《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》292.賢者パーティーは四魔將を絶の奈落へとたたき込む

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292.賢者パーティーは四魔將を絶の奈落へとたたき込む

「コレットが戦意をくじき、アリシアたちが前線で暴れ回ってくれているおかげで、敵の前進が止まったな」

「主様。だとすればこのまま前線を押し上げ、相手を圧迫してやるのが良策だと思うがどうかえ?」

「同だ。皇帝アリアケに続け。ただしこれは躙などではない」

「では何であろうか」

フェンリルの疑問に俺は答える。

「雑魚の一掃だ。蟲けらを相手に躙も何もないのと同じ道理だ」

「ぬはははは! その通りであるな。では前進しよう。蟲けらを踏みつぶして通るぞえ」

俺こと皇帝アリアケが先導する形で、前線を切り上げて行く。

それ自が相手にとって多いならプレッシャーであり、俺と言う力と才覚の権化に圧倒され絶するに足る事柄であったろう。

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「なんかすごーい、アリアケさんが歩くだけで、相手の戦力を低下させるなんて!」

「大したことじゃないさ。それに……」

「それに?」

ミルノー王ののんびりとしつつも、嘆の言葉に、俺は肩をすくめるのみだ。

無論そう簡単に前進を許しはしない。

「雑魚であるがゆえに、彼我の戦力差が読めずに、蠻勇を通り越した無能はむしろ多いというのもまた道理とうわけだな」

俺が微笑みを浮かべながら歩むのと同時に、キング・オーガ二十以上が一斉に襲い掛かって來る。

「行け! あのアリアケさえ倒せば形勢は逆転する‼」

ギガテスの哀れな怒聲が響いた。

俺がこの戦いの中心であり、全てを支配している。ゆえに、俺の首さえとれば勝機が窺える。

なるほど、それは道理だ。

だが。

「それもまた作戦の一つだ。愚かなり。四魔將ギガテス」

「なんだと⁉」

俺は淡々と事実のみを突き付ける。真実がもっとも効果的な攻撃であることを、大賢者たる俺は知悉しているからこそ。

「俺は時間の無駄が嫌いでな。早くのんびりしたいんだ。ゆえに俺を狙いやすいように前進し、お前たちの手の屆く範囲にあえて進み出たというわけだ。その意味が分かるか?」

「ま、まさか⁉ そんな馬鹿な! 貴様、恐ろしくはないのか⁉ 自らを囮にするなどと‼」

囮?

フッと俺はその言葉に思わず噴き出してしまう。

「何がおかしい‼」

「囮になどなったつもりはない。俺は象徴だ。愚鈍なるレメゲトンや貴様ら犯罪者集団四魔將に鉄槌を加える『正義』と言う名の炎。ゆえに、その火に向かって羽蟲たる貴様らがを焼き付くように吸い寄せられるようにしたまでのこと。囮? 馬鹿を言うな」

俺は宣告する。

「俺に近づいたところで、焼き盡くされるのは、お前ら蟲けらのみだ。自らの程度を正しく知るといい」

「その通りです!」

「お前たちが我が主様にしでもれられる訳がなかろうてなぁ」

「ファンクラブに會もしていないのに僭越ですよ。ええーい‼」

王も勢いでキング・オーガ殺っちゃえそう! よっしゃあああああ‼ 今までの恨みぃいぃぃぃいいい」

一部、今までの恨みつらみを果たそうとしている、翼を生やした王がいるが……。

とにもかくにも、大陸の『正義』を守らんとする大義を持つ俺へと、襲い掛かるキング・オーガたちは、次の瞬間には絶を知ることになる。いやそんな暇さえなかったであろう。その景を唖然として見るしかなかった四魔將のみが、絶する権利を俺から下賜されたのだ。

