《ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からのり上がり~》クソぅ。文句も言えない
ハクア達二人の試練の様子を観ていた全員が押し黙る。
「だ……だからなんっすかあれはぁぁぁ!?」
ここ最近でよく聞くようになったシーナのびが木霊する。
「シーナ落ち著く」 
「いや、落ち著くとか無理っすよ姉さん! むしろあの……なんかわかんないアレ観て落ち著けるはずがないっす!」
シーナを諭すシフィーだが、落ち著いた聲音とは裏腹に、顔にはヤバいもの観たと冷や汗が浮かんでいる。
一見すれば冷靜に見えるが、心では先程のハクアの技のヤバさ、不気味さにちょっと恐怖心をじてる龍王様である。
「ハクちゃん。あれ完させていたんだね。いつの間に……」
「そうですね。相談をけた時はここまで早く完させるとは思いませんでしたが、やはり流石ですね」
「それでアレはなんなのですか?」
「そうですね……一言で効果を説明するなら、白亜さんよりも弱い指定範囲の敵を倒すと共に、先程の金の、月の雫を生み出し、自と仲間の全てを回復させます」
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「凄いのは怪我だけじゃなくて、力、気力、魔力、神力を含めた、全てを回復させることが出來る點だね」
そのあまりの効果に全員が絶句する。
「何故そんな事が可能なんすか?」
「月の雫の原料は倒した相手の命そのもの、それを白亜さんの持ちうる全てのスキルで月の雫に変換してるんですよ」
「しかも最初のあの黒い雫。あれもハクちゃんが持ってる毒や狀態異常のスキルを凝したで、それが範囲で次々に染、侵食すると同時に、ハクちゃんの力へと変わるんだよ」
ハクアのスキルに侵された敵は、魂を含めてハクアの力に侵食される。そうする事で相手の生命力を全て変換させる事が出來る。
そうして出來た月の雫は、全てを癒すの雫となるのだ。
「「「怖っ!?」」」
「でも、弱い敵と言いましたがそれだけではありませんよね?」
「ええ、あれの厄介な所は染力ではなく、相手の力を奪うという質にあります」
例えばハクアの力を500とし、範囲の敵が300~1000の力を持っていたとする。
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その場合、500以下の敵は問答無用でハクアの黒い雫に侵食されるが、それ以上の者が無事かと言われればそうではない。
一度染すれば効果範囲を出るまで侵食は続き、早く出しなければジワジワと力は削られ続ける。
しかも厄介な事に、その力は範囲で倒れる敵が多いほど効果が強化されていく。
そうしてやっと出出來ても、侵食を治すためには強化された分の力、例えば敵を倒して700まで力が強化されていると、その分の力を強制的に奪われ、相手は300しか殘る力がなくなる。
しかもこれは例えの話で、実際には力、気力、神力がなどが複雑に絡み合い、その全てが均等に奪われる。
「ハクアの力と開きがあってしならいい。けれどその開きがないと一気に力を奪われる事になる。そうなれば戦闘なんてとても無理」
「確かにな。妾もいきなり大半の力を奪われればまともにくのも難しいぞ。しかもその後はその力を使い相手が回復するとか、悪夢でしかない」
シフィーの総評に乗っかりトリスが締め括る。
しかしその想はその場の全員が思うことでもあった。
「つーか。なんでハクアの能力はこんな訳分からない奴ばっか多いんっすか?」
「それはハクアちゃんが意図的にそうしているからでしょうね。強敵に勝つ為にあえて通常の枠から外しているじかしら?」
「ええ、そうでしょうね」
通常、ハクアのように々な技を習得しても、それを適切なタイミングで適切に使うことは難しく、大抵が用貧乏になってしまいがちだ。
