《【書籍化】白の平民魔法使い【第十部前編更新開始】》取材対象 -フラフィネ・クラフタ-
「何かあんたとこうやって話すの変なじだし……」
――本日はよろしくお願い致します。
「ぷはっ! うちに敬語って! 仕事モードってやつだし?」
――取材ですから當然です。
特にフラフィネさんは取材を快諾して貰えると思わなかったので意外でした。
「まぁ、あいつの事なら仕方ないし。ベリナっちもけるって言ってたからいかってね。じゃあ始めるし?」
――はい。それでは彼の第一印象は?
「最初? 関わりたくねーって思ったかも? 學したばっかの時に見掛ける事はあったけど周りから口言われまくってたし、私みたいな弱小貴族が巻き込まれたらたまんないって避けてた気がするし。
あいつは友達に恵まれてたのと、周りの悪口とか何それみたいな格だったから大丈夫だったかもしれないけど……當時は中々に殺伐としてたし? 一年生の時とか好き以外は近付かない人ってじだったかな。
……いや、あいつの場合は周りからの心無い聲とか僻みとか見下す視線とか気にしてる場合じゃなかったのかもしれないし。ほら、あいつ才能無かったから」
――それでは知り合ったのはいつですか?
「そりゃガザスの留學だし。めっちゃ覚えてるし……楽しそうで仕方ないってじで授業けたり、誤解で絡まれたり? 外で見てるとおもろいやつだったのは間違いないかな。まぁ、當時のうちは友達とかばっかみてーって拗らせた恥ずかしい奴だったから……今思えばってじだし」
――では友人と呼べるようになったのは?
「留學終わった後かな。やっぱ同じ敵と戦ったってのは大きかったし。そっから學院ですれ違った時も挨拶したり、ベリナっちが絡むのに付き合ったり? 一緒にミスっちの家で飯食べたりしたし。懐かしー……もう四年くらい経つし」
――それまでは特に関わりも無かったですか?
「うん。向こうはうちの名前すら知らなかったんじゃない? まじで喋った事無かったし。そりゃ他の馬鹿みたいに平民だなんだの騒がなかったけどさ。別に教師陣が學許可したんだからよくね? ってさ」
――では彼との思い出などは?
「そりゃ印象殘ってるのは演劇でしょ。グレっちもだし?」
……否定はしません。
「否定しないって恥ずかしがるなし! あんた滅茶苦茶気合いれてたし! うちとか思いっきりあいつに倒される役だったから新鮮だったのほんと覚えてて……ラスボスの王様って柄じゃないなぁ、とか思ってたけどめちゃ楽しかったし」
――こ、こほん。
それでは彼と再會できたらどんなお話をしますか?
「再會したら……?」
――お答えできますでしょうか?
「うーん……そうだなぁ……うーん……」
……お飲みをどうぞ。
「ありがと……うーん……何も。何もないかなぁ」
何もですか?
「學院ですれ違ってた時みたいにどうせ向こうから聲掛けてくるし。うちはそれに応えて……あー、最近どう? なんて世間話はしたいっちゃしたいかな」
――サンベリーナさんも似たような事を仰ってました。
やはり仲が良いと似るんでしょうか?
「げっ。ベリナっちと被ってる? それはなんかうちがつまんないみたいで嫌だし……ちょっと待って。何か別の考えるから」
――無理なさらなくてもいいんですよ。
「うーん……あー……」
――顔がし赤くなっていますが大丈夫ですか?
「いや、何か自分で思い付いてはずいなって……まぁでも……せっかくのインタビューだし、恥ずかしがってるほうがださいか……」
――是非お聞かせください。
「いや……そのね……。いざ本人と再會できたらこんな事言わないかもしれないかもだけど……対大蛇(おろち)の時? あの時は流石にかっこよかった、って……言ってやっても、いいかなって思うし……」
――それはいいですね。
きっと喜んでくれますよ。
「そうかなぁ……うちなんかが言っても喜んでくれたかなぁ……」
――ええ、彼ならきっと。
「そうだったらいいし……そうだったら……いいなぁ……」
――お答え頂きありがとうございました。
それでは以上となります。本日はありがとうございました。
「うん、大変かもだけど……頑張るしグレっち」
「ありがとうフラフィネ。きっといい本にするわ」
いつも読んでくださってありがとうございます。
一區切り恒例の閑話となります。ちょっと未來の出來事。
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