《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》289.四魔將現る(後編)

3/7!『追放嬉しい』コミック3巻,小説6巻発売‼ 宜しくお願いします(*'▽')

詳細は後書きの下をご覧ください!可い表紙にも注目です(*^-^*)

289.四魔將現る(後編)

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!」

メキメキメキ‼

遠方で大森林の木々をなぎ倒す大軍が進軍してくるのが眼でも見ることが出來る。

フリューム王國は北部から東部にかけて森林地帯が多く、アリアケ帝國はその一部を直轄地として譲りけた形だ。

したがって、いまだ魔大帝レメゲトンに従う北部の勢力からの防波堤にもなっている。

「うむうむ。この地域に旦那様もといアリアケ帝國の直轄地を置くのは大正解なのじゃ。何せ、旦那様が帝國の盾である以上、敗北はありえぬわけじゃしな‼」

「お姉様の言う通りですね、さすが先生です‼」

「はいはーい、そこの方達。この人はですね、先走りますので、それくらいにしておいてくださいね。例えそれが事実だとしても!」

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「「はーい(なのじゃ」」

そんなことを言いつつ、森林破壊を繰り広げながら前進してくるモンスターの集団たちへ俺たちは早急に薄する。

そして、目の前にはやがてキング・オーガ100という大軍勢が現れたのである。

だが、目を引いたのはそのキング・オーガ100という驚くべき軍勢の數ではない。

その筆頭に現れたキング・オーガよりもさらに上位種と思われる個

すなわち、

「四魔將オーガの王。ギガテスか」

そのは金であり、他のオーガが赤銅なのに対して、異彩を放っていた。またキング・オーガ自長は20m以上という恐るべき巨軀を誇るが、ギガテスはそれ以上で2倍は優にあった。それに加えて、ほとばしる魔力の禍々しさは、駆け出し冒険者であれば相対しただけで戦意を喪失させ、腰を抜かさせることであろう。

「ひいいいいいいいいいいいいいいい⁉ キング・オーガがこんにゃにー⁉」

先遣隊として派遣していた勇者ビビアが腰を抜かし、半泣きになって震えていた。

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「こんなの勝てる訳ありませんわ。おほほほ、それでは失禮しますわ」

「てめえ、また逃げようってのか⁉ あたしを呪いの窟で見捨てたみたいによう!」

「まったくプララは恨みがましい奴だな。そのことはもうお互いに筋を通して話し合い解決したではないか!」

「解決しねーよ! ってか、逃げるならあたしが一番に逃げるからな‼ てめえらはそこで間抜けにも腰抜かしてる勇者の介抱でもしてな‼」

「ダーリンなら大丈夫ですわ。私は信じています」

「ああ、俺も勇者を信頼している。俺たちの支援なしでも最後まで因縁の敵と戦い切る覚悟と力を持った男だ」

「へ、へえ。勇者を見捨てんのか。それも結構乙かもしんねえなぁ、くっくっく」

「て、てめえらぁ⁉ それでも仲間かぁ‼」

罵詈雑言が最前線で飛びっていた。

「デュース、あなたの採用した勇者パーティーですが、あなたの好みをとやかく言うつもりはありませんが、些か戦士としての資質に欠けるのではないですか? いえ、あなたの好みをとやかく言うつもりはありませんが」

「言ってるも同然だろうが! エンデンス大陸の勇者だって言うから採用したんだよ! ここまで酷いと誰が思う‼」

「俺の師としての指導不足だな。申し訳ないことだ」

「あなたの指導をけたラッカライ・ケルブルグは見事に大しているようです。つまり、あなたのせいではない、アリアケ皇帝」

「そうだな。こいつらがヘボいだけだ。っていうかさ、こ、今度でいいから。わ、私の修行にも付き合ってくれよな」

「ほう、どさくさに紛れてよく言ったものです、この部下。ドロボー貓。勅命で排除が必要になる日も近いですね」

「そんときゃあ、國が回らなくなるのを覚悟するんだな」

やれやれ。詳細は分からないが、魔大陸の戦士たちは強くなることへの執念が強いようだな。喧嘩までしなくても良いだろうに。それはともかく、この大陸を統べる皇帝として俺は先頭に立ち告げた。

