《異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します》笛、そして自己紹介
またしばらくして戻って來た男から數枚の布をけ取る。
これをおの下に敷いておけと言われたのでその通りにする。
しかしそこまで厚さがある訳でもないため焼け石に水の狀態である。
「良かったですね! あとしは乗っていないといけないですけど、我慢しようね!」
だが、こちらの気持ちを汲んでいない優しい口調の方の甲冑が、勵ましてくる。
良い笑顔を浮かべて言っていそうだ。
「は、はぁ……」
どう返したか分からなくなり、気のない返事になってしまった。
しかし彼はそれで満足したらしい。
檻は閉じられ、馬車は門を抜ける。
「──っ!」
馬車が完全に門から出てしした時だった。
『天眼』によって不審なきが観えた。
見送っている警備員が小さな笛を咥えている。
背後を振り返りその行の主に視線を向けるがそいつは既にそれを止めており、ただ俺たちを見送っている。
音は聞こえなかったが、今のは一……
「どうかしたの?」
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先ほどの優しい口調の方の甲冑が俺の行に怪訝に思ったらしく問うてくる。
否、俺の不審な行に檻の中の三人が全員俺を見ている。
下手な警戒は面倒の元だが、かと言って正直に話した所で信じるとは思えない。
「いや、蟲がいたから」
とりあえず定番文句での言い訳で誤魔化してみる。
「そっか。蟲は苦手な人も多いから、不安ならお姉ちゃんの側に來る?」
「あ、いや。驚いただけだから気にしないでくれ」
「そう? もし不安だったらいつでも頼ってね」
すると案外誤魔化せた。
それにしてもこの甲冑の優しさはどこか安心や頼り甲斐をじる。
経験はないがこれが兄や姉が持つ『歳上の余裕』というやつだろうか?
ただ返しをどうすれば良いのか分からないので適當に頷いておく。
……『天眼』でずっと監視している訳にもいかないし、彼が何かのためにしたのだろうが今の狀況では対策のしようもない。
放っておくか。
気持ちを切り替えて久々の王都の外の景を眺める。
門の外は平原が広がっており、西へしばらく行った先には北から南の海へと大きな川が流れている。
名前は……なんだったかな。
忘れたな。適當なタイミングで調べることにしよう。
その川の向こうには畜産が盛んな“ラファト州”がある。
しかし今回は西ではなく東ルートで外周するらしい。
東は丘や山が見えるが、こちらはそこまで何かがあるとい訳ではない。
強いて言うならあの山を越えた先に巨獣であるエルダースノウマンを討伐しに向かった“アトラス州”があるくらいか。
さて、このまま外周だとだいたい四時間くらいはかかりそうだな。
時間が増えたのはありがたいがきがし難いのは変わらない。
「そういえばボク、名前はなんて言うのかな? 良かったらお姉ちゃんに教えてくれる?」
優しい口調の甲冑が名前を訊いてくる。
先ほどまで俺をトイレに連れて行った男とは違い、友好的に接して來るのは逆に警戒が強まる。
が、名前は決めておいた方が良いか。
今の俺は子供になっているから本名を名乗っても信じてもらえない。
だから偽名を……いや、待てよ。
違うな、敢えて使うべきか。
「俺の名前は、桐崎 東だ」
堂々と答える。
するとどうなるか? 獄の主犯をした俺の名前を報のない子供が名乗る。
そんな狀況になれば大抵の場合は……
「えっと、そうじゃなくてね。君の本當の名──」
「桐崎、東だ」
噓だと考え、もう一度訊こうとしてきた所を遮って自己紹介を主張する。
そんな俺の行には戸い仲間の方を見る。
しかし全員甲冑で表は窺えない。
そのため彼の視線に返ってきたのは、もう一人の甲冑が首を橫に振っての「無駄だ」というサインのみだった。
子供が頑なに言わなければ『そう言うように言いつけられている子』と捉えられる。
故に大抵の場合は諦めて、しばらくはれて來ない。
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