《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》兇悪なゴーレム

「こっちだ」とゴッドフリート。

結局、ベルトたちを道案する事になり、竜王も「やれやれ」とぼやく。

「意外だな。君がスリルを求めるタイプだとは思わなかったよ。破滅願でもあるのかい?」

「ふん、り行きだ。そう皮を言うでない」

「大魔王と言われる老獪な王が、こんな蠻行すら好むとは……さぞかし、配下たちは苦労したことだろうね」

「所詮は、強さで従わせていた部下に過ぎぬ。 この程度の無茶は何度も繰り返してきたわ」

「益々、やれやれ……ってやつだ。恐怖政治だけじゃ、部下はついてこない。その點、僕は……」

それを遮ったのは竜王の分であるニーズヘッグだ。

「イチャイチャするな。正、バレる。それに……そろそろ、近い。目的地……が」

ゴッドフリートと竜王は互いに顔を見合わせる。

「なぁ、コイツは話し方は、もうし、なんとか……」

「言うな。生後半年にも満たないのだぞ。高い知能を有している……はず」

「そう言う事……本人がいない場所……言うべき」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

その場所は凄慘だった。

がいる。

ベルトたちが戦った魔狼ハティよりも強いと言われる怪の正は何だろうか?

ソイツは魔導生《ゴーレム》に見える。この場所に相応しい氷のゴーレム。

これが人為的に仕組まれた事件なら、実に合意的だ。

予め窟の床にを開ければ、誰にも気取らせずに巨大なゴーレムを床に隠しておくことができる。

しかし、大きな疑問があるだろう。 ゴーレムが魔狼ハティよりも強い?

ならば、実際に見れば良い。 ゴーレムが戦っている所を――――

今、聖騎士団たちは戦っていた。

この競技に參加していた彼らの人數は……フォルス団長とアレク隊長を含めて10人のはずではなかっただろうか?

すでに、その人數は半分まで減っていた。 それに他の競技參加者はどうしたのだろうか?

盾を持つ前衛がゴーレムの拳を弾いた。

「くそっ!」と悪態をつきながらも何とか耐えた前衛の男。

しかし、次の攻撃――――ゴーレムは打撃ではない。

拳が盾にぶつかる直前で止まった。

「なッ!?!?」と驚く前衛の男。そのをゴーレムは手を広げて摑んだ。

「た、助けてくれ!」と男は他の聖騎士団に助けを求める。

しかし――――

「――――っ!」と仲間たちは、助けるためにけなかった。

それでも、剣を構えて踏み出そうとする者も――――

「待て、アレク。奴に剣は効かない」とフォルス団長は止めた。

「し、しかし、このままでは――――」

全滅してしまう。その言葉はアレクは飲み込む。

剣が通じない。

フォルス団長の言葉は、どういう意味なのか?

今、氷でできているはずのゴーレムが、のように変化していた。

まるで巨大スライムが人間を飲み込む時のように、聖騎士団の仲間がゴーレムの部に閉じ込められ――――そして、再凍結。

見れば、巨大な氷のゴーレムの部……何人もの人間が閉じ込められていた。

人だけではなく、ワイバーンすら閉じ込まれれている。

「落ち著けアレク、アレはおそらくスライムでできている」

「団長……何を?」

「コイツを作った奴は、凍り付けたスライムを材料にしてゴーレムを作りやがった」

スライムゴーレム。

スライムを鉱として想定して作り上げられたゴーレム……

英雄とされる聖騎士団たちであっても初めて戦う魔だった。

そんなタイミングだった。

ベルトたちが……ゴッドフリートとニーズヘッグたちを含めて到著したのは……

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