《VRMMOで妖さん》2646:穏便に出て行こう。
今のが私だったら、なんやかんやで言い包められて最低でも半分はけ取ってたところだろうなぁ。
まぁ相手がそうした方が納得出來るんだったら別に悪い事でも無い……ってのはただの言い訳かな。
「えいっ」
……って、本當に持ち上がるんだアレ。
流石に今までみたいに軽々とではないけど、一応首の後ろというか肩に擔いだ狀態で立ち上がって歩く事は出來るみたいなんだから、凄いもんだなぁ。
「それじゃ、お世話になりました」
「ご迷をおかけしました」
「ちゃんと頭下げなさいよ」
「無茶を言わないでくださいよぅ……」
うん、あんなのを乗せてたらいくらエクセルさんでもお辭儀するのは無理だよね。
出來たとしても腰にとんでもない負擔がかかりそうだよ。
あと宿のお姉さんがリアクションですっごいわたわたしててちょっと可いんだけど。
宿側の落ち度は何も無いだろうに、あくまでこちらの不手際でお客様の要に沿えなくて申し訳ありませんって態度を崩さないんだもんなぁ。
いやまぁあんなの背負った人にお辭儀されそうになったら誰だって止める気はするけども。
- 連載中103 章
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