《怪奇探偵社》(11)

「うふふふふ、アハハ、うふふふッふふふふッ」

は白くてらか、茶に近い濃い金髪を揺らし、黒いワンピースドレスを纏うそのしいは今、ぶように笑いながら俺のった箱の目の前を、廊下を通っている。

狹い箱の、細い隙間からしか見えないため長や細かな所は見えないが、表は見えた。

嬉しそう、幸せそうを濃く、ドス黒く、ドロドロに煮詰めたようなおぞましい表だった。

他にも見えたのは、あれはやはりというか人間のではないということを裏付けるものだった。

節々の関節が、球関節でできていたのだ。

箱の中だから斷言は出來ないが、あの球関節人形は人間のほどの長があるだろう。

ずっと笑っているのも怖いが、それよりもあの人形から溢れるようにれ出ている、ドス黒い何かがひどく恐ろしい。

怨念、とか、そういうものだろうか。今にも箱をすり抜けて俺にまとわりついて來るようで、震えが止まらない。あれにもしまとわりつかれたら俺はひとたまりもないだろう。

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余裕が無い中でも気になったのは、あの人形、黒いベール…のような、ドロドロとしたにも思える何かを纏っている。

あれがなんなのかは自分には分からない。

質的なあの人形やワンピースドレスは普通の人にも見えるだろう。だがあのベールは、普通の人間には見えないのだろう事はじた。

おぞましい笑い聲と共に、カッ………カッ………と響くのは多分人形が履いているであろうヒールの音か。

あの人形は、俺を探している。

歩くスピードは遅く、俺に余裕が無いのもあってか的には數時間にすら思える。

早く、早く行ってくれ……!どうか…!見つからないでくれ…!!!

カッ…、………………………………

箱の隙間から見えるのは、……真っ黒なワンピースドレスのみ。

俺の思いとは裏腹に、箱の前で、人形が歩くのを止めた。

ワンピースドレスのれる音と共に、箱に向き直る。

眼前に死神の鎌を突きつけられたような、ヒヤリと迫る死の予

あぁ、終わった。

本當に、どうしてこうなった。

「待って、…お願い、私達を、助け、て、しいの…!」

その悲痛な聲と共に俺を叩き起した40cm程の青いピエロ人形は、俺の元にしがみついて、「お願い。」とまた言葉を重ねる。

嗚咽おえつ混じりの震えるの聲が、泣いている姿を幻視させる。

の霊が、このピエロ人形に取り憑いているのだろう。いや、このピエロ人形に閉じ込められているのかもしれない。

俺は乃良さんやナイさんじゃないから、詳しい事は分からない。でも、直的にそう思った。

こんな時どう行したらいいか俺には分からない。でも、このの必死な様子はきっと噓じゃない。

…それに、助けてもらわないとこの部屋から出る事は不可能だろう。

空気がビリビリとして中を刺すようだし、吸う空気も重たい。悪寒と脂汗が止まらない。

俺は漫畫の中の勇者さまみたいに善意だけでけるような人間じゃない。むしろ、嫌な事から逃げてきた人間だ。

今だって、震えながら必死に助けを求める…ピエロ人形と正直すっごく関わりたくないとか、今すぐ逃げたいとか、怖すぎて失しそうとか、いっそ死んで楽に……ゲホゴホッ

そんなふうに考えてしまっている。まぁ、こんな場所ではどうせ楽には死ねない。

死んだ後の方が大変なのは、今まで霊をたくさん見てきたからわかっているつもりだ。

なら、死なないようにくしかない。

とどのつまりは、この、青いピエロ人形に協力するしか俺に道は無い。

「助けるって、ッ俺は何をしたらいいんだ?」

恐怖か張か、一瞬裏返ってしまったが、仕方ないことだろう。この狀況下で平常でいられる奴は逆におかしい。

「助けて、くれる、の?」

俺の顔を覗くように見上げてくる。

「あぁ、どうやったら助けられる?助けを求める君達は一誰なんだ?」

ピエロ人形はおずおずといったふうに答えた。

「私達は、この家にずっと、住んで、る家族、なの。お願い、私達を、……救って殺してしいの。」

はっきりと聞こえてしまった最後の一文に、俺の思考が停止したのが自分でも分かった。

あとがきでーす!

ずっと笑ってる黒ドレス人形怖すぎ♡

作者がこの想どうなのって思うかもしれないけど、絶対元の人可いと思うんだよねぇ〜

的なの書きすぎて話が進まないや!

黒ドレス人形さんの続き書くのあと何話必要かな〜

もうちょい待っててね!

次回更新予定日  未定。何処かの水曜日(1ヶ月かかりません!)

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