「おのれええ! だがこの數はさばききれまい、そこの槍のを狙ええええええええええ‼」

一瞬でラッカライが10以上のキング・オーガに囲まれて攻撃をける。

だが、

「聖槍固有スキル‼ カウンター! ≪邪龍一閃・壱の型≫!」

ブシャアアアアアアアアアアアアアアア‼

「「「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼」」」」」

斷末魔を響かせてキング・オーガたちがしぶきをあげてその場に沈む。

「なんだとおおおおおおおおお⁉」

ギガテスの悲鳴が轟くが、俺にとっては當然の結果だ。

「一の型は相手の攻撃を利用するカウンター攻撃。攻撃のタイミングをずらすこともなく一気に集中攻撃をさせることでカウンター攻撃の威力が數十倍に跳ね上がっただけの話だ」

「そ、それすらも計算づくだとでも⁉」

「當然だろう」

俺の答えにギガテスは狼狽を通り越し、絶して唖然とするしかない。

だが、そんな暇などないのだ。

なぜなら俺の前進するたびに、俺の力の延長たる仲間たちの刃がオーガたちを切り裂くのだから。

「返信するまでもないのう。はははは! らかであるな貴様らは!」

「グ、グオオオオオオオオオオオオオオ⁉」

その強靭な爪で相手をみじん切りにしていくフェンリル。目にも止まらぬ速さで、仲間が殺られたことに理解が追いつかない愚鈍たるキング・オーガという最強のオーガ種を躙し盡くしていく。

「ミルノー王! 私たちはせっかくですから合魔法なじで行きましょう!」

「合魔法⁉ それってかっこいい上に目立てるじゃん! それでいこう、それでいこう! 王、頑張っちゃうよ‼」

「「≪トルネード・ブリザード≫‼」」

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア⁉」

俺のスキルの効果もあって、強力な風魔法≪トルネード≫によって、周囲數十メートルに竜巻が巻き起こり、大地ごとこそぎキング・オーガを上空數百メートルまで舞い上げる!

それだけならば、あるいはキング・オーガほどの強力なモンスターだ。

倒すには至らないかもしれない。

だが、ミルノー王の氷魔法によって半ば氷結という狀態異常効果が発生することで、大地に叩きつけられた瞬間、さえまともにとれないキング・オーガ達は、致死のダメージをそのにまともにけることになったのである。

こうして俺が皇帝として前進するだけで、四魔將ギガテスの軍団は更なる絶の淵へと追いやられることになったのである。

「わ、我が軍勢が、こうもあっさりと滅ぼされつつあるだと⁉ あ、ありえぬ! ありえないいいいいいいいいいい⁉」

魔將ギガテスの哀れな絶が響く。

愚かなことだ、と俺は哀れむ。

なぜなら、將たるギガテスの絶の聲は、當然、部下たちにも伝わり、彼らキング・オーガたちの絶もまた深まるからだ。

「ウ、ウガ、ウガガガガ!」

その時だ。一のキング・オーガが背中を見せて走り出したのである。

「ま、待て! 馬鹿な⁉ 我が最強の軍勢から走兵あと⁉ こ、こんなことがあああああああああああ⁉」

最強などと謳っていたことが恥ずかしくなるほどの士気の低下だな。

俺はフッと笑う。

もはや四魔將の軍団に當初の面影はなく、ただただ俺の率いる賢者パーティーの力によって、絶の奈落へとたたき込まれた最弱の軍勢がそこにはあった。

【小説・コミック報】

コミック第3巻、ノベル第6巻が2023年3月7日 発売しました!

小説・コミック共々大人気です。支えてくれた皆さん本當にありがとうございますm(_ _"m)

ご予約頂けると嬉しいですが、【無料】試し読みだけでも、ぜひぜひご一読くださいませ(*^-^*)

(小説)https://magazine.jp.square-enix.com/sqexnovel/series/detail/yuusyaparty/

(コミック)https://www.ganganonline.com/title/1252

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【1st anniversary記念PV】

SQEXノベル1周年記念に、PVを作頂きました。

https://youtu.be/iNAobmIPNhk

CV:井上 喜久子さん・保志 総一朗さん

公開中!!

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