《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》使いの店

ベルトたちがたどり著いたのは、1件の店だった。

使いの店――――商品は魔だ。

見た目は普通の店と代わりない。

使いの店とはそういうもの。場所が街中とあって、巨大な魔や危険な魔は扱ってないからだ。

しかし、その用途も様々だ。

人間が飼うためのペットから、新人魔使いが購して戦闘に投する用。

に巨大な魔や危険な魔は扱ってない……とは言え、郊外に魔専門の牧場を所有して、闘技場などで戦士と戦わせる危険な魔も用意する事ができる。

「確かに、これだけ儲けていそうな店ならバジリスクも用意できるだろう」

ベルトは呟く。 彼の言葉とは裏腹に流行っている店には見えない。

つまり、魔の売買以外に高い利益を有している店。特に違法な事をしてそうだ……ベルトは言外にして、そう言っているのだ。

「裏には私が回りましょうか?」

メイルの提案。 彼は店の外見から、およその裝を把握してた。

「隠し部屋もあります。地下室も……幸いにも逃走用の地下道までは用意していませんね」

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コンコンと杖の先端で地面を叩き、地下の様子まで把握していく彼

「逞しく長したなぁ」と慨深くベルトは思った。それから暫く考えて――――

「いや、相手はバジリスクを用意している魔使いと思った方がいい。隠し部屋に地下室もあるなら、他に危険な魔を隠しているかもしれない」

ベルトなら、バジリスクの毒をけても即時解毒が可能だ。

メイルも≪浄化≫の魔法により解毒ができるとはいえ、バジリスクを相手に1人で戦いながら解毒は危険が伴う。

「わかりました。では――――」

「あぁ行こう」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・

は清潔と言い切れない。

と取り扱う店なら、ある程度はそうなのだろうが……

ペットなどの玩品として、利益は低そうだ。

言ってしまえば、やる気のなさそうな店だった。

それでも客が來ればくのだろう。店の奧から店主らしき人が現れた。

「いらっしゃいませ。これは冒険者さま、何かお探しで?」

店主は細の男。しかし、魔使いとは、魔を倒すのではなく捕縛する専門家。

らかい商売人の雰囲気ではない。隠しきれない強者の立ち振る舞いがあった。

「あぁ、探している魔があってな……店主、毒を持つ魔は用意できるか?」

「これはこれは、ご冗談を。毒を持つ魔制品。売買はできませんよ」

「では、店主が行うのかな? バジリスクを使った暗殺の請負を――――」

「はっはっは……面白い推理ですね冒険者さん。冒険者なんて止めて遊詩人にでもなった方がいい」

だが、その言葉はまやかしだ。素早く店主がいた。

店主は腕を振る。服の袖から何かと飛ばすため――――つまり、攻撃だ。

攻撃を前にベルトは瞬時に反応した。

(攻撃の正は蛇――――まさか、バジリスクの子供ではあるまい。ならば――――)

に向かって真っすぐに飛ばされる毒蛇。 それをベルトは指で糸を巻き取るような作。

右腕の指で上から蛇のを叩いて、軌道を変える。 ベルトの上に向かって飛んで行く蛇。

それに、逆の手の指を使う。今度は下から蛇の腹を押す。

店主がベルトに向かった毒蛇は、その牙が彼にたどり著くことはなかった。

むしろ、空中で方向転換された蛇の牙は店主の鼻を噛み付いた。

「うおぉぉぉぉ!」と顔を青ざめる様子を見ると、相當に兇悪な蛇だったらしい。

足がもつれて後ろに転ぶように下がって――――

「ダメです、義兄さん。店主の後ろに――――隠し部屋があります!」

メイルの聲。その意味をベルトはすぐに理解する。

「メイル、店主の拘束は任せる。俺は――――」

店主が拘束を解いた魔。 それは、當然――――

バジリスクだ。

「――――俺は、コイツを倒す」

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