ふふーん、さてと後回しになってた『胃袋拡大Ⅲ』の解放をやっていこー！　昨日のサイコロタイムで決めた事が今日になるとは思わなかったけど、ちゃんとやっておかないとね！

「それじゃサクッと解放しちゃいますねー！　その後、胃袋のストック分も用意しないといけないです！」

さっきのブラックバスとの戦闘でHPは減っちゃってるし、そもそも昨日の実況外のプレイでストック分を使い切ってたのに、補充を忘れてた！

咲夜　：　湖の中なら、一般生の魚を食うのが早い！

金金金　：　ん？　捕まえるのは難しいって話じゃなかったか？

「確かにそうですよね？　食べられるんです？」

一般生の魚ならあちこちで大量に泳いでるから、食べられるなら変にアイテムを使うよりは楽な気はするけど……あれー？

咲夜　：　それ、アイテム化しようとした場合だから！

ミツルギ　：　普通の狀態ならそのまま魚を食べるのは難しいけど、水の適応進化をしてればそうでもないぞ。

いなり壽司　：　流石にアイテム化の條件の生け取りはそれでも難しいけどな。

富岳　：　ただ単に追いかけてそのまま食べるのなら、今の狀況ならそう難しくもない。『水化』を使えば移速度も上がるから、より楽になるぞ。

金金金　：　あー、なるほど。

「生け取りにしないつもりなら、普通に食べられるんですか！　それは良い事を聞きました！　後でやってみましょう！」

そっか、そっか！　そのまま食べるなら、そんなに難しくはないんだね！　うん、そう言われてみれば、確かに普通に追いつけそうな気はする！　まぁそれは後でやってみるとして、今はこれなのです！

「さてと、それじゃ『胃袋拡大Ⅲ』を解放していきましょう！」

という事で、生命のスキルツリーを表示！　えーと、第１１段階のスキルになるから、必要な進化ポイントは40！　今の進化ポイントは46あるから、問題なし！

＜『生命』第１１段階：スキル『胃袋拡大Ⅲ』を解放しました＞

殘り進化ポイントは6になったけど、まぁまた戦ってる間に溜まってくるから大丈夫！

サツキ　：　『胃袋拡大Ⅲ』の解放完了！

水無月　：　これで回復のストック分が増えたね！

「ふっふっふ、1.5倍のHPになったようなものですからね！　さーて、エリアボスのワニの元へ向かいつつ、一般生の魚を食べ漁りましょう！　『水化』！」

今日の分のサイコロタイムも何かやらないとだし、何度も殺してきたワニを仕留め返すのです！　目指せ、エリアの南側！

うふふ、水中を駆けられるのって不思議なじだけど、これはこれで楽しいよねー！

金金金　：　サクラちゃん、水の中を駆け出した！　ほんと、水中での移が速いもんだなー。

神楽　：　昨日の夜は、陸で変なり方をしてたのにねー！

イガイガ　：　陸地で使う意味はないのに……それをやるのがサクラちゃんらしいとこだよなー。

神奈月　：　実況外のプレイで地味に水面から水中にってなかったのは、しハラハラしたけどな。

Ｇ　：　……まさか、水中へのり方が分かってなかったとは思わなかった。

「あれ、普通は分からなくないです！？　わざわざ倒れるような形にして初めて分かったんですけど！？　あ、食べれそうです！　えいや！」

ガブっと近くにいた小さなブラックバスを食べて……。

「あ、なんか刺を食べてるじがします……？」

味の事は気にしてなかったけど、コリッとした歯応えがあって、淡白なじだけど……なんか醤油とワサビがしいなー。あ、ワサビの方は持ってるような？　んー、でもそれは違う気がする！

ミナト　：　ブラックバスって、元々食用で日本にってきてる魚だしねー。まぁモンエボの中、日本じゃないけど。

富岳　：　ブラックバスの味を再現してるらしいが、リアルではその辺の池や川にいるのは絶対に刺で食うなよ？

Ｇ　：　川魚は基本的に寄生蟲が多いから、生はアウトだと思っていいぞ！

「あ、それはおじいちゃんに聞いた事がある気がします！　というか、ブラックバスって食用だったんですか！」

なんでブラックバスの刺の味が再現されているのかは謎だけど……まぁゲームなら寄生蟲とか関係ないから、その辺の他の魚もどんどん食べちゃえー！

「あ、ナマズを発見です！　えいや！」

ガブっと噛んで、そのまま食べる！　敵を攻撃してる時はそうでもないんだけど、こうやって食べる時は普通に食べてる覚があるのが不思議だよねー！

「あ、ナマズは鯛みたいなじですね！　これはこれで、結構ありですかねー？」

ちょっと泥臭さをじはするけど……なんか妙なとこまで味覚で再現してるよね！　ナマズの刺なんて、どこかにあるのかな？

こんにゃく　：　そういえば、前に旅行に行った時にナマズの刺を出す店ってあったなー。

サツキ　：　ブラックバスも、刺は流石に食べた事はないけど、フライなら食べた事あるよ！　あれ、普通に味しい！

神楽　：　調理方法さえしっかりすれば、ちゃんと食べられるからねー！　泥抜き、大事！　あ、生で食べられるように処理してるヤツだから、その辺のナマズで刺は真似しちゃ駄目だから！

