《【書籍化】勇者パーティで荷持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。ついに追放されたので、地道に商人したいと思います。》53 大商人シャルシャーナとの商談①
「シャルシャーナ……。あんた、ふざけてるのか? それは、今の俺たちの狀況をわかって言っているのか?」
余りにも空気が読めていないシャルシャーナの言に、俺はいらだちを隠すことが出來なかった。
皇を相手に、敬稱をつけることを忘れて呼び捨てにしたばかりか、そのままの勢いで罵倒までしてしまっていた。
シャルシャーナは、そんな俺の無禮な態度を気にもせずに俺の言葉に答えた。
「もちろん承知しているさ。そこに、の亡骸(なきがら)がある。つまりは、から死人が出たんだろう?」
「それをわかっていて、今から商談だと?」
「……だからこそだ」
「……」
シャルシャーナは、いつものように飄々とした態度を崩さなかった。
ただ、その瞳の奧ではギラギラとした黒いものが燃えていた。
明らかに、彼は何かを狙っていた。
「言葉は無粋。……手っ取り早く証拠(・・)を見せようか」
そう言って、シャルシャーナは自の『倉庫』から行商臺の様のを取り出すと、その上に一枚の紙切れと明なのった小瓶を置いた。
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「鑑定発(ネームド)」
そして、シャルシャーナはその場で鑑定スキルを発した。
古代文字にて、紙の上にゆっくりとその小瓶の名稱が焼き付けられていく。
「どうだ……。これで、私の言葉の意味は分かったか?」
シャルシャーナによって持ち上げられたその紙切れには、その小瓶の鑑定結果が焼き示されていた。
「『生命の泉』だと?」
それが、その小瓶の鑑定結果だった。
「鑑定の結果がそう出ているのだから、もちろん本だ」
「そんなもの、存在するはずがない」
「だが、ここにある」
「……」
それは、大商人グリルの語の第十二章(最終章)に登場する伝説上の妙薬の名前だった。
そしてグリルの語の中では、その妙薬は『死者を甦らせる』という効果を持っていた。
『大商人グリルの手紙』によって、たとえグリルが実在したことが証明されたとしても……
その奇想天外な語や、そこに登場する伝説上のアイテムまでも実在していた証明とはならない。
つまり、死者を甦らせる神の妙薬など……
そんなは本來この世界に存在するはずがない。
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その存在は、語の中だけのものであるはずなのだ。
ありえないもの。
語の中だけに存在する伝説上のアイテム。
それが『生命の泉』だった。
「私は、お前たちの狀況をよくよく理解している。その上で、この商談を持ち掛けている」
「……」
「アルバス。お前は以前『死者を甦らせられる妙薬があれば買うか?』と問いかけた私に対し、迷わずに『買う』と答えた。それが生命に対する冒涜だと理解していながらも、迷わずそう答えたんだ」
その時のそれは、例え話でもなんでもなくて……
シャルシャーナは本気で俺の『生と死』に対する考え方を聞いていたのだった。
「……」
「さて、今こそがその時だ。そのためにお前はどれだけのを差し出せる? ちなみに、今私が一番しいものは『水魔龍ウラムスの含魔石(がんませき)』だよ」
そう言って、シャルシャーナは心底楽しそうに笑ったのだった。
→→→→→
「ふざけんなっ!」
俺の隣で、突然クラリスがんだ。
「この前『それは盜賊どもに奪われた』って言っただろーが!? あんた、商談する気なんかさらさらなくて、結局は私達をからかうために來たってのかっ!?」
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「あーだこーだと言って、無駄にする時間はないよ? 何せ『生命の泉』で命を取り戻すことが出來るのは死して間もない者だけだ。お前はグリルの語を知らないのか?」
「てめぇ……」
再び激高しかけたクラリスを、俺は手で制した。
「なんで止めるんだよ!? こいつはまともな話し合いをする気なんてさらさらないんだぞ! こうなったらもう、力づくで……」
クラリスは、今にも剣を抜き放ちかねないような剣幕だ。
目の前に、シュメリアを生き返らせることのできる妙薬があり、その持ち主から『これがしければ……』と、無理難題をふっかけられている。
クラリスはもはや、冷靜な判斷能力を失っていた。
「ロロイ! クラリスを止めていてくれ。商談中(・・・)に、暴れられると困る」
「な、なんでそうなるんだよ! ふざけんなよアルバス!! 見損なったぞ! あんたはこのままシュメリアが死んでもいいってのかよっ‼︎」
「……よくない」
「だったら‼︎」
「だから、今ここで俺はこの商談(・・)に臨むんだ」
「っ!」
なぜ? って……
それは、俺が商人だからだ。
商人は、しいを渉によって手にれる。
相手の條件が無理難題ならば、それが自分にとって無理難題でなくなるまで下げさせる。
もしくは、何か他のもので代わりにならないかと條件を詰めていく。
それが商談であり、それをするのが俺達商人だ。
それが、俺やシャルシャーナの戦域だった。
ただ、直的にだが……
俺は、今回の商談はそういうものではないとじていた。
これは、おそらくは『俺が條件を引き下げる』ための商談にはならない。
そうではなく、おそらくは『シャルシャーナが條件を引き上げる』ための商談になる。
直的にだが、俺はそうじていた。
俺は、靜かになったクラリスから、再び視線をシャルシャーナへと移した。
「わかった、シャルシャーナ。話し合おう」
「いい答えだ。私のみ通りの、な……」
シャルシャーナは、俺たちの様子を興味深そうに観察していた。
どこをどう突けば商談を有利に進められるのか?
