《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》288.四魔將現る(前編)
3/7発売!『追放嬉しい』小説6巻発売・コミック3巻‼ 宜しくお願いします(*'▽')
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288.四魔將現る(前編)
「ふむ、魔大陸の南部諸國はかなり帝國傘下に加盟してくれたな。みな、魔大帝の圧政に苦しんでいたのだろう」
皇帝となった俺は日々加盟國を増やしていた。
今も玉座に座りながら書類をめくりながら戦略を練っている。
「いやいや、規格外過ぎるだけですから、アー君が。例えばなんですか、あの人魚族に対する渉は? 海の中で早く泳ぐ勝負をして雌雄を決するっていうお話でしたのに、海を割って疾走するって。人魚姫が意外過ぎて気にって下さいましたから良かったですけど!」
「ちゃんと海の底を歩いてもいいかは確認したんだがなぁ」
「海を割るほうが確認すべき優先順位が高いんですよねえ」
やれやれーと、俺の妻である大聖アリシアが肩をすくめる。
「いやいや、それより問題なのはあの人魚姫、明らかに旦那様を見る目が怪しかったのじゃ。もう一晩泊っていけとしつこったのじゃー!」
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なぜかコレットがプンスカとしていた。
それに対して、魔王リスキスが眉を寄せて言う。
「っていうか、それを言うのならば、なのだ。そろそろコレットっちが、さっさと決めるところを決めるべきではないかと、この魔王のあてぃしは思うわけ、なのだ! 見てみるのだ! 何人待っていると思ってるのだ⁉」
何を言っているのかは不明だが、ともかく、リスキスが目線を投げかけた先には、ラッカライやフェンリル、ローレライ、セラ、ブリギッテといった賢者パーティーの面々がいるとともに、今回魔大陸で最初に帝國へ加盟してくれた、エリス王に補佐のデュース、そしてミルノー王がいた。ちなみに、今いる場所は翼人種が統治する【フリューム王國】で、使用していない地域をしだけ帝國の直轄地とさせてもらっている。
もともとモンスターが出て剣呑な場所があり、誰も近づけない場所だったのを、俺たち賢者パーティーで一瞬にして掃討したので、まぁ、荒れ地の有効活用のようなものだ。ミルノー王からは、
「さっすが我が皇帝! ビバ! アリアケ皇帝‼ うっひゃあ‼」
と意味不明な反応をもらったが、大丈夫なのか、このフリューム王國と思わなくもない。
まあ、それはともかく、いちおう直轄地も出來、加盟國も様々で、魔大陸南部をそれなりに治めることが出來たので、名実ともに皇帝なのは間違いない。大陸全土にも、加盟國の面々を通して、俺が皇帝として魔大陸を新たに支配することを宣言している。こうした施策は無論、大きな大戦略の一環として行っている訳だ。そろそろ釣れるころあいではないだろうか? そんなことを俺は脳でシミュレーションしている。
さて、現実に意識を戻せば喧々諤々の議論が行われていた。
「あの、お姉様、それにはボクも同意です。ちょっと皇妃とか名乗ってみたいと思っちゃったりなんかしてまして。どうでしょうか、ここは一つ、子會で順番を再協議してみる、なーんて? えへへ」
「ぬおおなのじゃ⁉ まさかラッカライ(妹)から普通に下克上宣言されるとは⁉ 可く微笑んでおるが、の怖いところがよー出ておる! 長しておるのじゃ、そっち方面に‼」
「まぁ、そう急くではないぞえ? コレットにもコレットのペースというものがあおろうて。おお、それならば我と一緒ならば怖くはなかろう。一度チャレンジしたことがあるが、あの時は邪魔がったゆえなぁ。いや、あるいは仮の主と一緒というのも良いのではないかのう?」
「さすがに破廉恥過ぎますね。仕方ないので將來の大教皇の私も見學しましょう。その際にどんなトラブルが起こるかは神のみぞ知る、といったところですから、何が起こっても私の責任は問われないでしょう」
「見ましたかオートマタの皆さん。これがエンデンス大陸の模様なのです! セラもファンクラブ會長として出遅れない様にしないといけません」
「なるほど。會長ともあろう重役であっても、それほどの努力が必要だとは。デュースも努力が必要ですね?」
「わ、私はそんなのではない‼ あくまで好意の一種であって……」
「王としてはね! あなたたちオートマタ種族があざとい奴らなんだと確信したね! クーデレにツンデレを一種族で獨占するなんて、とんでもない種族だよ‼ ミルノーにもなんか殘しておいてしかったよ!」
「あなたは……お笑い枠です。誰も座れない席についているので安心してください」
「から最も遠い席だ、うわん‼」
何の議論か分からないがともかく白熱すること凄まじい。
「大陸の未來を決める以上は、これくらいの活気ある議論になるのは當然だな」
フッと俺は微笑む。
「フッ、じゃないわーい! っと」
笑顔のままなぜかビシーっと、つっこみをれるアリシアであった。なぜだ?
と、そんな議論をわしていると、連絡兵が駆け込んできた。そして開口一番、急報を告げたのであった。
「た、大変です、アリアケ陛下! よ、四魔將が! よ、四魔將が現れました‼」
そう告げる。
今まで議論していた面々の言葉はピタリと止み、全員が俺の指示を待つ姿勢となる。
俺は頷いて言った。
「作戦は功だ。魚は釣れた。後は調理するのみだ」
その言葉に俺のパーティーメンバーたちはやはり微笑み、出陣の準備を始めたのである。
【小説・コミック報】
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小説・コミック共々大人気です。支えてくれた皆さん本當にありがとうございますm(_ _"m)
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CV:井上 喜久子さん・保志 総一朗さん
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8 57Re:現代知識チートの領地運営~辺境騎士爵の子供に転生しました~
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