《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》307.汝、星と共にあれかし
307.汝、星と共にあれかし
四魔將の最後の二を討伐した俺たちは、サイスたちの案でアークの心臓部へと進んで行く。
案の最中にサイスが申し訳なさそうに言った。
「ご主人様。サイスたちはアークを破壊しようとした四魔將を撃退するために協力関係を結びましたが、本來は中立の立場となります。これ以降は手を貸すことはできませんがお許しくださいませ」
そう言いながら深々と頭を下げるが、俺はちょうどでやすいところにある奇麗な黒髪をでながら言った。
「當然のことだ。むしろ、四魔將の出陣のさせ方を明らかに間違えたレメゲトンの戦略ミスだな。魔大帝から落伍者へと落ちぶれたのも頷ける」
「この扉の向こうが制室。この星出用星間橫斷仕様型浮遊艇アークの制室《ブリッジ》となります」
「私のの紋様に似てる?」
そうパウリナが言った瞬間、彼の元から赤いが発せられる。だが、扉は開かない。
しかし。
「……アクタ……エスト……ファブラ……ケッテン……デス……クラウス……アーク…… 」
「パウリナ?」
「あっ、わ、私は何をっ……!」
「パウリナ様に刻印された神言です。意味は『門は開かれた。死の鎖よ無意味となれかし』。アークのコアであるブリッジにるための鍵の一族。その中でも一人にしかけ継がれない唯一無二の徴《しるし》です」
「そ、そうなんですか。鍵って言われていたので、に差し込まれてぐりぐり回されるのかと思って張していました⁉」
「そんな宇宙船で星を出するのは嫌なのじゃ⁉」
「ほら、開きますよ」
アリシアの聲に、全員が扉の向こうを見る。
そこは一面の草原だった。
恐らく空間が歪曲しているのだろう。
草原の中にはポツンと、魔大陸の心臓と思われる紅のクリスタルが臺座の上に浮遊している。
そして當然ながら、その橫には、
「待っていたぞ! 僭帝アリアケ・ミハマ!」
怒気に満ちた表で、こちらを待ちける一人の男。
かつて、この魔大陸の皇帝だった男のれの果て。
「犯罪者レメゲトンか」
俺が蔑む視線を向けると、相手はギリギリと奧歯をかみしめながらんだ。
「大逆者は貴様だ! 誰もお前を魔大陸の盟主などとは認めていない! 俺がこの大陸を統一し、そして‼」
奴は宣言するように言った。
「星の後継者たちを宇宙へ出させる! 邪魔はさせんぞ、アリアケ・ミハマぁあああああああ‼」
俺は奴の言葉を聞いて、フッと嗤う。そして、一言呟いた。
「汝、星と共にあれかし」
「なに?」
俺の言葉の意味を理解しかねて、レメゲトンは微妙な表を浮かべたのである。
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