誰が、俺にとっての弱點たりうるのか?
どうすれば自分の思い通りの結末を得られるか?
このは今、頭をフル回転させてそれを探っていることだろう。
商談は、すでにもう始まっているのだ。
「……それで、あんたはなんでそんなものがしいんだ?」
「私は、一度しいと思ったはどんな手を使ってでも手にれないと気が済まない。そういう質(たち)なんだ」
こののどこまでが策略で、どこまでがはったりで……
そして、どこからが本當なのか……
幾つもの可能が次々と頭に浮かんだが、今はまだ、最も重要なピースが埋まっていなかった。
「あんたはそれを……、本気で言ってるのか?」
「それは、どういう意味?」
「あんたは、本気で。俺がまだ『水魔龍の含魔石(がんませき)』を持っていると思っているのか?」
「それは……、どういう意味?」
俺の揺さぶりに対し、シャルシャーナは二度ほど同じ言葉で聞き返してきた。
ちなみに俺の言葉の意味は、言った通りのそのままの意味だ。
本題に行くのなら、さっさと行ってほしい。
何せ時間がない。
ただ、こちらがそれで焦っている様を、シャルシャーナに悟られてしまうわけにはいかなかった。
「質問に質問を返すなよ。そこに意味もクソもない」
「と、言うと?」
シャルシャーナは、何かにつけてこちらの癪にるような対応をしてくる。
だが、おそらくはそれが彼の商談スタイル(やり方)なのだろう。
俺はそれに、簡単に飲まれてしまうわけにはいかなかった。
ロロイ、クラリス、アマランシアが、すぐ近くて俺たちの様子を見守っている。
ミトラは、し離れた場所でシュメリアの亡骸の前に跪いていた。
もちろん、俺たちのやりとりは全て聞いているだろう。
「言葉通りの意味だ。あんたがしいものは、本當に『水魔龍の含魔石(がんませき)』だということでいいのか?」
「……」
シャルシャーナが黙り込んだ。
なんとなく、そこに正解が見えたような気がした。
シャルシャーナは『俺(アルバス)はもう、水魔龍の含魔石持っていない』と思っている。
と、俺は考えていた。
つまり、シャルシャーナはその無理難題を足掛かりとして、他のもっと大きなを手にれようとしている。
俺は、最初からそう予想を立てていた。
そう、例えば……
無盡時空(オメガ・ラドム)やエルフ族との繋がりなど、大商人シャルシャーナですらも簡単には手にれられないような、何か別のものだ。
「もし俺がここで『水魔龍の含魔石(がんませき)』を渡せば、それで『生命の泉』との換が立するのだな?」
おそらくは、シャルシャーナはこの問いに『そうだ』と答えるはずだ。
そしてそう答えた上で、俺がその石を差し出すことができずに困り果てている様を見て一通り楽しんだ後。助け舟を出すようにこう言うのだ。
『やはり持っていないか。なら、その代わりとしてしいがある』
と……
「……」
シャルシャーナは、さらに黙り込んでいた。
何を考えているのかは、まだわからない。
あまりに長い沈黙は、時間を浪費する。
だが、そこで俺が焦りを見せるわけにはいかなかった。
そして數分間の沈黙の後。
「倉庫取出(デロス)」と唱えて、シャルシャーナは作業臺の上に一つの天秤を取り出した。
「これは『天上の秤(はかり)』と呼ばれるアイテムだ。……知ってるかい?」
「名前だけなら……もちろんだ」
それもまた、『生命の泉』と同じく大商人グリルの行商行腳に登場する伝説上のアイテムだった。
その天秤は、商談の結果を保証する。
互いにその天秤にれた狀態でされた取引上の約束は絶対に破ることができない。
その約束を破るということは、すなわち約束者の死を意味することだった。
その天秤には、グリルの想い……呪いとも呼べるほどの公正な取引への念が込められているとされていた。
グリルはその天秤を用いて一國の國王との取引を功させ、仲間達のの安全と、広大な自の領地を手にれたのだった。
シャルシャーナは『天上の秤』の片側の皿に『生命の泉』の小瓶を置いた。
そして『天上の秤』の臺座に左の手を置き、れた。
不思議なことに、片側にだけ生命の泉(おもり)が乗った天秤は、それでも水平を保っていた。
「そちら側の臺座にお前も手を置きたまえ」
シャルシャーナに促され、俺は『天上の秤』の臺座に左手を置いた。
