『錬金1026話　商人に馬車を見せる』

「新たに売るものですか、どうぞ、みたいです」

「牛です」

「牛ですか、そういえば町には大きな牧草地が見えます。あそこにいる牛ですか」

「そうです」

「もの凄くおいしいだよ」

「商人さんに売ってしい」

「最高の牛！」

「そんなに凄い牛なら、ぜひとも買い取りしますよ。ビールも買います。ビールは本當に評価高い。ビール通は多いですから、ビール好きが町にビールを飲みに來ることもあるでしょう」

「ありがとう、ミスリル馬車で運んで帰ればいいです」

牛の話をすると、商人は積極的に買うと言ってくれた。

ラッキーだね！

あとで牧草地にいるリザードマン達に伝えておこう。

きっと喜ぶと思う。

多くの人にも食べてもらい、牛は自信はあるしだ。

これで観客を増やすのはまた一歩進んだ。

著々と前に進む。

農業だけでなく牛の牧畜業も産業になる日は近いかな。

それと王都に行っているスパルネ達もだ。

彼達が服の技を學んでいるので、繊維品、服飾業も産業になることも視野にれたい。

商人とはコメよコムギ、ビールと牛を倉庫で引き渡す。

新たなミスリル馬車に積んだ。

たっぷりと積んでも余裕あるな。

人だけでなくを運べそうだ。

「それと商人、忠告というか、言っておく方が良いかな、ミスリル馬車の素材がミスリルなのは緒がいいと思う。なぜならもしミスリル馬車だと広まると、金になるのでミスリル馬車を奪いにくる盜賊が出現する。言わなければわからないさ」

「そうですね、これだけのミスリル量は売ったら、もの凄い金額になります、絶対に言わないようにします」

盜賊は金に目がない。

金になると知れば、どこでも行くのが盜賊団だ。

言っておいて損はないな。

そこで商人とは別れた。

ミスリル馬車はスイスイと走った。

「牛が売れるのは楽しみですね」

「きっとびっくりするよ」

「ハンバーグが食べられない！」

「ちゃんとモフルンが食べられるはあるさ」

「良かった」

「モフルンは売るよりも食べる方だ」

「牛の話をしていたら、お腹すいたわ～」

「これだからなモフルンは」

モフルンは牛の話で食を刺激されたらしい。

俺もお腹が空いたのは食事の時間が近かったのだ。

商人が去ってからは食事。

食堂に集まる人の列ができる。