《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》271.プロローグ~魔大陸からの刺客~

第7章スタートです。宜しくお願い致します。気長にお付き合いください(*^-^*)

271.プロローグ~魔大陸からの刺客~

普段はのんびりとした【エンデンス大陸】最南端の海辺の街『バンリエ』は、今まさに恐怖と混沌に包まれていた。

國境警備兵たち、そして臨時で雇われた冒険者たちは余りの恐怖にきすら取れない。

それもそのはずだ。

目の前の海から次々に上陸してくるモンスターは、Sランク冒険者がいてやっと太刀打ちできると言われる伝説級のモンスター。オーガの王といわれる存在。

その名は『キング・オーガ』

長は20m以上、一歩一歩が大きく、人間など蟻のようにしか見えない。

それが【10】という大軍で進撃してきたのである。

「あ、ありえない。あれはキング・オーガだ」

「馬鹿な⁉」

「信じられない! た、助けてくれ! 死にたくない‼」

兵士たちや冒険者がぶのも無理はなかった。

なぜなら、キング・オーガとは【魔大陸】にしかいないとされる、恐るべきモンスターだからだ。

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時折、魔の森という魔王が人工的に作るモンスターの巣が育ち、本當に稀に発生することはある。

しかし、実際に戦ったことのある冒険者というのは、この【エンデンス大陸】でもほんの一握りであろう。

そして、10のキング・オーガともなれば、大陸中のS級冒険者をかき集めて何とか撃退できるほどの脅威なのだ。

実際、集められた戦士1000人は、たった一のキング・オーガのスキル≪威圧≫によるび聲一つで、7割がたの人員が麻痺狀態に陥ってしまった。

しかも、一でそれだけの戦力を誇る超ハイクラス・モンスターが更に9もいるのだ。

「お、終わりだ……」

「ま、魔大陸にしかいないはずなのに……。それに魔大陸とのこの大陸の間には、神話時代に張られたという霧の結界のおかげで、強力なモンスターは通れないはずなのにどうしてっ……」

「か、神様……」

きできない自分たちへ近づいて來る魔大陸からの刺客、そして死の象徴たるキング・オーガの巨軀を前に誰しもが神に祈ることしかできない。

その時である。

「呼びましたか?」

「え?」

それはの明るく朗らかな聲だった。端的に言うとこの地獄に場違いなほど明るい聲。

だが、虛をつかれて素っ頓狂な聲を上げる兵士たちをよそに、また違う方向からも返事の聲があった。

「呼んだか?」

その聲は男のものだった。明るいと言うよりは落ち著いた、全てを見通したようなまるで賢者のごとき冷靜な聲音である。

そして、

「まぁ! アリアケ君ったらとうとう神様になる決意をしたのね! ブリギッテお姉さん嬉しいわ。じゃあ早速禪譲しますね♪」

「いらん、いらん! 神の代理人として返事をしただけだ! 誰が好き好んで神などやるか‼」

「そうですかぁ。でもいつでもお聲がけくださいね。ワイズ神様もアリアケ君だったらツンツンしながらデレて即OKしてくれますからね」

聞こえてくるのはのんびりとした會話。

會話の容までは理解が及ばない。

だが、なくとも、目の前のキング・オーガ10という大陸全土の人間を束ねても勝てないような狀況で出來る會話ではなかった。

しかし。

「し、信じられない‼」

そこにいた人間たちは驚愕の聲を上げるしかなかった。

なぜなら、目の前で次の瞬間、見せつけられた景は、キング・オーガによる人間への躙劇などではなく、その逆。

たった二人の人間によるキング・オーガに対する圧倒的な【無雙】だったからである!

【小説・コミック報】

コミック第3巻、ノベル第6巻が2023年3月7日 発売予定です!

小説・コミック共々大人気です。支えてくれた皆さん本當にありがとうございます!

ご予約頂けると嬉しいですが、<無料>試し読みだけでも、ぜひぜひご一読くださいませ(*^-^*)

https://magazine.jp.square-enix.com/sqexnovel/series/detail/yuusyaparty/

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【1st anniversary記念PV】

SQEXノベル1周年記念に、PVを作頂きました。

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CV:井上 喜久子さん・保志 総一朗さん

公開中!!

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