「商人アルバスよ。お前が『水魔龍ウラムスの含魔石』を差し出せば、私はこの『生命の泉』を差し出す事を約束しよう」
シャルシャーナは、そう宣言した。
「俺が『水魔龍の含魔石』を差し出せば、あんたは『生命の泉』を差し出す。そういうことでいいんだな?」
宣言は、上書きが出來る。
そうして商談を重ねていった末、互いに合意に至った結果を、その天秤は『死』という縛りによって保証するのだ。
この『天上の秤』が本であれば、の話だが……
「ああ、それで間違いない」
「二言はないな?」
「そっちこそ。本當に(・・・)それで(・・・)いいの(・・・)?」
「……」
そこで俺は確信した。
やはりシャルシャーナは、俺がもうその石(・・・)を持っ(・・・)てない(・・・)と思っている。
その上で、『天上の秤』などという神話上のアイテムまで持ち出して來たのは、俺を追い込むために他ならないのだろう。
シャルシャーナの目が、思いっきり見開かれていた。
俺の一挙手一投足を見逃さまいとする、獲を狙う魔獣のような目だ。
「でも……、もしお前がその石を持っていないというのなら……」
俺の予想通り。
シャルシャーナは魔龍の含魔石の要求を足がかりとして、次の要求を繰り出そうとしていた。
「その代わりとして、私は『お前自』を要する」
「……俺、自?」
ただ、その次の要求が『俺自』だというのは、いささか予想外だった。
「商人アルバスよ。お前は私の五人目の夫となり、その生涯と、その商才を、私のためだけに捧げるのだ」
「……」
正直に言って、その要求は意味不明なものだった。
せいぜい數回程度會話をわしただけの俺に対して、なぜシャルシャーナがそんな話を持ちかけてくるのか?
これまでの俺とシャルシャーナの直接的な絡みを思い浮かべてみても、その答えとなりそうな要素は全く見當たらなかった。
普通に考えて、俺には一國の皇殿下の目に留まるような実績などなにもない。
黒い翼の魔獣軍団を退けたことだって、俺が直接的に何かしたわけでもないし……その程度のことをした者は、この國にはいくらでもいるだろう。
それこそ、魚人戦爭の英雄であるバージェスだってそうだ。
そうなると、きっと……
そういう普通に考えてわかる範囲には、その答えはないのだろう。
そして、それについては一つ……
とんでもない理由が、俺の頭の中に浮かんでいた。
ただ、もしそうなのだとすれば……
俺は絶対にこの話をけるわけにはいかなかった。
「皇族の伴となるための最低條件は、もちろんわかっているよな?」
シャルシャーナは、俺の戸いなど意に介さずに話を進めて行った。
「……」
今度は、俺が黙る番だ。
ちなみにシャルシャーナの言う『皇族の伴となるための最低條件』とは、『他に伴がいない』ことだ。
つまり、皇族の伴となるには、他の全ての婚姻関係を解消する必要があるということだった。
俺は、思わずアルカナ、ミトラ、ロロイの顔を思い浮かべていた。
「これまでの全てのしがらみを捨て去り、私のものとなれアルバス。それがどれほど栄なことか……わからないわけではないだろう?」
まぁ、本來ならばそうなのかもしれない。
地方都市の一商人が、事は不明ながらも皇殿下の目に止まり、その挙句に求婚されている。
それは、普通に考えればとんでもない出世街道だ。
もはや、一生安泰と言ってもいいだろう。
ただ……
俺にとってはもちろんそうじゃない。
「もし、本當にあんた自もそう思っているのなら……。たぶん、こんなやり方はしないだろうな」
俺が呆れたようにそう言うと……
「ふふっ……、ふふふっ……」
シャルシャーナは、心底楽しそうな含み笑いをし始めたのだった。
俺にとって、それは『栄なこと』でもなんでもない。
もちろん、シャルシャーナにもそれはわかっている。
「でも、じゃあこの『生命の泉』はいらないってこと?」
「そういうやり方は、俺たちの言葉では『脅迫』というんだがな」
シュメリアの命か。
俺の今後の人生か。
シャルシャーナは俺にそんな二択を迫り、湧き出してくる愉悅を必死に押し殺すようにして、くすくすと笑っているのだった。
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