《【二章開始】騎士好き聖は今日も幸せ【書籍化・コミカライズ決定】》80.ここは天國……?

「騎士好き聖」4/7(金)発売予定です!詳しくは活報告へ(*´˘`*)

ししてレオさんの「いいよ」という聲に振り向けば、そこには海水用の下穿き一枚の姿で立っている、レオさんたちの姿。

ああ……。

が、とても眩しい……。

「シベルちゃんも、おいで?」

「はい……どこへでもついていきます……」

レオさんはたくましいにして私に手を差し出した。元には私がプレゼントしたペンダントが、今日もぶら下がっている。嬉しい。

その手に摑まって、レオさんの眩しすぎる筋や腹筋を見つめる。

ああ……ヴァグナー様、本當にありがとうございます。眼福です。

ヨティさんとリックさんは子供のようにはしゃいで海にり、互いに水をかけ合っている。

リックさん……。やっぱりとてもたくましい……!!

あの筋は本よね? すごいわ。もっと近くで見たい……。なんて。

普段は決して見ることができない贅沢すぎる景に、ここは天國……? なんて思ってしまう。

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頑張ってよかったわ。ありがとうございます、神様……!!

殘念ながらミルコさんはいつも通りの涼しい顔で服を著たまま、腰に剣を帯びて日傘をさしているエルガさんの隣にいる。けれど、あの格好は暑くないのかしら?

……違うわよ、決してミルコさんもげばいいのに。なんて、そんな張りなことを考えているわけじゃないわ! ただ、純粋にミルコさんも暑いのではないかと思って……!!

「シベルちゃんも、足だけってみるかい?」

「……はい!」

レオさんの言葉に、私は力いっぱい頷く。

波打ち際まで來るだけでもし涼しくじるけれど、靴もいでいない私は濡れるわけにはいかない。

「どうぞ」

「……ありがとうございます」

だけどレオさんがそう提案してくれると、私の前でしゃがんで靴をがしてくれた。

片足ずつ足をし持ち上げると、レオさんは自分の肩に摑まるよう、私の手をそこに置く。

レオさんの、生肩……!! たくましい……!!

「……」

「……シベルちゃん、立ち上がってもいいかな?」

「はっ! 私ったら、ついいつまでも……!! 失禮しました!!」

ついそこをさわさわとで回していた私が慌てて手を離すと、はにかみながら立ち上がるレオさん。

馬鹿シベル……。

「いや、いいんだけどね? シベルちゃんならいくらってくれても。でもその代わり、できれば俺のことだけ見ていてほしいけど」

「あっ……すみません……!」

リックさんたちにも視線を向けていたことが、しっかりばれていた。

うう……シベルの張り……。

「それじゃあ、ゆっくりね」

「はい……!」

レオさんは私の靴を置くと、手を引いて波に近づいていく。片手はレオさんに摑まらせてもらいながら、もう片方の手でスカートの裾が濡れないよう軽く持ち上げて、私もそっと波に足を寄せる。

「まぁ……!」

ザザン――と音を立てて足下に波がかかった。

冷たくて、気持ちがいい……!

白くて綺麗な砂に、き通ったしい海。

私もヨティさんたちみたいに、飛び込みたくなってしまう……! けど、さすがにそれは駄目よね。いくら他に人はいなくても、レオさんたちがいるし。そんなはしたないこと、淑として(・・・・・)できないわ。

「とっても気持ちいいですね、レオさん!」

「ああ、本當に」

レオさんだって王太子なのだから、こんなことはなかなかできることではない。

この國には綺麗な海があって、ヴァグナー様がプライベートビーチを所有していたおかげよね。

ヨティさんだって、リックさんだって、こんな機會はそうないと思う。

足をつけるだけでもとても気持ちよくて、気分が上がる。

しかもすぐ隣にいるレオさんも、し離れたところにいるヨティさんとリックさんも、下穿きと同程度の穿き一枚なのだから……!

たくましいが丸見えで、私にはそれだけでとてつもないご褒

考えたのはリックさん? この國では貴族の方もこうしてよく海で遊ぶのかしら? どちらにしても、素晴らしいです。ナイス案です、リックさん。

ヨティさんも結構暑がっていたから、本當に楽しそう。

「……楽しそうですね、お二人も」

ヨティさんとリックさんは、同い年だからか仲がいい。よくヨティさんが張り合うようにリックさんに絡んでいるところも見るけれど、今も子供のように遊んでいて、二人は髪まで濡らしている。

……眼福です。

「シベルちゃん、また余所見しているな」

「すみません、つい……!」

「ついって……君は正直だなぁ」

目の前にこんなに素敵なレオさんがいるのに……!

でも素敵すぎて、こんなに近くで直視できない……!!

聲をかけられたからレオさんに視線を向けたら、やっぱり眩しすぎるレオさんの(筋)がすぐ近くで目にって、頭にが上っていく。

「君が幸せそうなのはいいけど、ちょっと妬けるな」

「……っ!!」

レオさんから顔を逸らしてしまったら、くいっと手を引かれてが傾いた。

そして私はあっさりと、レオさんのの中に収められる。

勢いがついたままレオさんのたくましい筋に頰をぶつけ、驚いて視線を上げたらレオさんの格好よすぎるお顔。

目の前には筋。視線を下げたら腹筋。

ああ……ちょっと、ちょっと待ってください……これはもう……、贅沢すぎて言葉もありません。

レオさんの口角が持ち上がったのを見て、これは確信犯だと悟る。

「もっと俺のことを見てほしいなぁ。俺じゃ不満かな?」

「違います……! レオさんは素敵すぎて……、この距離はちょっと、刺激的すぎです……!」

赤くなっているだろう顔を覆うように手で隠す。……でも指の隙間からしだけ覗き見たら、レオさんと目が合った。

「なに言ってるんだ。そろそろ慣れてもらわないと、困るよ」

「え!?」

それは、なぜですか……!??

なんてとても聞けずに勝手にその理由を想像して、私は顔から火を噴いた。

「シベルちゃん!?」という焦ったようなレオさんの聲が、遠くのほうから聞こえた気がした。

シベル節全開のご褒回!!

★騎士好き聖★小説第1巻

2023年04月07日(金)発売予定です!!

【書泉様限定アクリルコースター&イラストペーパー特典(SS付き)】

【honto様 數量限定サイン本】

のご予約も始まっております(*´ω`*)

詳しくは活報告をご覧くださいませ(*´˘`*)

シベルとレオのお顔が見られますよ〜〜!\(^o^)/

●新作短編●

投稿しました!

「婚約破棄されて義姉と義母に捨てられた空腹聖は、拾われた騎士団に甘やかされて今日もお腹いっぱい!」

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ほのぼのまったりなグルメものです!

騎士好き聖がお好きな方は楽しんでいただけるのではないかと思います(*^^*)

こちらもよろしければ覗いてみてください(*´˘`*)

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