《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》280.魔大帝レメゲトンは勝利を確信し、かの英雄を嗤う
3/7発売コミック3巻の表紙も公開されました。ぜひページの後書きの下をご覧ください(*^-^*)
280.魔大帝レメゲトンは勝利を確信し、かの英雄を嗤う
~Side パウリナ~
「なんでもしゃべります! 黙権は行使しません! 尋問にも屈します! なので命だけは助けてください!」
「もうしプライドを持った方がいいんじゃないのか? いや、尋問する側としてはありがたいがなぁ」
私は尋問室で泣きながら訴えました。取り調べの方は呆れていました。
なぜ⁉
そう、それはし前のこと。
アリアケ様という超強い王様にあわよくば助けてもらって、キング・オーガたちから逃げ切れたかと思いきや、突然現れたの人がペカーッっとったかと思うと、なぜか私は最悪な場所に飛ばされてしまっていました。
そう!
そこは後で知ったところによると、私を捕まえようとしていた、犯人の城の中庭だったのです!
運が悪すぎますが、この程度のアンラッキーは手慣れたもの。
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驚くに値しません!
ふふん。
不運屬の人間は絶とは遠き存在だと知るが良い‼
「妙な人間が侵したぞ!」
「殺せ!」
「ひいいいいいいいいいい‼ 絶した‼ なんで私ばっかりこんな目に遭わないといけないんですか~⁉ おえー」
思わず自分の不運を呪うのと同時に、そのお気持ちが口かられてしまった。
「「「「うわ……」」」」
城の衛兵さんたちの心からのドン引きの聲がさらに心を深く抉りました。
ひどい。
年頃のがお気持ちを口かららしたくてらしている訳ないのに……。
「いきなり現れた上に、XXで中庭を汚すとはどういう了見なんだ、この……」
正論はやめて……。
心がもたなくなるから。
そう訴えたいところですが、お口がすっぱい狀態なので、あまりつまらないことを話している場合ではありません。
口臭も気になるため、まず口をゆすぎたい気持ちで一杯です。
お水を一杯しいみたいなじで……。
「ほう、これはこれは。パウリナ様ではないか。驚いたな」
と、そんな葛藤を知る由もなく……。
知ってるわけないよね!
そう、ちゃんとセルフツッコミはちゃんとこなしつつ、衛兵たちの後ろから威風堂々と。要するに無駄な偉そうさを醸し出している男の人が近づいて來るのを見上げます。
黒で統一されたぴっちりとしたじの服にマント。目を引くのは目の周りをだけを覆う黒のマスク。年齢はまだ青年と言って良いくらいです。
リバースは空気を読んだのか止まりました。
臆する必要はありません。まずは冷靜に狀況を分析しないと。
「あなたは……?」
「俺か? 俺はこの魔大陸の覇者。レメゲトン魔大帝だ。貴様を追っていた黒幕と言えば分かるか」
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい⁉」
思わず絶して絶して金切り聲を上げてしまうのと同時に心が砕け散ってへなへなになってしまいました。
さすがに運が悪すぎます。
あのの人がペカーってなって、魔大陸に吹っ飛ばされて、頼りにしていたアリアケ様からはぐれて衛兵に囲まれる。
そこまではよしとしましょう。
私のラック的に仕方ないと思えました。
でも、これはあんまりです。
だって、キング・オーガ10で私を追跡させた黒幕の城の中庭に飛ばされるって、それってさすがに不運過ぎます!
その上、自分を追っていたのが、魔大陸隨一の帝王たるレメゲトン魔大帝なんて~。
「おおん神様! あんまりです! あ、でもあのピカピカさん、アリアケ様が神とか言ってたような気もします! ということは神様にもすがることが出來ない。ああ、もう死にました!」
「変わっただな。諦めが早いな。これが俺の片翼とは信じがたいが、その紋様はかぬ証拠か。ふむ」
片翼?
「この紋様が何か? これは火傷でついたものなんですけど……。なので勘違いなので、おうちに帰してもらっていいですか? ではではー」
「捕縛しろ。尋問する」
「ですよねー!」
「迫のないだ。それはそれとしてパウリナよ。先ほどアリアケと言ったか?」
「あ、はい」
しまった。迷をかけてしまうかもしれない。でも、もう口に出してしまっているのでとぼけても無駄だろう。
「どういう関係だ?」
どういう関係。
関係……。
何度も命を救ってもらって、頼りになって、堂々としている。守ってくれる男。
つまり。
「理想の結婚相手?」
ああー。でももう奧さんがいるって言ってました~。
ああー。でもたくさんいるとも言ってました~。
ということは、私もその一角に? きゃ~‼
「ほう。それは面白い」
そんな私の心とは別に、レメゲトンさんはニヤリと嗤う。
「ではその希をこのレメゲトン魔大帝様が自ら打ち砕くとしよう。それにその男の名はこの魔大陸にも轟いているが、魔大陸の覇者である俺の敵ではない。くくく。鍵を開ける儀式として申し分のない戦士の生贄ではないか」
勝利を確信して、をいやらしく歪めた。
「まぁ、俺が出るまでもあるまい。四魔將に討伐命令を出すとするか。くくく」
四魔將とは、この大陸のほとんどを支配するレメゲトン魔大帝に従う強力な幹部たちのことだ。一人で王國を滅ぼすことすら可能と言われている。
「ちょっ! やめてください! あなたの目的は私でしょう⁉」
さすがに生贄……だなんて。殺すつもりがあると知って黙ってはいられない。
でも。
「くっくっく。使命も忘れた愚かなる末裔よ。お前は黙って俺の指示に従っていればいいのだ。連れて行け。そして、アリアケがレメゲトン魔大帝の幹部に殺されたという報告を大人しく待つが良い。その報告はすぐに屆くだろうがな! はーっはっはっはっは!」
私の力では衛兵たちの力にはかなわず、そのまま牢へと連行される。
食糧などは出るが監狀態だ。
「どうかご無事でいてください、アリアケ様」
普段はクラゲのようにフニャフニャとするだけの私だったが、この時だけは、真剣に彼の無事をお祈りしたのである。
【小説・コミック報】
コミック第3巻、ノベル第6巻が2023年3月7日 発売予定です!
小説・コミック共々大人気です。支えてくれた皆さん本當にありがとうございますm(_ _"m)
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