《VRMMOで妖さん》2675:なるべく早めに喚んでおこう。
「忘れてた」
「はい?」
「経験値を貰う意味でも早く喚んであげないと」
「あ、そういえばそうですね」
助言通りに【召喚士】を選んだんだったら、【召喚】のレベルを上げる為にもなるべく召喚獣と一緒に居た方が良いもんね。
そんなの関係無く、可いは多ければ多いほど良いんだし。
「うーん、見る前に決めないといけないのよねぇ」
「そこはちょっと困りますよね」
初期の貓ちゃんやわんちゃんはともかく、たまにどういう種類の子なのかすら判らないパターンが有るし。
まぁそういう時はごく普通の名前を付けておけば問題無いんだろうけどさ。
「ま、おかしな名前じゃなきゃ嫌がられはしないでしょ」
うん、付けた奴が言うのはどうかと思うけどぴーちゃんだって略されたら怒るくらいには気にってくれてるみたいだしね。
むしろどこまで無茶な名前にしたらガッカリされるのか知りたいくらいだよ。
いや別に知りたくは無いか。
どうでも良いわ。
「……多分の子よね?」
「だと思います。喚ぶ側の別に合わせてたりするんですかね」
なくともうちは皆……あれ、ポチと太郎はどうだったっけ。
まぁ例外っていう認識が無いって事はそういう事だろう。
じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
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