「わっ！？　ナマズの刺やブラックバスのフライが食べられる場所があるんですか！？　……という事は、この味ってどこかの試食データだったりします？」

全部が全部じゃないけど、こういう味がするやつって宣伝も兼ねて味データが提供されてたりするもん！　……ちょっと気になる？

ミツルギ　：　他の魚の味に置き換わってる時もあるけど、確かナマズは提供があったはず？

ミナト　：　その辺は図鑑を見れば分かるよー！　味データの提供があればそこに出典が書いてるから！　ナマズの場合は、普通に取り扱ってるお店の宣伝もってたかな。

「おぉ、そうなんですか！」

全然見た事ない図鑑だけど、そんな報も載ってるんだ！？　むしろ、川魚よりも海の魚とかの方が味は富そうな気がする！

神奈月　：　食用といえば、ザリガニ辺りも食用で持ち込まれたものだよな？

ミナト　：　そうなるよ！　火が扱えれば、々と焼いて楽しめるんだけど……それは結構手間だからねー。

サツキ　：　ザリガニは、オマール海老の小っちゃい版！

Ｇ　：　味は普通のエビに近い。ちなみに、バッタもエビに近い。

サツキ　：　昆蟲食の話題は止めてー！？

「あはは、そういえば前にもそんな話をしてましたっけ！　あ、ザリガニ発見です！　折角なんで食べてみましょうか！」

結構深いところだけど、なんか普通にいたー！　という事でガブっとね！　初めだけ殻のさはあったけど、そこを噛み砕けばその後は普通に食べてるじに変わった！　あ、確かにエビの刺を食べてるじの味！

「ザリガニ、中々味しいですね！　……バッタ、この味に近いんですか」

一般生でのHPの回復量って大した量ではないけど、魚の回復量は結構多いね！　ふっふっふ、これならこうやって々と食べながら移するのは意外と面白いのかも？

森や草原でも一般生のバッタはいるし……味がこれに近いなら、普通にありな気がしてきた。あ、でもあっちは回復量はないよね……。

金金金　：　悩み始める狐っ娘アバター。まぁ蟲でも躊躇なく口に含められるんだから、味が普通の範疇なら、躊躇なく食いそうだな。

サツキ　：　サクラちゃん、それは止めよ？　食べるものなら、ほら、普通に果とかキノコとか、そういうのがあるじゃない？

いなり壽司　：　むしろ、見てる側のサツキさんが必死に止めている……。別にサツキさんに食えって言ってる訳じゃないんだけどなー。

「あはは、まぁ蟲を食べるのは急時以外は止めておきましょうか。食べるのだけに専念してると時間がかかりそうですし！」

今は移しながら見つけたのを食べていってるだけだから問題ないけど、陸地で今と同じ事をするのは難しい気がする！　ふふーん、本當にあっさりと魚は食べられるものって事を実するよ！

サツキ　：　それでお願いします！

水無月　：　サツキさんが必死だー！？

真実とは何か　：　苦手なものは苦手。それが真実である。

富岳　：　ま、そういう事だろうな。……サクラちゃんの躊躇の無さもすごいが。

Ｇ　：　くっ、流石は俺の天敵のタイプだな！

咲夜　：　だろうなー！？

「あはは、まぁそういう事もありますよ！　さーて、まだ胃袋のストックは一杯になってないので、この調子で々と食べながら進んでいきましょう！」

フナとかコイとかワカサギとか、々な魚は泳いでるもんね！　HPの最大値が増えてるから食べる量は多いけど、一般生の魚はかなり回復してる方だよね！　水中だと、こうやって食べて回復するのが前提になってる気がする！

「実際、蟲ってどんな味なんですかねー？」

「さぁ？」

「作者さん、食べた事はないんです？」

「食べた事はないし、積極的に食べたいとも思わないね」

「まぁ普段食べる機會ってないですもんねー」

「なんだか、妙に最近は昆蟲食、特にコオロギが話題にはなってるけどね」

「え、そうなんです？　話題になるのが微妙に不思議なんですけど……？」

「……蜂の子やイナゴならまだ分かるけど、何故にコオロギ？」

「私に聞かれても知りませんよ！？」

「世の中、不思議なもんだね」

「それは確かにそうですね！」

「サクラの言も、々不思議だしね。さて、次回は『第５００話　エリアボスの元へ』です。お楽しみに！」

「遂に５００話到達……って、私の何が不思議なんですかねー！？」