《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》292.賢者パーティーは四魔將を絶の奈落へとたたき込む
3/7発売!『追放嬉しい』コミック3巻・小説6巻発売‼ 宜しくお願いします(*'▽')
詳細は後書きの下をご覧ください!可い表紙にも注目です(*^-^*)
292.賢者パーティーは四魔將を絶の奈落へとたたき込む
「コレットが戦意をくじき、アリシアたちが前線で暴れ回ってくれているおかげで、敵の前進が止まったな」
「主様。だとすればこのまま前線を押し上げ、相手を圧迫してやるのが良策だと思うがどうかえ?」
「同だ。皇帝アリアケに続け。ただしこれは躙などではない」
「では何であろうか」
フェンリルの疑問に俺は答える。
「雑魚の一掃だ。蟲けらを相手に躙も何もないのと同じ道理だ」
「ぬはははは! その通りであるな。では前進しよう。蟲けらを踏みつぶして通るぞえ」
俺こと皇帝アリアケが先導する形で、前線を切り上げて行く。
それ自が相手にとって多いならプレッシャーであり、俺と言う力と才覚の権化に圧倒され絶するに足る事柄であったろう。
Advertisement
「なんかすごーい、アリアケさんが歩くだけで、相手の戦力を低下させるなんて!」
「大したことじゃないさ。それに……」
「それに?」
ミルノー王ののんびりとしつつも、嘆の言葉に、俺は肩をすくめるのみだ。
無論そう簡単に前進を許しはしない。
「雑魚であるがゆえに、彼我の戦力差が読めずに、蠻勇を通り越した無能はむしろ多いというのもまた道理とうわけだな」
俺が微笑みを浮かべながら歩むのと同時に、キング・オーガ二十以上が一斉に襲い掛かって來る。
「行け! あのアリアケさえ倒せば形勢は逆転する‼」
ギガテスの哀れな怒聲が響いた。
俺がこの戦いの中心であり、全てを支配している。ゆえに、俺の首さえとれば勝機が窺える。
なるほど、それは道理だ。
だが。
「それもまた作戦の一つだ。愚かなり。四魔將ギガテス」
「なんだと⁉」
俺は淡々と事実のみを突き付ける。真実がもっとも効果的な攻撃であることを、大賢者たる俺は知悉しているからこそ。
「俺は時間の無駄が嫌いでな。早くのんびりしたいんだ。ゆえに俺を狙いやすいように前進し、お前たちの手の屆く範囲にあえて進み出たというわけだ。その意味が分かるか?」
「ま、まさか⁉ そんな馬鹿な! 貴様、恐ろしくはないのか⁉ 自らを囮にするなどと‼」
囮?
フッと俺はその言葉に思わず噴き出してしまう。
「何がおかしい‼」
「囮になどなったつもりはない。俺は象徴だ。愚鈍なるレメゲトンや貴様ら犯罪者集団四魔將に鉄槌を加える『正義』と言う名の炎。ゆえに、その火に向かって羽蟲たる貴様らがを焼き付くように吸い寄せられるようにしたまでのこと。囮? 馬鹿を言うな」
俺は宣告する。
「俺に近づいたところで、焼き盡くされるのは、お前ら蟲けらのみだ。自らの程度を正しく知るといい」
「その通りです!」
「お前たちが我が主様にしでもれられる訳がなかろうてなぁ」
「ファンクラブに會もしていないのに僭越ですよ。ええーい‼」
「王も勢いでキング・オーガ殺っちゃえそう! よっしゃあああああ‼ 今までの恨みぃいぃぃぃいいい」
一部、今までの恨みつらみを果たそうとしている、翼を生やした王がいるが……。
とにもかくにも、大陸の『正義』を守らんとする大義を持つ俺へと、襲い掛かるキング・オーガたちは、次の瞬間には絶を知ることになる。いやそんな暇さえなかったであろう。その景を唖然として見るしかなかった四魔將のみが、絶する権利を俺から下賜されたのだ。
「おのれええ! だがこの數はさばききれまい、そこの槍のを狙ええええええええええ‼」
一瞬でラッカライが10以上のキング・オーガに囲まれて攻撃をける。
だが、
「聖槍固有スキル‼ カウンター! ≪邪龍一閃・壱の型≫!」
ブシャアアアアアアアアアアアアアアア‼
「「「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼」」」」」
斷末魔を響かせてキング・オーガたちがしぶきをあげてその場に沈む。
「なんだとおおおおおおおおお⁉」
ギガテスの悲鳴が轟くが、俺にとっては當然の結果だ。
「一の型は相手の攻撃を利用するカウンター攻撃。攻撃のタイミングをずらすこともなく一気に集中攻撃をさせることでカウンター攻撃の威力が數十倍に跳ね上がっただけの話だ」
「そ、それすらも計算づくだとでも⁉」
「當然だろう」
俺の答えにギガテスは狼狽を通り越し、絶して唖然とするしかない。
だが、そんな暇などないのだ。
なぜなら俺の前進するたびに、俺の力の延長たる仲間たちの刃がオーガたちを切り裂くのだから。
「返信するまでもないのう。はははは! らかであるな貴様らは!」
「グ、グオオオオオオオオオオオオオオ⁉」
その強靭な爪で相手をみじん切りにしていくフェンリル。目にも止まらぬ速さで、仲間が殺られたことに理解が追いつかない愚鈍たるキング・オーガという最強のオーガ種を躙し盡くしていく。
「ミルノー王! 私たちはせっかくですから合魔法なじで行きましょう!」
「合魔法⁉ それってかっこいい上に目立てるじゃん! それでいこう、それでいこう! 王、頑張っちゃうよ‼」
「「≪トルネード・ブリザード≫‼」」
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア⁉」
俺のスキルの効果もあって、強力な風魔法≪トルネード≫によって、周囲數十メートルに竜巻が巻き起こり、大地ごとこそぎキング・オーガを上空數百メートルまで舞い上げる!
