《VRMMOで妖さん》2695:挑戦心は捨てておこう。

「……やめときなさいよ? ってかやってくれないでしょ」

ん?

「お願いしても駄目ですかねぇ」

「せめて鍛えてステ上げてからにしときなさい」

……もしかして、あの走するほえいちゃんを正面からけ止めてみようとかそういう話なんだろうか。

エクセルさんは大きいから私達よりはマシだろうけど、それでもトラックに撥ねられるのが普通車とかに変わるくらいのものだと思うんだけど。

もしかしたらエクセルさんなら耐えられるかもしれないって思えちゃうのが凄いところだけど、流石に無傷とはいかない気がするしほえいちゃんも困っちゃうんじゃないかな。

ところでし気になった事が有るんだけど、一応確認しておこう。

「一つ良いですか?」

「はい、何でしょう」

「あれって止まれるんですかね……?」

「……どうなんでしょう?」

元気にころころ転がり回ってついていけますアピールをしてるほえいちゃん、あの狀態だと急停止できずに何かに突っ込んじゃうんじゃないかと心配になっちゃうよ。

というか上手に曲がれてるだけでも凄い気がする。

「お?」

こっちの會話が聞こえたのか、ころころ転がって戻って……

「おー、なるほど」

「転がるのが止められないなら転がらなくなれば良いんですねぇ」

「考えてみれば當たり前の事なんだけどね」

私達の近くまで來た所でふにゃっと力を抜いて、元のおもちフォームに戻って転がりにブレーキをかけるほえいちゃん。

確かにその形ならあんまり転がらないだろうし、地面にくっついてる範囲も大きくなるからり付きやすいもんね。

ところでエニュアンさん、解ってたなら先にツッコんで(言って)くれても良いんだよ。

言い出したのがエクセルさんじゃなくて私だから気を遣ってくれてるっぽいけど、ちょっと呆れ気味なのが隠しきれてないよ。

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