《VRMMOで妖さん》2651:煽りには乗らないでおこう。
あ、私が【跳躍】で中に飛ばしてあげれば良いのかな?
……いや、足が埋まったりしない様にし浮かせて飛ばす様にしてるから、あんなのを持ったままだと著地が危ないから止めておいた方が良いか。
ただでさえ膝が弱いみたいだから、過剰な負擔をかけるのも良くなさそうだしね。
「えっちゃんも手伝ってくださいよう」
「自分でやった事の責任は自分で取りなさい。私は買い過ぎだってちゃんと言ってたでしょ」
「はぁい……」
エクセルさんはでっかいから必要なトレーニング用品もでっかくなるのは仕方なさそうだし、無駄に買った訳ではないんだろうけどね。
とはいえ、自分の荷は自分で運べって言われちゃうのはまぁ仕方ないかな?
「えっちゃんにはちょっと重たいもんね……」
「あ? ……馬鹿ね、そんなので乗せられる訳ないでしょ」
いや、一瞬「やってやろうじゃないのこのやろう」って顔してたよ。
なんなら今も無理矢理に冷靜さを保ってそうなじだから、もう一押しって雰囲気出まくってるよ。
「あら?」
「ねこちゃん、そんなのにあんまり近づいたら危ないわよ?」
おや、なにやらみけちゃんが外した円盤にとことこ近づいて行ってる。
エニュアンさんの「そんなの」っていうのは扱ってる人の方なんだろうけど、まぁその辺は気にしないでおこう。
で、みけちゃんは何をしに……
「……流石妖さんの召喚獣ね」
「あらあら、凄いですねぇ…… ありがとうございます」
おお、あの何十キロ有るんだか判らない円盤を宙に浮かせてる……
まぁこのタイミングで遊びに行って邪魔をする様な子じゃないし、お手伝いに行ったと考えるのが當然か。
「おっと。ほら、こっちよ」
エニュアンさんが思い出した様に訓練場のドアを開けて、みけちゃんと一緒にって行った。
置き場所を指示してあげないと、しばらく浮かせたままになっちゃうもんね。
……一旦降ろしておいて後でかせば良いだけか。
まぁそれだと二度手間になっちゃうから、最初から正しい位置に置いておくに越した事は無いけどね。
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