《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》285.勇者パーティーを倒す
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285.勇者パーティーを倒す
さて、どちらかと言えば非常に広大なり江と言った方が適切な海を、ミルノー王より借りた船で渡ると、オートマタ種族が治める小國家プロメメテルへすぐに到著した。
オートマタ種族の王エリスとしては、帝國に加盟することは國益にかなっていると判斷している。
しかし、新しい國に訪問するからにはどういったトラブルが待ちけているか分からない。
アーパー王ミルノーが治めていた翼人種族のフリューム王國の緩さは例外だと理解すべきだろう。
そんな覚悟を決めて、俺たちが港に到著して早々、やはり思いがけない事件が待ちけていたのだった。
「やっぱり來やがったな、アリアケェ! ここが會ったが百年目だ! また俺をこんな目に遭わせやがってえ‼」
ガギイイイイイイイイイン‼
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桟橋へ降り立ち、埠頭を歩いていた俺にいきなり攻撃を仕掛けて來るという大膽不敵な敵が出現したのである。
しかし。
ドゴオオオオオオオオオオオオオン‼
チュドオオオオオオオオオオオン‼
メキイイイイイイ‼
「おごおおおおおおおおおおおおおお⁉」
「あっ、すみません。ついカウンターで顎砕きを放ってしまいました」
「私も第2種兵裝兵【E・ブレード】で斬撃を喰らわせてしまいましたね」
「正拳突きがこれほど奇麗に決まったのは初めてかもしれません。手になじみます」
なぜか俺の警護を買って出てくれている三人が、見事に三人とも猛烈なカウンターを炸裂させていた。
「あれくらいの攻撃なら俺一人でも対応できるから大丈夫なんだが……」
「いえいえ、先生は今や【皇帝】ですから。ドーンと構えていてください。んふふふ。ボクもとうとう皇帝のお傍付きかぁ。アリアケ皇帝。くぅ~、テンションが上がります!」
「まぁ、私も加盟國の王にして、唯一のパートナーですから。相をするわけには行きません」
「唯一とか言ってますよ、この王さん。抜け目のなさはローレライさんの波と同じものをじるお姉さんです!」
まぁ、意気軒昂なのは良い事か。
それよりも、いきなり襲ってきた刺客が誰かと思いきや。
「ちょっと、ビビア。大丈夫なの⁉」
「ほらー、もう無理だからやめとけって言ったじゃーん。上司も見てないんだから無理することないってー。適當に仕事してダラダラしてよーよ」
「そうだな。筋トレしてるのが良い。萬人におすすめできる暇つぶしだ」
「それはあんただけやってな。あたしはネイルアートにはまってんのー」
どうやらカウンターによって倒してしまったのは、
「勇者ビビアとそのパーティメンバー全員か。どうしてここに? いや、問うまでもないか」
俺は臨戦態勢を取る。
「え? いえ、違うのよ、アリアケ。これはビビアがの赴くまま先走っただけで」
「果たしてそうだろうか。勇者ともあろうものがを制しきれずに襲い掛かるなどあるわけがないだろう?」
「その通りなんだけど! でもあなたもそろそろこの勇者の格を把握しても良くない⁉」
デリアがそうんだ瞬間であった。
「そう。そやつらは我が部下。『エンデンス大陸』で『勇者パーティー』というからには最強パーティーの代名詞なのだろう? エンデンス大陸から派遣された彼らは、この私デュースに戦いを挑み一敗地に塗れ、殺さないでと泣きながら命乞いしてきたので余りに哀れなので部下にしたのだ。そして、今は同族であるお前たちを迎撃するように命じたのだ。くっくっく」
そう言って現れたのは、エリスとよく似ているが、のが褐のである。
「そうなのか。だが、いちおうそこに倒れて白目を向いているのがリーダーの勇者ビビアだ。いちおうリーダーを倒したから、勇者パーティーは倒されたのではないか?」
俺の言葉にそのはこめかみを押さえるような仕草をする。なかなか人間くさい。
「『エンデンス大陸』最強のはずなのに弱すぎる! ちゃんと給料分働かんか! 労働は徳だぞ! ほら、お前たちも行け! ああ、もう勇者ビビア! お前ももうしがんばらんか、蹴り!」
