《VRMMOで妖さん》2701:優先順位を示そう。

「……接待されてるわね」

「【妖】の召喚獣って、なんかかなり偉い子ばっかりみたいなんですよね」

自分達を喚んだねこおばさんは放置して、寄ってきたミシェルちゃんを綺麗に並んで迎えてる貓ちゃん達。

綺麗に左右対稱な位置取りで伏せたりお座りしたりしてるけど、普段から練習してるんだろうかってくらいの完度だな。

「逆に迷だったかしらね?」

「まぁ多分張してるだけだと思いますし、大丈夫じゃないかと」

明らかに普段通りの姿ではないけど、別に嫌そうではないというかむしろ嬉しそうというか。

「がんばってるねー」みたいな労いのしぐさなのか、ミシェルちゃんにおでこでふにっと押された子がなんだか誇らしげな顔してる様に見えるしね。

……【妖】も偉い(こっち)側の立場だからというか、贔屓でそう見えてるだけかもしれないけど。

というか結構遠いから細かい表までは読めないし、そもそも貓ちゃんの表も何となくで察する事しか出來ないけど。

「あ、また叱られてる」

「召喚した本人なのに黙って転がってろみたいな扱いされてますね……」

ねこおばさん、參加したいとばした手を自分が喚んだ子にぺちんってねこぱんちされてるんだけど。

爪は出てないっぽくて多分気持ち良いだけのやつだから、そっちで大人しくしてろって叱られてても嬉しそうなのは幸いなんだけどね。

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