それだけならば、あるいはキング・オーガほどの強力なモンスターだ。
倒すには至らないかもしれない。
だが、ミルノー王の氷魔法によって半ば氷結という狀態異常効果が発生することで、大地に叩きつけられた瞬間、けさえまともにとれないキング・オーガ達は、致死のダメージをそのにまともにけることになったのである。
こうして俺が皇帝として前進するだけで、四魔將ギガテスの軍団は更なる絶の淵へと追いやられることになったのである。
「わ、我が軍勢が、こうもあっさりと滅ぼされつつあるだと⁉ あ、ありえぬ! ありえないいいいいいいいいいい⁉」
魔將ギガテスの哀れな絶が響く。
愚かなことだ、と俺は哀れむ。
なぜなら、將たるギガテスの絶の聲は、當然、部下たちにも伝わり、彼らキング・オーガたちの絶もまた深まるからだ。
「ウ、ウガ、ウガガガガ!」
その時だ。一のキング・オーガが背中を見せて走り出したのである。
「ま、待て! 馬鹿な⁉ 我が最強の軍勢から走兵あと⁉ こ、こんなことがあああああああああああ⁉」
最強などと謳っていたことが恥ずかしくなるほどの士気の低下だな。
俺はフッと笑う。
もはや四魔將の軍団に當初の面影はなく、ただただ俺の率いる賢者パーティーの力によって、絶の奈落へとたたき込まれた最弱の軍勢がそこにはあった。
【小説・コミック報】
コミック第3巻、ノベル第6巻が2023年3月7日 発売しました!
小説・コミック共々大人気です。支えてくれた皆さん本當にありがとうございますm(_ _"m)
ご予約頂けると嬉しいですが、【無料】試し読みだけでも、ぜひぜひご一読くださいませ(*^-^*)
(小説)https://magazine.jp.square-enix.com/sqexnovel/series/detail/yuusyaparty/
(コミック)https://www.ganganonline.com/title/1252
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【1st anniversary記念PV】
SQEXノベル1周年記念に、PVを作頂きました。
https://youtu.be/iNAobmIPNhk
CV:井上 喜久子さん・保志 総一朗さん
公開中!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【応援よろしくお願いします!】
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「アリアケ皇帝たちは一この後どうなるのっ……⁉」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直にじた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本當にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。
視えるのに祓えない、九條尚久の心霊調査事務所
『視えざるもの』が視えることで悩んでいた主人公がその命を斷とうとした時、一人の男が聲を掛けた。 「いらないならください、命」 やたら綺麗な顔をした男だけれどマイペースで生活力なしのど天然。傍にはいつも甘い同じお菓子。そんな変な男についてたどり著いたのが、心霊調査事務所だった。 こちらはエブリスタ、アルファポリスにも掲載しております。
8 137嫌われ者金田
こんな人いたら嫌だって人を書きます! これ実話です!というか現在進行形です! 是非共感してください! なろうとアルファポリスでも投稿してます! 是非読みに來てください
8 133スクールクエスト!
主人公、延永守恒が通う學園には変わった部活が存在する。 その名も、人事部。 この部活は県內入りたい部活ランキング20年連続第1位であり、入部條件はただ一つ、人を助ける覚悟を持った人。 そんな人事部に『姉の七光り』でうっかり副部長に抜擢された守恒は絶え間なく続くスクールクエストの中で何を想うのか!? 王道學園ラブコメディー!! バトルもあるよ!
8 83VRゲームでも身體は動かしたくない。
多種多様な武器とスキルや様々な【稱號】が存在するが、職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。 古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全沒入型VRMMO化されることになった。 身體をなるべく動かしたくない、岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。 しかしゲーム內の親友との會話で落ち著きを取り戻し、今日も<Imperial Of Egg>にログインする。 當作品は小説家になろう様で連載しております。 章が完結し次第、一日一話投稿致します。
8 178異世界戦國記
主人公は赤子になっていた。死んだ記憶もなければ生前の記憶すら曖昧であったが働きづめだったということは覚えておりこの世界では好きに生きようと決める。しかし、彼の立場がそうはさせてはくれなかった。父は織田信定、母はいぬゐの方。その間に生まれた主人公、戦國時代を終焉に導く織田信長の父織田信秀となった彼はは自身の思惑とは外れて下剋上の亂世を駆け抜ける。歴史の知識なし、鬼才なし、武力なしの主人公が全く別世界の日本で奮闘する話です。不定期になります。一部知識が偏っている場合があります。
8 197勇者の孫、パーティーを追放される~杖を握れば最強なのに勇者やらされてました~
とある魔王討伐パーティーは魔王軍幹部により壊滅し、敗走した。 その責任は勇者のアルフにあるとして、彼はパーティーを追放されてしまう。 しかし彼らはアルフの本當の才能が勇者以外にあるとは知らなかった。 「勇者の孫だからって剣と盾を使うとは限らないだろぉ!」 これはアルフが女の子たちのパーティーを率いて元仲間たちを見返し、魔王討伐に向かう人生やり直しの物語。
8 191