しかしハクアは違う。
その才能を活かし、自分の能力を理解することで、通常の枠を超えた技を使いこなし自分自を常に進化させ、常に新しい技を習得し続けている。
そのため、周りの人々からは理解しがたいものとなっているのだ。
「……でも、ハクアはなんでこのタイミングで回復したのかが不思議なの」
「確かにそうっすね。今までが楽だったとはいえ、今日の襲撃は二人共だいぶキツそうだった。それを考えれば隙は大きい技っすけど、十分やる価値はあったはずっす」
「うん。それなのにハクアは最後の最後まで使わなかったの。ハクアに限って追い詰められてたから使わなかったなんて事はないはずなの」
「お前は何か知っているようだな」
「うん。知ってるけど私からはまだ言えない」
トリスの言葉に答えたシフィーはじっとハクアを観てかない。
「恐らくは白亜さんは本能的に察しているのでしょうね。まだ終わっていない事を」
「ですわね。うふふ、私達龍族よりもよっぽど野生の勘が働くみたいね。流石ハクアちゃんだわ。それじゃあ始めましょうか」
水龍王がそう言うと、四人の龍王が映像の前に移する。
「ハクアちゃん。ミコト様。聞こえる?」
『むっ、水龍王? ふむ。これで試練は終わりなのか?』
「ええ、私達・・の課す試練はこれで終わりました。その証を今から二人には渡しますわ」
水龍王は映像に手を翳す、すると殘りの龍王も水龍王に続き次々に映像へと手を翳す。
そして───
「我、水龍王はミコト、ハクアの両名を認めここに力を授けます」
「我、火龍王はミコト、ハクアの両名を認めここに力を授けるぜ」
「我、土龍王はミコト、ハクアの両名を認めここに力を授けよう」
「我、風龍王はミコト、ハクアの両名を認めここに力を授ける」
それぞれが宣言するとその手にが燈り、映像の中へと吸い込まれていく。
『おわっ!?』
『何これ!?』
するとそのは映像の中のハクアとミコトの二人に吸い込まれ、ほのかに二人は発する。
「心配しなくても平気よ。それは私達今代の龍王が認めた証なの。龍神様の力と違って純粋なドラゴンコアのパワーアップだから、ハクアちゃんも大丈夫なはずよ」
水龍王の言葉を聞いたハクアはスっと目を閉じ、自分の中の力を確認する。
『あっ、本當だ。むしろ制力は上がったじ? というか、今システムが竜種から龍種に変化したって言ってたような?』
「えっ、マジっすか!? じゃあハクアも亜龍クラスになってるんっすか!?」
「ええ、そのはずよ。それにミコト様は龍王クラスになっているはず」
『うむ。確かにそうじゃな』
『同じ容だったのにここに差が出るの酷くない!?』
『そうは言ってもわしは元から亜龍クラスじゃし』
『ぐっ、クソぅ。文句も言えない』
「シーナ?」
映像の中ではハクア達が騒いでいるが、そんなハクア達を観ながらシーナが震えている事に気が付き、シフィーが聲を掛ける。
「は、ハクアに追いつかれたっす!?」
「ハッ!? そういえばそうなの!?」
ハクアが亜龍クラスにまで上り詰め、短い時間で同じ領域に追い付かれた事にぶ。
見れば後ろに居たアトゥイ達もかなりショックをけている。
そんな中一人余裕そうな顔をしている古龍のトリスだが、実は同じ領域に到達されなかった事に心めちゃくちゃホッとしていたりする。
『ヤバい! 【金剛六花・紅花  八重一重】』
『ハクア!? くっ、【聖なる守護】』
シーナの騒ぎ聲を切り裂くように、ハクアの切羽詰まった聲が響き視線を戻すと、ハクアはマナビースト戦でも使っていた、六枚の赤い花弁を一方向に重ね合わせた【結界】を前方に展開。
それに一瞬遅れる形で、ミコトも自の持つ最大の【結界】で、ハクアと同じくように前方を固める。
そしてハクア達二人が【結界】を張ると同時に、二人をの撃が襲いかかった。
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