《VRMMOで妖さん》2658:主張を斜め上に汲んでみよう。

「あぁ、もう一つ……いや二つ有ったわね」

「何ですか?」

ん、なんかエクセルさんがわたわたと妙なきをし始めた。

なんかやらかしちゃったのを言わないでって主張してるんだろうか。

でもエクセルさんもさっき暴攻撃してたし、多分止まってくれないんじゃないかな。

まぁ別に攻撃したつもりは無くて普通にお話してただけなんだろうけど、むしろそっちの方が質が悪い気もするし。

「飛び掛かってきた兎を握り潰して団子にするのは、流石に慣れてる私でもちょっと引く」

「おおう……」

「襲ってくるんだから仕方ないじゃないですか……」

穏やかな顔して中々にエグい事してるな、エクセルさん。

まぁ言う通り敵なんだから仕方ない事だろうし、毆り殺したり切り殺したりするのは良いのかって話ではあるけどさ。

いやでも握り潰すまでならともかく……

「殺した後に丸めて握り固めなくて良いでしょって話をしてんのよ」

「それはそうなんですが手に持っているとつい……」

「捨てなさい」

うん、やっぱり全然仕方なくなかった。

ついで何やってんだこの人。

というかそんな事したら、戦利品は何も回収出來なくなるのでは。

握るところまでで終わってれば、なくとも皮あたりは最高の狀態で殘ってそうなのに。

あ、そういえば。

「もう一つは何なんですか?」

エクセルさんの「訊かなくて良いですよう」って顔は見てない事にして確認してみる。

「このデカね」

「確かに大きいんですがその言い方はどうなんでしょう……」

長の事を置いておいても他の人より數倍は大きいと言わざるを得ないかな……?

いや數倍は流石に言い過ぎ……って斷言出來ない気がしてくるから怖いよね。

「と言いますか、あれは攻撃じゃありませんから……」

「何言ってんのよ。立派なヒップドロップでしっかり即死させてたじゃない」

「足下にまとわりつかれて転んじゃっただけですよ……」

……なにやら哀れなうさぎさんが居たらしいな。

まぁでっかい相手を攻撃する時に倒れてくる事に気をつけなかったうさぎさんサイドのミスだって事にしておこう。

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