《遙か夢こうのデウス・エクス・マキナ》終章 カーテンは閉じない
純平だ。
結論から言おう、私たちは助かったのだ。
後から聞いた話ではあるのだが、恐らくイゼちゃんによって地球は助かったらしい。というのもギガスとマキナが戦っていた周辺にはその痕跡が一切なくなっており、唯一殘されたのは映像データのみ。確かに彼が戦ったという証はそれしかなかった。
また、次の日楓が忽然と消えた。彼は書置きすらなく次の日には消えていた、憔悴しきっていたので心配だったので部屋まで送り屆けはしたのだがその姿を見たのが最後だった。
今のところどの國にも國したという報はっていない。
いったいどこへ行ったのだろうか。
第八銀河開拓宙間にて
「クロウの姉…本當にこんなところに來て大丈夫なんすか?」
「大丈夫じゃないの?」
「えぇなんすかそれ!?」
「あんたがここら一帯スキャンしてブラックホールとかの時空のゆがみは無いって言ったじゃないの!」
「それはそうっすけど…」
「何にせよ星発があった後だから深層巖の中に貴重な未発見鉱とかが眠ってるかもしれないでしょ!さっさと他の業者がこないうちにいただいてトンズラするわよ!」
「へーい…ん?姉進行方向に生命反応が、その真隣に識別不明のエンジン波が確認できるっす」
「こんな場所に?」
「間違いないっす」
「宇宙人かしら」
「んな馬鹿な」
「分かんないでしょ?もうちょい近づける?」
「っす…」
「うおっ?」
「………これは」
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