジーが臺無しでござるよ』

『忍者求めてる時點で、お前もその一部じゃんw』

『酷いでしゅ、いろんな意味で酷い狀況でしゅww』

會話でもわかる通り、私たちの目の前には円盤型の宇宙船が斜めに傾いた形で砂に埋まっていた。

そろりそろりと近づいていくチカとキヨシを呆れた眼で追いながら、他のメンバーたちはスペースマーマンを狩っている。

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最初は一匹? 一人? だったスペースマーマンが、集まりだしクラメン総出で狩り始めた時だった。

キヨシの『ぎゃー!』と言う聲が響く。

慌てて振り返る。

と、そこには、私の眼前に、宇宙船からタコ足を生やした謎のが!

表示を見るとボスの表示だ。

名前は、スペースクラーケン。

私が突っ込むよりも先に『まんまやないかーい!』と、鉄男が突っ込みをれていた。

その間に逃げっていたチカとキヨシが、たこ足に囚われる。

『大和、ヘイト、ヘイト』

『あ、あ。うん』

『いやー! しびれるぅ~』

『手の空いてる近接は、マーマン優先! その後、二人救出で、renバフ!』

『靜電気でバチバチやられてる!! 痛い、これ痛い! HP枯れるー』

『おう!』

『自己回復しなさい! チカ!』

『k』

ひとまず、クラーケンのタゲを取るため大和が走る。

その間に、スペースマーマンの方を先に片付けようと先生が指示を出し、宮ネェがチカを叱る。

一通りバフを配り終え、大和の方へ走る。

うねりたこ足がウザいぐらいに襲い來るのを何とか躱しながら、大和、チカ、キヨシへバフを配った。

冷靜に狀況を見るため一度、クラーケンから距離を取る。

クラーケンの方の三人の回復はとりあえずチカに任せるとして、スペースマーマンが減っていない。

流石にこのままではまずい。

いくら回復があるとしても、チカのMPが持たないだろう。

『チカ、回復し続けてMPどれぐらいで盡きる?』

『五分もたなひっぃ!』

どうする? 考えろ、一番いい方法は? スペースマーマンの方は減ってるように見えるけど、五分以の殲滅は厳しそうだ。

回復も宮ネェ一人だし、MPを無駄に使わせるわけにはいかない。

なら、方法は一つしかないけど……。

『スペースマーマン集めて、イリュージョン使う』

『分かった』

『おう!』

『タゲ持ってない前衛と遠距離はクラーケンに!』

「イリュージョンリジッドゥ……からのプロテクトスケイル」

わらわらと黒に集るスペースマーマンをターゲットに據え、リジッドゥを召喚する。

地中から現れるリジッドゥは、亀の形をした竜だ。

リジッドゥが現れて咆哮をあげる直前、私はプロテクを使う。

「キュピーーーーーーー」と甲高い聲で鳴いたリジッドゥが、右前足を持ち上げ地に叩きつける。

を揺らすような振は、ターゲットに置いたスペースマーマンの一部がアイテム化した。

それだけでは終わらず、今度は左足を持ち上げ叩きつけると地割れが始まった。

リジッドゥは、數回同じ作を繰り返し、地面が砕け谷が出來上がる。

するとリジッドゥが、周りにいるスペースマーマンを谷へ叩き落すかのように再び足を振り上げ地を鳴らした。

が伝わりが揺れるが、私たちが落ちることは無い。

周囲にいたスペースマーマンだけが、谷底へと落ちてゆきアイテムのみが殘された。

『黒、宮ネェ、村雨、ティタ、いける?』

『任せろ』

『いけるわよ~。七割は殘ってるわ~』

『うむ』

『おk~、とりあえずタコ焼きにしよう!』

タゲを持っていた面々に確認を取り、宮ネェのMP殘量を確認する。

元々チカが來る前は宮ネェ一人で回復を回していただけあって、流石MPの使い方が上手い。

とりあえずと言う事で、黒を先頭に私たちはクラーケンの方へ移する。

狩り殘したスペースマーマンはそのまま連れて行く。

じゃないと、またわらわらと湧いてきて同じことを繰り返すことになる。

うねるクラーケンの足は八本。

一本ずつ攻略していくのがいいのだろうが、地中から出てくる足のせいでクラーケンに近づけない。

『宗、ミツルギ、源次、春日丸、四人同時にステルスでチカとキヨシの救出できないか?』

『背後を取れたらいけそうっすけど……』

『正直、目がどれかわかんねーからなー』

『そうでござるな……四方から行くでござる。大和がヘイトをれた瞬間なら、目の位置は大和にむくはずでござるよ』

『分かった。じゃぁ、四人が行きやすいように、前衛で足を一本ずつ擔當しよう。それと黒も一本け持ちながら、宗たちと同じタイミングで中にってくれ』

『おう』

宗之助の提案を聞いた先生が、頷くと後ろを振り返る。

四人がそれぞれの位置へ著くと、ティタ、村雨、風牙、先生、鉄男、ヒガキ、ベルゼ、黒が位置に著く。

遠距離組が、黒にまとわりついているスペースマーマンを殲滅し終えたタイミングで、大和が『ヘイト!』と聲をあげた。

一気にき出す八人+四人。

足をけ持つ八人はそれぞれがスキルを使い、足のきを止めた。

ステルスを使った四人の姿が掻き消える。

そして、姿が見えた瞬間チカとキヨシを拘束していた足が、スパンと切られたのだった――。

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