「うぎいいいい!」
喝をれられて、とりあえず涙目のビビアも立ち上がった。
「ああ、なるほど。今まで霧のカーテンが覆っていたから、報に誤りがあるんですね。デュースさん……、お可哀そうに」
「そこの著姿のに普通に同されているのが気に食わない! ええい、お前らも一矢報いないか! 給料は2倍出すぞ‼」
「へへへ、初めからそう言えばいいんだよ。今のはデモンストレーション。ここからが本番って奴さ! 行くぞ、てめえら‼」
「「「給料2倍! お金大事に‼」」」
「言いだしておいてなんだが、勇者というのはそんなお金で右往左往する人種で良いのか?」
だが、実際にお金に釣られて、なかなかのバフがかかっているようだ。
「ところでエリス王! どうしてあなたがそこにいる! あなたがこの大変な時期に國を空けるから、私がその埋めをしているのだぞ! あなたに王の座は相応しくない! この國は私が今後変わって統治する!」
「クーデターというやつですね。面白い。ではこっちはこっちで戦いで決著をつけましょう」
「種族No.2デュースを舐めないでもらおう!」
ガギイイイイン! とお互いのブレードを錯させた。
あっちはあっちでドラマがあるようだ。
「ふむ。はからずも勇者パーティーVS賢者パーティーの構図だな。いつもの主要メンバーがだいぶ不足しているが」
「そうですね~。では加勢しますね、アリアケさん。夫のピンチに駆けつける。これぞ妻の役目ってやつですよ、キャッ‼」
「……」
「儂も最近、気のせいかめっちゃがなまっとったから、ちょっと本気出して良い? 的にはこの半島吹っ飛ばすくらいの勢いでやっちゃって良い、なのじゃ!」
「……」
「我も最近2番手に浮上したのでなぁ。ほとんど妻みたいなものであると自覚しておるからの。さあ、我をアリシアのように扱うが良いぞ、我が主」
「……」
「あてぃしは完全に興味本位で來ただけだけど、魔王より魔大帝とかの方がエラソーなのだ! あてぃしがそれ名乗りたいのだ。手を貸すのだ! アリアケっち‼」
「……」
「セラもおりますので。仄聞しましたところ、アリアケ様は皇帝になられるのですか? ああ、グッズ展開がはかどりますね。早速開発にりましょう!」
「……」
「まぁ次期大教皇になるのは避けられそうにありませんので、知見を広めに來ました、ローレライもおります。ところで皇帝の奧方は皇妃と言うらしいですね。大教皇と似てますね?」
「……なぜ全員いる? バシュータ?」
俺はやっと聲を出し、近くに潛んでいるだろう斥候のバシュータを呼ぶ。
「いやぁ、いきなり旦那が海辺の街『バンリエ』から消えましたから、ラッカライ嬢と消えたもんですから、駆け落ちだとか何とかで大変でしてね。ただ『のパワー』『真の絆』『結婚』とかいう祝福(呪い)によって、奧方には大の場所が分かるそうで。そんなこんなで大陸へと來たって訳ですよ」
神代でも追いかけて來てくれたぐらいなので、驚くほどではないか。
「まあ了解した。ではとりあえず、勇者パーティーを倒すとするか。今や彼らはオートマタ種族の部下であり、俺たちの敵らしいからな」
その言葉に、ビビアたちは顔を青ざめさせた。
「ちょ、ちょっと待て⁉ た、確かに賢者パーティーと戦うとは言ったが、そんな大勢で攻撃して來るなんて聞いてねーぞ⁉」
「そ、そうよ! ほら、ちょっとはね、こう手加減してもらって」
「數を頼んで攻めるなんて男のするこっちゃねえよ! ずりーんだよ!」
「そうだ! プララの言う通り筋以外に頼るな!」
「言ってねーよ! そんな気持ちわりーこと‼」
勇者パーティーからは怒號というか、悲鳴じみた聲が轟くが、俺は肩をすくめて言った。
「いや……襲撃してきているのは……お前らの方なんだが? こちらが防衛のために人數をそろえることに、なんら疚しさを覚える理由はないんだが……」
その余りの正論さに、ぐうの音も出ない勇者パーティーであった。
まぁ、とりあえず、命令されているという立場も鑑みて、手加減してぶん毆ることにした。
「んぐわあああああああああああああああああああ‼」
埠頭には、再び勇者ビビアたちの絶が響くのであった。
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