《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》287.魔大帝レメゲトンは怒り狂う
一昨日発売!『追放嬉しい』小説6巻発売・コミック3巻‼ 宜しくお願いします(*'▽')
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287.魔大帝レメゲトンは怒り狂う
【Side魔大帝レメゲトン】
「なんだと⁉ アリアケ皇帝だとお⁉」
俺は急ぎの知らせを伝えに來た部下に対して、思わず聲を上げる。
「は、はは! 既にこの魔大陸の南部の國々をその掌中に治めているようです。あの偏屈どもの集まりであるオートマタ種族王國【プロメメテル】と、行不可解斜め上王ミルノーの治める翼人種【フリューム】。このある意味目立つ2大王國がアリアケ帝國の傘下にったことが大きかったようです!」
「馬鹿な! どうしていきなり現れたエンデンス大陸の雑魚ごときに、この俺が長年の渉と恫喝で何とか支配することに功した二國があっさりと寢返ると言うのだ‼ わ、分かったぞ、相當な手ひどい手を使ったのだな!」
俺は一瞬狼狽したものの、落ち著きを取り戻す。
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恐らく、相當悪どい手段を用いたのだろう。
子供を人質に取る、あるいは、王の命と引き換えに支配を呑ませるなどだ。
「そう。それならば理解できる。何せ俺の常套手段でもあるからな」
しかし。
「い、いえ。レメゲトン陛下。恐れながら申し上げますが……」
「ん? なんだ? 遠慮はいらん。正確な報を全て詳らかに報告せよ!」
言いにくそうな部下に対して、俺は余裕を取り戻し、寛容に言葉を促す。
だが。
「そのアリアケという輩は一切武力を用いていないようです」
「なっ⁉」
自然と俺の口から驚愕の聲がれた。
と同時に。
「そ、そんな訳があるものか! では説得でもしたというのか⁉ ありえぬ! 俺には従わないのに、アリアケごときに従う訳がない‼」
そう言って、知らぬ間に地団太を踏む、が。
「いえ。まさにその通りのようです。それどころか、アリアケは襲われていた翼人種の子供を善意から助け、また恐れながら、子供を襲うような部下を野放しにしている魔大帝レメゲトン陛下を無能と蔑み、ミルノー王に皇帝になることを決意したことと語ったようです。これにした王はアリアケ帝國への貴族を決意した模様。その武勇伝にした周辺國のうち、元もと我が帝國に反意のあった國々が次々に呼応しております‼」
「む、無能だとお⁉ エンデンス大陸の弱小たる人間如きがああ‼」
俺は思わず手元にあった飲みをぶちまける。
だが、部下は俺が正確な報を全て詳らからにするように、という指示を忠実に守って言葉を続ける。
「つ、次にオートマタ種族の方ですが、エリス王は元々寶の収集癖のある人であり、今回も魔大帝レメゲトン陛下がお求めになったパウリナをかすめ取ろうとしておりました。無論、その目論見はレメゲトン陛下によって阻まれましたが」
「そ、そうだな……」
褒めているつもりなのだろうが、あれも実は失策である。
パウリナを捕縛するために遣わせたキング・オーガ10は、弱小大陸のはずのエンデンス大陸まで追跡したが、その後捕虜となってしまい、目論見からは外れている。パウリナが我が城に現れたのは僥倖以外の何ものでもないが、偶然でしかないのだ。噂によると、あれも偶々居合わせたアリアケによって阻まれたという噂がある。
「どこまでもこの魔大帝を侮辱しやがってぇ……! ぎぎぎっ……!」
思わず悔しさから、歯ぎしりをしてしまう。
部下は報告を続ける。
「しかし、なぜかアリアケとエリス王、その仲間數名が突如魔大陸南部に出現。詳細は不明です。しかし、この時にどうやら同盟のような関係を結んだ模様です。エリス王はアリアケのことを、我が最のパートナーで病める時も健やかなる時もずっと一緒にいる間柄である、と周囲には説明しているようです!」
「なぜだ!不意を衝き、王を人質にして【プロメメテル】を支配したのではないのか⁉ その言葉だけならば、ただアリアケに惚れているだけではないか⁉ 俺がプロメメテル王國を支配するときはあれほど反抗的であり、しかも、オートマタ種族の一個ごとが余りの強さであるために、懐と譲歩を繰り返し、やっと支配に至ったというのに‼ しかも、あの王補佐のデュース・オートマトンがいかにも頑固でどれほど難儀したことか‼」
「えっと、そのことも報告にはありまして……」
「は?」
俺の思考が追いつかないうちに、部下はすらすらと報告を読み上げる。
「そのデュース・オートマトンもこのアリアケ・ミハマという人には執心との報があります。かの國は実質的にはこのデュースをはじめとした5のオートマタが、好き勝手に寶を収集する王エリスの補佐に回っている訳ですが、その筆頭であるデュースがアリアケのことを『アナタ』などと呼び、距離を詰めたがっているとの噂です」
「人心まで掌握しているというのか⁉ あの頑固で融通のきかないオートマタ種族の腹心にまで⁉」
俺にはできなかったのに!
許せん!
許すことは出來んぞ! アリアケ・ミハマ‼
我が帝位を奪おうとする、簒奪者めが‼
「こうした強力なオートマタ種族が従ったことから、南部の國々ではレメゲトン陛下よりもアリアケの方が強大な皇帝であるというも葉もない噂が広がり、我が帝國に反旗を翻す國々が続出している次第です! 陛下、このままでは我が帝國に甚大な被害がもたらされます‼」
「分かっている! 下がれ‼」
「は、はは‼」
部下はそう言って俺の前から下がる。正確に報を伝えよと言ったが、これほどまでに屈辱的な報がもたらされるとは思ってもみなかった。
地面には打ち捨てられて割れた飲みのグラスと、ぶちまけられたワインがシミになって広がり、地団太を踏みならし、歯ぎしりをしたせいで、呼吸はゼイゼイと荒い。
魔大帝がこのような屈辱を味わうことは許して良いことではない。
ならばやることは決まっている!
「四魔將を呼べ‼ 我が帝國に挑む愚か者が現れた‼ 急事態である‼ 急げ‼」
俺はにわだかまるイライラを解消するように、部下へ四魔將を招集することを指示したのだった。
その目的は無論、俺よりそのアリアケという簒奪者が、無能で弱いことを証明するためである‼
【小説・コミック報】
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小説・コミック共々大人気です。支えてくれた皆さん本當にありがとうございますm(_ _"m)
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(コミック)https://www.ganganonline.com/title/1252
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