「お前が四魔將ギガテスか。ここはこのアリアケ帝國の領地だ。不法侵として現行犯逮捕する。犯罪者として牢屋にるといい」

俺はそう告げる。しかし、ギガテスはそれを嗤いながら退けた。

「ぐはははは! お前が命知らずにも皇帝を僭稱したアリアケ・ミハマか! 噓とはったりで南部の國々を支配したようだが、それも今日までだ! 魔大帝レメゲトン様の力に躙され、陛下に逆らった愚かさに震えながら死ぬがいい! ワーッハッハハハ」

その言葉に呼応するように、率いられて來たキング・オーガ100も一斉に嗤う。

それはまさに地獄絵図。鬼《オーガ》たちが人間を肴に楽しむ宴の景そのものと見えたかもしれない。

だが、

「やれやれ、その魔大帝レメゲトンが無能であることを、お前自現し、証明しているということに気づかないとはな。やはり、無能の部下は無能ということか」

俺は淡々と事実を述べる。

それに対して、ギガテスは激憤する。

「なんだと⁉ 貴様、言うに事欠いて!」

だが俺は肩をすくめて、思わずフッと嘲笑してしまう。

「まったくお前は周囲の狀況が見えていないようだ。そして、そんなお前を大幹部として取り立てている上司であるレメゲトンも無能であることは明白だ。その自明の理に反論できるはずがないだろう」

俺はビシリとギガテスに指を差しながら言う。

「子供を襲うような部下を放置し、支配する國々を恫喝するような無能がお前だ。その自覚もないようだから、この皇帝があえて直接言い渡す。貴様はただの犯罪者に過ぎん、この罪人が。牢屋にて俺の沙汰を待っていろ!」

「貴様~、俺は魔大帝レメゲトン様の……」

俺はその言葉すら、一言のもとに切って捨てる。

「そんな罪人のお前を大幹部とし、大陸中に迷をかける魔大帝レメゲトンとやらは無能のそしりを免れ得ない! よって、この皇帝アリアケが罷免する。お前はただの流浪のオーガであり、犯罪者集団の親玉に過ぎん。魔大帝レメゲトンという犯罪者もじきに俺が裁くが、まずは今回、領土侵犯、ならびに數々の余罪を持つお前を現行犯として捕縛する。大人しくしろ、元四魔將、もとい犯罪者ギガテスよ!」

俺の言葉に、犯罪者ギガテスは激高する。

「お、おのれええええええ! 俺のみならず、レメゲトン陛下まで愚弄するとは! もはや塵一つ殘さぬぞ! 殺す! 殺してやるぞ! アリアケ・ミハマああああああああああああああああああ‼」

俺の正論に対して、元四魔將、犯罪者ギガテスは暴力による解決を選択する。

すなわち、引き連れて來たキング・オーガ100に対して攻撃命令を発したのである。

だが、俺は微笑みながら宣告した。

「やはり無能だな。皇帝の階《きざはし》の前にすら、進み出る価値もない」

俺の言葉とともに、賢者パーティーたちの攻撃も開始されたのである。

【小説・コミック報】

コミック第3巻、ノベル第6巻が2023年3月7日 発売しました!

小説・コミック共々大人気です。支えてくれた皆さん本當にありがとうございますm(_ _"m)

ご予約頂けると嬉しいですが、【無料】試し読みだけでも、ぜひぜひご一読くださいませ(*^-^*)

(小説)https://magazine.jp.square-enix.com/sqexnovel/series/detail/yuusyaparty/

(コミック)https://www.ganganonline.com/title/1252

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【1st anniversary記念PV】

SQEXノベル1周年記念に、PVを作頂きました。

https://youtu.be/iNAobmIPNhk

CV:井上 喜久子さん・保志 総一朗さん

公開中!!

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