《勇者パーティーに追放された俺は、伝説級のアイテムを作れるので領地が最強になっていた》『錬金983話 迷宮を見學する』
『錬金983話 迷宮を見學する』
「ここは4階層。3階層は蜘蛛族の階層なんだけど、今は王都に行ったから、飛ばす。サティロス族がいる」
「サティロス族、魔族。聞いたことはあるが」
「ルーリンは聞いたことあるのかい?」
「名前はな。地上では見ない魔族だ」
「どうも町長、こんにちは。皆さんお揃いで」
「サティ、どうも」
「サティ、ビールの生産は調子はどうかい」
「良く飲むから、足らなくなるわね。増産中ですよ」
「私のお母さん達が來たからだ」
「みんな良く飲む」
「ビールを作っているのか」
そこで興味深く見るルーリン。
ビールを作りには、今までにない興味だ。
さっきまでは何も興味なかったのにだ。
「ルーリンが見たいのなら、見せてあげますよ、生産しているところを」
「見せなさい。王都に報告するので」
サティが生産している現場に行った。
俺らはついていくとミスリル樽がいっぱいあった。
樽にはビールがいっぱいっている。
樽を開けてルーリンに見せると、
「おおお〜ビールだ!」
「迷宮産のビール。うちらサティロス族は、元々お酒を作って迷宮で生きてきた種族。それをフランツ町長に見込まれて、ビールの生産をしている。原材料は農地のコムギだ」
「なるほどコムギ農地が大規模なのはビールを作るのもあったからか」
「ほれ、し飲んでみな」
サティはビールをミスリル樽から一杯すくった。
それをルーリンに渡すと、飲めと言う。
「いいのかい飲んでも、それじゃあ飲む、言っておくが私は飲みたいから飲むのではないぞ。あくまでも王都から來て騎士団として調査が目的だからな、味を調べておく必要がある。まあ、王都にあるビールは味いから、王都のに飲み慣れた私を味いと言わせるのは困難だろうが」
「どうだ?」
「う、味い! これは上等なビールだ!」
「あはははは、味いと言った」
「言ったわ、私も聞いた」
「あっさりと言った」
味いと言わないと宣言しておいて、一口で味いと言った。
それだけサティの作るビールは格別なのだ。
王都にも負けないのが証明された。
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